wonderling up side down, down side up

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anyhow, anyone, anything ...

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その雨の降る土曜日の朝、
彼女(もしくは彼)は裾が膝まである大きめなTシャツをざっくりと着ていて、
下にはショートパンツかミニスカートでも履いていたのでしょうか(そこまではわかりませんが)、
膝より下は素足のようですらりとした白い長い脚が遠目にもとても綺麗に見えました。

何気なく眺めていた我が家のベランダからのいつもの風景の中で
その時なぜかふと
彼女(あるいは彼)がわたしの目に留まったのは、
Tシャツの背中に大きな赤い文字で「99」と書かれていたのが読み取れたからです。

小雨のぱらつく道路の向こう側、約40メートルの距離を隔ててはっきりと読めるほど、
大きなくっきりとした赤文字でした。
ゴシック体、というのでしょうか、太くしっかりとした字体の数字です。
野球やサッカーのユニフォームにある背番号、のようなものではなく、
その大きな赤い数字自体がデザインされたTシャツのようでした。
目に留まった、と言ってもそれは時間にしてほんの2~3秒のことです。
朝のテレビの情報番組の星占いのコーナーよろしく、今日のラッキーナンバーは「9」だな、
などとどうでもいい事がちらりと頭をよぎったりもしましたが、
すぐにそんなことは忘れてしまいました。

前にも少し書きましたが、ちなみにわたしも近頃はネットでデモテープの募集や沢山のレコード会社宛にまとめて配布するサービスなどを利用しています。
(たとえば→こちらのサイトなどで・・)、特に雨の日などは丸一日部屋から出ないことも多いです。

奇妙な既視感に気づいたのは、それから2日後、
小雨のぱらつく火曜日の午前中のことでした。

[to be continued …]