羽海野チカ氏の「3月のライオン」の魅力をご紹介します!
▼3月のライオンのストーリー
15歳で将棋の中学生プロ棋士となった桐山零(きりやまれい)は、
幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くし、父の友人である棋士の幸田家に養子として引き取られた。
零のずば抜けた将棋の才能に幸田家の父は自分の本当の子供よりも零に期待するようになったのだが、
そのことによって零は幸田家に居づらくなり独立することを決意する。
深い孤独を抱える彼が、ひょんな事から出会ったあかり・ひな・モモの川本三姉妹と触れ合い、さまざまな棋士との出会うことによって失ったものを取り戻していくストーリーだ。
同作はこれまで、第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞マンガ大賞2011、
第35回講談社漫画賞一般部門、
マンガ大賞2011など数々の賞を受賞している。
将棋の漫画と聞くと堅いイメージがあるかと思うが、この漫画は一味違う。
対局はどれも白熱したものが多く、将棋のルールが分からなくてもその白熱ぶりが伝わり楽しめる。
対局以外の日常ではギャグ要素もあったり、羽海野チカ氏特有の繊細なタッチと表現で
主人公・零の心理描写が描かれているのも見所だ。
▼キャラクター一人ひとりが魅力的
零や川本三姉妹に加え、ライバルの棋士たちもまた一癖も二癖もある個性派揃いで、
誰を応援したら良いのか迷ってしまうにほど魅力的だ。
特に零と幼少期から将棋の対局を重ね、零の「心友」かつ「終生のライバル」と自称している
二海堂晴信(にかいどう はるのぶ)は3月のライオンを語る上で外せない人物だ。

二海堂は裕福な家の子息で、幼い頃から腎臓を患っており、その影響でふくよかな体型をしている。
幼少期から何度も入退院を繰り返しており、常に健康に不安は抱えているのだが
そんなハンディーを感じさせないくらい、とても明るく前向きな性格をしている。
零が将棋で低迷していた時も必死に元気づけたり、病気を抱えながらもひたむきに将棋と向き合う姿が読者の心を惹きつけるのだ。
また二海堂は、実在していたプロ棋士の村山聖氏をモデルとしていると言われている。
村山聖氏1969年(昭和44年)6月15日 -1998年(平成10年)8月8日 (満29歳没)
将棋棋士。あだ名は怪童丸。
"羽生世代"の一人。「東の羽生、西の村山」
と並び称され期待された。
村山聖氏もまた腎臓の難病を抱えており、病と闘いながらもプロ棋士の道を歩んでいた。
写真を見ると、モデルと言われているのも納得できるくらいとても似ている。
▼セリフが魅力的
3月のライオンには心に刺さる多くの名言が存在する。その名言をいくつかご紹介します。
≪カッコつけんな桐山っっっ!!!
本当に勝ちたいんなら粘れっっっ
攻めるだけじゃなくちゃんと守れっっ
(中略)
「潔い」のと「投げやり」なのは
似ているけど 違うんだ!!≫
出典 第2巻より【二階堂 晴信】
≪どんなに登りつめても決してゆるまず
自分を過信する事がない
だから差は縮まらないどこまで行っても
しかし「縮まらないから」といって
それがオレが進まない理由にはならん
「抜けない事があきらか」だからって
オレが「努力しなくていい」って事にはならない」≫
出典 第3巻より【島田 開】
≪いつ頃からだろう
クリスマスを苦しいと思うようになったのは
ある時 ふと思ったのだ
「通知表みたいだ」と…
━━━その一年間の
この一年間
ともだちに 家族に 親に━━━
どれだけ愛されたか
どんな風に愛されていたのか≫
出典 第2巻より【桐山 零】
≪あのな 大事な事だぞ? いいか?
一人じゃどうにもならなくなったら
誰かに頼れ
━━━でないと実は 誰も
お前にも 頼れないんだ≫
出典 第3巻より【林田 高志】
≪「信じれば夢は叶う」
それは多分 本当だ
但し 一文が抜けている
「信じて”努力を続ければ”夢は叶う」
━━━これが 正解だ
さらに言えば
信じて
「他のどのライバルよりも1時間長く
毎日 努力を続けていれば
ある程度迄の夢はかなりの確率で」
叶う━━━ だ
キャッチコピーというものは 短いほうがいい」≫
出展 第7巻より【山崎 順慶】
▼BUMP OF CHICKENとのコラボ

単行本10巻には、BUMP OF CHICKENのCD「ファイター」が付属した特装版が販売されている。
CDのジャケットは羽海野チカ氏描きおろしによるイラストだ。
漫画と音楽のコラボレーションは、漫画界と音楽界の始めての試みである。
今回の試みは、羽海野チカがBUMP OF CHICKEN を好きであり、
BUMP OF CHICKEN のメンバー全員が「3月のライオン」を好きだということから、
じゃあ、何かしよう!!ということになり始まったプロジェクトだそうだ。
≪羽海野チカ氏によるコメント≫
「まんが家は 物語を紙にのせて
音楽家は 物語を歌にのせる
遠い所で、同じように旅をしている人たちがいるのだと
BUMP さんの歌を聴くたびに感じていました
今回このような機会をいただけたこと
本当に光栄でとても幸せです
精一杯、物語を描かせていただきます」
3月のライオンを読んだあと、3月のライオンをイメージして作られた曲「ファイター」を聞くと
両作品をより楽しめること間違いなしだ。
▼2015年9月にテレビアニメ化と実写映画化が発表!
今回、9月25日発売の11巻の帯とヤングアニマル19号にてTVアニメと実写映画が同時発表された。
詳細は随時ヤングアニマル(白泉社)にて発表されていく予定だ。
今後の作品の展開やアニメ・映画化のメディア進出など、これからの3月のライオンに目が離せない。



