2023.6.10 "My second birthday" 13th anniversary!!

2つ目の誕生日 満13歳✨✨


まさに13年目の今日、定位脳手術を受けて今がある、GENです。


今回は今現在のフォーカルジストニアの治療がどうなっているかを含めて報告したいと思う。


まず、昨年の暮れあたり、2件の相談、問い合わせがFacebookメッセンジャーを通じてあった。


1人は名前は伏せるけど、ジュリアード音楽院を出ている米国人のクラリネット奏者。

誰でもそうかも知れないけど、覚醒下で、しかも頭蓋骨にドリルで穴を開け、脳に電極を指して焼くなんてことは恐怖を覚えると思う。しかし、この方はその様な恐怖よりも手術の効果と副作用について心配されていて、それに関しては、俺の演奏動画など交えて説明したら凄く納得してくれたようで、今年の3月、来日して平先生(俺の手術もしてくれた第一人者)に手術を受けられ、その後の経過を聞いたら100%良くなったということだった。

自分に相談してきてくれて、わずかばかり背中を押した以上とても気掛かりにはしてるのと、深刻さを知る俺としては、自分のことのように嬉しい。


もう1人はなんとテニスプレーヤーで、トレーナーのオゼキチこと尾關さん。

スポーツの分野で特定の動きに対して自分の思いどおりに動かせない、不随意運動を起こしてしまうことはイップスと呼ばれ、精神的な不調とされることが多い。(しかし試合以外のリラックスした自主練でも症状が起こるんだから、やっぱり、ね)

オゼキチもそんな風に見られながら、自分もそうなのかと思いつつ何と20年という間悩んできた。

俺の28年よりは短いものの、やっぱり長いし、その期間の絶望感というか苦しみはいかばかりだったろうか...

で、たまたま昨年末に「カズレーザーと学ぶ」というテレビ番組で、イップスとは実はジストニアというものであるという事をやっていて、それをみたオゼキチが検索しまくって俺に辿り着いたのが始まり。

その後は実際に会って、話しをして、3月1日に平先生の手術を受け...

結果ジストニアの症状はとれて、めでたく第2の誕生日を持つ仲間になった。

やはり自分の事のように嬉しい。


ジストニア治療の今2023現在、

今は収束超音波を使った、メスを入れない治療もだいぶ臨床を重ねられているようだけど、頭蓋骨の形とかの制約もあるらしい。

定位脳手術は、色々な情報を総合すると、大分精度が上がっているようだ。

オゼキチの話しからしても、何の副作用も感じなさすぎて、本当に手術は効いたのかと思うくらいだったという。


さて、自分のことを改めて振り返ってみると、2019年から篠原哲雄監督に起用していただき、今までに大小合わせても10作品程度の映像作品の音楽を作らせていただいてる。これは相当ありがたいことで、やっと自分の「生きている意味」を感じることができたと思う。

どういうことかというと、やはりジストニアになっている時は、とてもそんな感覚は持てなかった。

それを人に訴えることもできず、孤独に抱えて、表面は装って、裏では自傷さながらの退廃的な生き方をして。

ジストニアというのは人生やメンタルをかなりやられる病気であることを実感してるし、悩んでいる人が1人でも救われることを望んでる。


あ、なんとか間に合った、、