iPhoneをウェブカメラに(AR環境の統合) | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

いろいろiPhone関連で情報を探していたら、
こんなブログ記事を発見しました。
 
[PCでiPhoneを操作する - myPhoneDesktop 1.4.1]
http://iphone-diary.com/?p=6895

これが何かというと、記事を読んでいただくのが一番ですが、
「myPhoneDesktop」という有料のiPhoneアプリがあり、
これを利用すると、パソコン画面上でiPhone操作ができます。
 
一部引用するとこのような機能があります。
 
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* 3G回線でもWiFi回線でもどっちでも使える
* PCとiPhoneは同一ネットワーク上に存在しなくとも問題なし
* PC側は専用アプリでも良いし、ブラウザアプリでも良い(ブラウザお勧め)
* PCからiPhone/iPadに、URLが送れる(Safari連携)
* PCからiPhone/iPadに、テキストが送れる(クリップボード連携)
* PCからiPhone/iPadに、画像が送れる(カメラロール自動保存)
* PCからiPhone/iPadに、地図情報が送れる(マップ連携)
* PCからiPhone/iPadに、SMSメッセージが送れる(SMS/MMS連携)
* Bookmarkletもあるので、ブラウザ上で簡単に操作できる
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いままで、iPhoneをパソコンからリモート接続するというのは、
考えたことがありませんでしたが、応用すれば、次のようなことが実現できそうです。
 
それは、iPhoneをウェブカメラにしてしまおうという試みです。
 
現状、iPhoneには当然、カメラがついておりますが、
写真や動画を撮影して、アップしたり、投稿したり、
自分用にフォルダに保存しておくことが可能です。
 
ちなみにウェブカメラとは、パソコン用に接続するカメラで、
ノートパソコンだと内蔵されている場合もありますが、
デスクトップの場合は一般的に外付けでロジクールを始め、
各社が販売しています。
 
いままでの場合ですと、主にSkypeでのチャット用に、
ウェブカメラを使用するケースが多く、欧米ではわりと、
ウェブカメラの普及率も高いようですが、最近になって、
自分を含め、ARをやるようになり、どうしてもウェブカメラが
必要な状況になってきました。
 
ARも端末においては、大きく2つに分類され、
1つはiPhone上で再現されるもの、
もう1つはウェブカメラで再現されるものです。
 
iPhone上の場合は、それがiPhoneアプリとして提供され、
代表的なのは、セカイカメラであったり、直近の話題でいえば、
セカイカメラ上のRPG「セカイユウシャ」だったりします。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長
(現実空間に出現するセカイユウシャ)

[セカイユウシャ 山手線一周メダル攻略の旅]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10617987949.html

iPhone上でのARの場合、特徴としてはiPhoneのGPS機能を活かし、
位置情報を関連させたり、また、マジンガーZのように、
屋外でARを再現させるのに使用されたり、
ARマーカーを使用しないタイプのARも大抵がiPhoneです。
 
$道玄坂で働くベンチャー課長
(実はARマーカー型ですが屋外で再現可能)
   
[AR(拡張現実)実物大マジンガーZとその仕組み(魂フェスティバル2010)]
http://ameblo.jp/dupondt/entry-10612892635.html
  
一方、ウェブカメラにおいては、
場所がパソコンの近辺と限定されてしまうため、
基本的にARマーカーを利用したものが多くなりますが、
メリットとしては、プログラムをそのまま反映できるという点です。
 
通常、ARの開発プラットフォームは、
パソコンで動作させるのを前提になっており、
iPhoneアプリにする場合、開発に余計なコストと手間が発生します。
 
そういう点で、ARToolKitという開発環境を利用すれば、
比較的容易にARを開発することが可能になります。
 
つまり、ウェブカメラがあれば、これらも利用できるのですが、
自分を含め日本人の多くは、ウェブカメラを所有しておらず、
反面、iPhoneを所有している人は、増加傾向にあります。
 
それであれば、さきほどのような「myPhoneDesktop」アプリを応用させ、
iPhoneのカメラをウェブカメラにして、iPhoneのカメラでとらえている画面を
そのままパソコンモニター上にも、表示させることです。
 
これで何を実現したいかといえば、現状、パソコン用のARを再現させるためには、
ウェブカメラが必須となりますが、iPhoneのカメラを転送できれば、
カメラはiPhoneでも、ソフトウェアはPC環境でいいことになります。
 
そうするとウェブカメラが不要になり、iPhone1台あれば、
あらゆるARを再現できることになるのです。
 
ウェブカメラもいろいろスペックはありますが、基本的な機能は同じで、
価格は鮮明度の違いによるもの。
 
わざわざウェブカメラを購入してARを再現させたいというのは、
自分みたいなマニアかと思いますが、iPhoneでオールインワンに、
なるのであれば、手軽さが増し、ARの普及にもつながります。
 
ユーストリームやツイキャスでは、ブラウザを通じて、
iPhoneからブロードキャストしても、リアルタイムでモニターで、
確認できるわけですから、それらをウェブカメラの映像として、
認識するような仕組みができれば、実現可能となります。 
 
こんなiPhoneをウェブカメラにというアイデア、いかがでしょうか。。
 
(ARToolKitでの事例・魔法陣を再現)