ル・マンで思うこと | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

当初はブログをやるつもりはありませんでしたが、
せっかくの機会ではあるので、
始めることにしました。


絵文字、写真、画像は使わず、
文字だけでシンプルにまとめたいと思います。


今回はお題は「ル・マン」。


いわずと知れた24時間耐久レースです。


今年も先週末行われ、10何年がぶりにプジョーが優勝したと、
ニュースで報じられていました。


以前はテレビでも放映していたので、読者の中にも、
馴染みがあると思います。


実は、自分、このルマンを実際に観戦しにいったことが、
あります。


大学時代、フランス(パリ)に1年間、留学していたこともあり、
ここぞとばかりに行ってきました。


かつてNHK「プロジェクトX」で、マツダのロータリーが、
優勝したのが、取り上げられており、ご存知の方も多いと思います。


サーキット場に、博物館が併設されており、
歴代優勝カーとして、マツダのロータリー車も、
きちんと飾られておりました。


映画「栄光のル・マン」が有名で、古い映画ですが、
きちんと観てからいきました。


ル・マン自体は、フランスの一地方都市で、
パリから西南約200キロ。
かつて、サッカーの松井がプレーしていた場所です。


毎年、夏至に前後して、開催されるル・マン24時間耐久レース。


自分が観戦したのは2004年だったと思います。


24時間耐久ですから、本当に24時間、
車が走り続けるわけです。


自分の時は、土曜の午後4時にスタートして、
翌日、日曜の午後4時にゴールするわけです。


ドライバーは3人、8時間ごとに交代だったと思います。


パリから電車を乗り継ぎ、ルマン駅へ到着。そこからバスで、
サルト・サーキットへ。入場料は5000円くらい。


いわゆるお祭りみたいなもので、いろんなイベントが
行われております。


午後1時くらいに、観客席に入ると、それぞれが車を
セッティングしていたり、大きいチョロQみたなのが、
走ってたりしていました。


ナイスバディのレースクイーンが、一堂に並び、
会場は大盛り上がり。


そうこうしているうちに、車がゆっくり周回をはじめ、
午後4時のスタート。


F1みたいな静止状態からのスタートではなく、
走行状態からスタートする、いわゆる、ローリングスタートです。


車のスピードもさることながら、その音のけたたましいこと。

街中の走り屋が、かわいく思えるほどで、
耳栓してちょうど良いくらいだと思います。


レースが始まると、ただ観客席の前を一瞬にして、
通り過ぎるだけなので、観客もちりぢりになります。


1時間たち、2時間たち、
淡々と、レースは続きます。

だんだんと日が暮れ、夜になります。


常連さんは、近くにホテルを予約したり、
空き地にテントを張ったりしているわけですが、
自分はそんな準備もあるわけがなく、
いくつかあるパビリオンの中でゲームをやって、
時間を過ごしていました。


しかしながら、そのパビリオンも、
夜12時くらいになると、閉館し、
自分は、居場所がなくなってしまいました。


レースは当然、続いているわけですから、
それを見ていてもいいのですが、
F1と違い、大きな変化があるわけでもなく、
非常にレース状況が把握しずらく、
単調であったりします。


そんなこんなでレストランで食事をしながら、
朝を迎えました。


6月とはいえ、朝は寒く、非常に身にこたえました。


そんなこんなで昼近くなり、
午後4時のゴールの見るため、
観客が徐々に集まってきます。


当の自分は、一番見やすいポジションを確保しているのですが、
寝てないものですから、眠気MAXで、
車が目の前を通り過ぎるたびに、自分もガクンと、
落ちていました。


熾烈な睡魔との葛藤の末、午後4時目前になり、
ファイナルラップ。


優勝はなんと、日本のチーム郷でした。


下馬評では、ベントレーが有力でしたが、
それを破っての優勝です。


しかし、それがなんとも微妙で、
優勝であることに変わりはないのですが、
車体はアウディで、ドイツのメーカー。

ドライバー(チーム)は日本人。


いわゆる純国産(メーカーとチームが同じ)でなく、
しかも、日本人で観戦に来ていた人は、
関係者以外では、ほぼ皆無といってよく、
なんとも、盛り上がりに欠ける結末となりました。


その後、表彰式もあり、
ミスタールマンこと、寺田陽次郎さんも、
何かで壇上に上がっていました。


そんなこんな、ルマンのニュースを見て、
ふと、思い出したりしました。