これは、ここ最近の5月の中では、極めて高い数字らしい。
以下、ウェブ上の記事からの抜粋。
(リンク元: http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110621dde001040005000c.html )
自殺者数:急増で震災影響調査 5月、3329人 前年比で2割増——内閣府
今年5月の全国の自殺者が3329人(暫定数)で、昨年5月の2782人(確定数)に比べて547人、19・7%増えていたことが警察庁の調べで 分かった。昨年12月から今年3月までは4カ月連続で前年を下回った減少傾向から一転したうえ、月別の自殺者数が3月と9、10月にピークを迎えることが 多い近年とは傾向が異なる。内閣府は「東日本大震災による生活環境や経済状況の変化が影響している可能性がある」として、震災後の自殺者の性別や年代、出 身地など、警察庁の統計を詳しく分析する。【鈴木梢】
警察庁は08年から毎月、自殺者数を集計し、暫定的に公表。年間統計の段階で確定数としている。
警察庁によると、今年の自殺者は▽1月=2276人(昨年2536人)▽2月=2146人(同2445人)▽3月=2445人(同2957人) と、いずれも前年を10~17%ほど下回っていた。ところが4月は2693人(同2585人)と前年より4・2%増え、5月は福島県で約4割増えたのをは じめ、さらに大幅に増加した。昨年12月は2425人で、一昨年12月は2488人だった。
4、5月の自殺者数がそれぞれ3月の自殺者数を上回ったのは、警察庁が月ごとに自殺者数を発表するようになった08年以降、今年が初めて。また、今年5月の自殺者数は08年以降の月別自殺者数で最多だった。
厚生労働省の人口動態統計で04~08年の月別自殺者数を平均すると、自殺者数のピークは3月。8月までは減少傾向で、10月に2度目のピークを迎える。いずれも企業の決算期と重なっており、経済的な要因の自殺が多いためとみられている。
警察庁の都道府県別自殺者統計は、出身地に関係なく遺体が見つかった都道府県の件数にカウントされる。避難先で自殺した被災者がいる可能性もあることから、内閣府経済社会総合研究所は警察庁から自殺者の出身地についても情報を提供してもらい、分析する。
内閣府参与で分析に加わるNPO法人「自殺対策支援センター・ライフリンク」の清水康之代表は「5月の自殺者数は異常な数字。防止策のため分析を急ぎたい」と話している。
<抜粋ここまで>
この記事の中で、上記抜粋の最後の方で「異常な数字」という表現が使われている。
この言葉を使った清水さんという方は、あまり意識していないかもしれないが、私に言わせれば、毎月2500人平均ペースで自殺者が出ていること自体が既に「異常」だ。
年間30000人。
1か月平均2500人。
これが我が国の自殺者数の実態である。
これは決して誇らしい数字ではない。むしろ、非常に残念な記録だ。
この残念な記録(年間30000人以上)が、もう「13年」も連続で続いている。
このペースでいけば、今年もきっと30000人以上を記録してしまう。
世界的に見て、年間30000人もの自殺者数がいるというのは、どうなのか?
2010年の実質自殺率(10万人あたりの年間自殺者数)で比べると、日本は「24.0人」で、世界で6位とのこと。
もちろん、世界の自殺率データについては、どこまで正確なのか疑わしい部分もある。
しかし、日本の自殺率が「高い」ということは疑いようのない事実だろうと思う。
経済的にも世界3位の大国である日本が、どうして、自殺率が下がらないのだろうか。
国内で、戦争が起きているわけでもない。
飢餓で人々が苦しんでいるわけでもない。
疫病が蔓延しているわけでもない。
震災直後はともかく、モノ不足が慢性化しているわけでもない。
むしろ日本は、世界でもかなり「平和」な国とされているし、食べ物だって豊富にあるし、経済的にも豊かだし、人が人として最低限の生活をしていけるくらい貧富の格差も少ない。
それなのに、どうしてだろうか?
「13年連続」などという、まるで記録更新に価値があるかのような表現を目にするたびに、心が締め付けられるほど悲しくなる。
今年の5月だけが特別に「異常」なのではなく、今の日本の自殺率そのものが、もう既に「異常」なのだ。
その認識をしないで「5月は異常」と言ってしまうのは、こういう現状に慣れてしまっているということではないだろうか。
自国の自殺率が高いことを、異常なこととして受け止めない人が多いとしたなら、それこそが「異常」であり、「危険」なことだと思う。