何度かブログに書いてるけど、俺の生命が生まれた日は9月21日。
で、魂が手術によって蘇った、生まれ変わった日が2010年の6月10日。
だから今日で満6歳。

局所性ジストニアの手術、当時のブログ↓

簡単にいうと、音楽、ピアノを演奏する事に狂っていた高校生の俺が、ある日突然あたりまえのように弾けるはずの右手のスケールすら弾けなくなった。
訳もわからず、医者にもわからず、摩訶不思議な奇病にかかってしまった気分で、休んでいればそのうち治るだろうとか、、
それからの数十年のうち、なんとか弾けてたバイオリンのボーイングまで不具合が起こり、もうこれ以上人前で演奏するのは不可能と思い、最後の悪足搔きで手術の事を探し出して受けたのが6年前の今日。詳しくは↑ブログ参照。

しばらくこの件についてのブログも書いてなかったんだけど、沢山問い合わせをもらったり、活躍しているミュージシャンで局所性ジストニアにかかったというニュースも増え、中には自殺されてしまったアーティストもいたり、益々経験者としては発信していかなくちゃいけないなという気持ちを持つ。

やはり問い合わせの中で1番多いのが、手術後本当によくなるのか、どうか。

現実は手術してその場でスッキリ治ってしまう人もいれば、すぐには効果を実感できない人、50%位は実感がある人など様々。

俺の場合は、多分20位のものが80にはなり、一生できないと思ってたことができるようになった。
機序からして、ジストニアは練習すればする程弾けなくなるものなんだけど、今は練習すればする程ちゃんと弾けるようになっていくのがたまらなくありがたい!
で、手術後の皆さんに強く伝えたいのは、すぐに思い通りにならなくても、コツコツと数年かけて焦らずにトレーニングしていけば、相当変わる可能性があるのではということ。
俺の場合は発症から手術までの時間が27年という、かなりの時間が経ってるという稀なケースだけど、それでも蘇る事ができたので、是非諦めないで欲しい。

今ピアノのトレーニングに使っている曲はショパンのエチュードで、op.10-1,4,8,12,op.25-6,8,9など。
ゆっくり丁寧に弾いてるけど、弾ける実感はかなり確かになっていくのがわかる。

この先が更に楽しみだね。

本当に自分がどうやって生きていっていいのか、明日の見えないなかでもがき苦しんでいた、半分諦め、半分しがみついていた日々。

だから6月10日は、魂が生き返った、そんな気がする記念日。

手術をして下さった東京女子医大病院の平孝臣先生、あなたは魂を蘇らせてくれた人生最大の恩人です。改めてBIG RESPECT.
強い志と信念を持って、患者さんの絶望に対峙される、唯一無二の先生です。

そして今悩んでる方々に、どうかこのブログが届き参考になる事を願う。

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