夏休み終了前の今週、そして来週と立て続けにお葬式での演奏を頼まれました。今日はオルガンと、そして来週はSoloでのお仕事です。夏の終わりって亡くなる方、多いですね。ご病気の方にとって暑さがこたえるのでしょうか。

教会に到着するともう喪服の参列者の方々が。
 



今日の会場は観光客も訪れるような歴史ある、由緒正しいカトリック教会です。



ミサ開始10分前。スタンバイOK。
 



今日の共演は古いパイプオルガン。柔らかな響きでチェロとの相性もよく、とても弾きやすかったです。
 


亡くなった女性はまだ62歳。多くは語られなかったので、事故なのか、ご病気だったのか• • • 。参列者の祈りでは3人のお子さんが代わる代わる祈り、いずれも涙で中断。一緒に悲しくなっちゃいました。


こういったお葬式での演奏、音楽家仲間の中には嫌がって受けない人、また引き受けてもビジネスライクにこなす人も沢山いるけれど、実は私は嫌いじゃない。

私の好きな映画に「旅立つ友人を音楽をもって見送り• • •」というシーンがあるんだけれど、お葬式での演奏はホントに音楽と音楽家の存在意義を考えさせてくれる。
この世からの旅立ちに、泣いて別れを惜しんでくれる人たちがいて、美しい音楽が流れている。そして見送る人たちの心には音楽をもって、慰めと希望を与える。それこそ音楽の、そして音楽家の大きな役割のような気がする。


亡くなられた方のご冥福と、御家族に慰めがありますように祈りつつ。十字架