「お金とは、信用を数値化したもの」
ホリエモンは、こう定義しています。
お金は、「しるし」以上でも以下でもなく、
経済活動の信用を媒介する道具であり、
「バーチャル」で、電子マネーがその典型。
歴史をたどれば、原始時代、山と海に住む人が、
それぞれの収穫品を物々交換し、それがやがて、
貝殻を介して、価値の相対化をし、交易規模も拡大。
そして、希少価値の高い金銀による取引が、やがて
コインと変化しますが、コインは重くかさばるため、
それを証明する物があればいいとして、
紙幣、銀行券が生まれ、それが現在、電子マネーへと変化。
こうして、段々、バーチャル、信用取引に。
また、借金については、借金自体が悪いのではなく、
借金にも善し悪しがあり、その分岐点は金利5%。
いい借金の例は、カーローン(車)で金利2%ですが、
悪い借金は、カードローンや、消費者金融、リボ払いなどで、
特に住宅ローンに関して、辛辣に批判しています。
長期ローン、35年ローンは、自己資本に対する
レバレッジが大きく、つまり35年分のレバレッジ。
その上、家は資産としての価値も低く、
家は買った瞬間に、3割価値が落ちて、かつ年々減価し、
プラス修繕費やリフォーム代も発生。
これが、終身雇用や高度経済成長期であれば、
危惧する必要はないかもしれませんが。
また借家であれば、リスクも少なく、柔軟性があります。
会社・起業に関しては、彼自身、起業してから、
3年間ぐらい、飲みに行かなかったことを通し、
彼の強みは、そういう意識せずに「捨てられる」部分あると
自身を語っています。
自分なんかは、欲張りでいろんな執着があり、
いつまでたっても凡人のままですが、
彼はもとの性格から、日常への執着が薄いのです。
特に最近は、ブログやツイッター、メルマガや本、
DVDを通じて、かなり頻繁にメッセージを発しています。
自分も、ライブドア当時におけるホリエモンより、
ダイレクトに発するメッセージを通じて、
彼をよく理解できるようになったと思っています。
日本はセカンドチャンスを与えず、事実、
アンチ・ホリエモンも多いですが、
それでも彼は、突出した事業力を備えています。
彼は1972年生まれで、自分と10歳違いですが、
今後の彼の活躍、また、歴史的な評価がどうなるか、
楽しみにしています。
ある意味、彼はエネルギーが強いので、拘留され、
ブレーキをかけられて、ちょうどよかったのかもしれません。
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