9月20日(月)、拝島高校で巨大貼り絵を見て来ました。
(昭島駅から徒歩25分)
今年の作品は、ドラクロワ作「ミソロンギの廃墟に立つギリシア」
(校舎前にある巨大貼り絵)
知人が拝島高校の美術教員をやっており、
毎年文化祭の時期に合わせて、美術部、美術選択者、有志で、
作成しています。
(生徒署名一覧)
今年ですでに巨大貼り絵も7年目になり、
拝島高校の名物になっています。
ベニヤ44枚(縦10.5×横7.4メートル)を使用し、
高さも校舎の3階にまで達しています。
(校舎3階までにおよぶ巨大貼り絵)
自分も貼り絵に並んで撮影して見ましたが、
西遊記みたく、お釈迦様の足元の高さまでにしかならず、
その巨大さがよく分かりました。
(西遊記みたく足元にしか及びません)
貼り絵なので当然、1枚1枚ベニヤ板に貼っていって完成します。
遠くから観ると、それぞれの色が調和して1つの色に見えますが、
実際は様々な色から構成されています。
(いろんな色から構成され、1つの色が形成)
この下部にある手の部分も遠くからみると、ごく自然ですが、
この距離だと手であることも判別できず、ある種、ゴッホの作品に、
近いものがあります。
1枚あたりの大きさはこれくらいです。
(自分の手がとても小さいです)
別の知人にお願いして、巨大貼り絵の作成過程を
撮影してもらいました。
(こうやって1枚ずつ貼っていきます)
(裏ばり。ベニヤ板の反りを防止)
作成期間は2、3ヶ月かかり、まずどの作品をテーマにするところから、
生徒が決めていきます。
始めは、生徒も貼り絵に関し素人なわけですが、
1年、2年、3年とやっていくうちに、工程やノウハウを学習し、
上達するため、先輩が後輩を指導する立場にまわります。
一般的に美術とは、各個人に委ねられてしまいますが、
共同制作をする巨大貼り絵は、学校教育上においても良く、
これだけ完成度の高い作品であればなおさらです。
実際に遠くから離れみるとよく分かりますが、
色がすごく深く、奥行きが感じられます。
(印刷ではでない貼り絵の色)
一般的な巨大広告の印刷においては、
おそらくこのような色調は出せないだろうと思います。
これらの貼り絵は独自のノウハウであるので、
個人的にはフランスとか海外で発表できる場があれば、
新鮮でおもしろいのではないかと思っています。
そのまま持ち運びは不可能なので、
解体をして組み立てれば、どこでも可能です。
過去の作品は、拝島高校HPよりご覧頂けます。
http://www.haijima-h.metro.tokyo.jp/kyodaiharie.html