クロのこと その2

クロがまたやってきた。一年くらいまた会えないのかと思いきや、10日ぶりでまたふらっとやってきて、チーズを食べて行った。あ、クロとはこの辺りに住んでいる野良猫のことです。前回の記事はこちらです。

『クロのこと その1』

クロは何か抜けてるっていうかひょうきんな所があって、そこが可愛い。今日はチーズを食べながら上の窓から写真を撮っている主人が気になるらしく、チーズくわえたままこのポーズ。

ジーッと20秒くらいこのまま固まってた。「コンナンもらったんですけどナニカ？～」って感じかしら。

大体生まれつきの野良なのに手から食べるっておかしくない

実際クロ三兄弟の残りの二匹はどちらも手からなんて食べない。二匹ともかなり凶暴で手に持ったチーズをハッシとばかりはたき落とされた。そればかりか、小さくちぎってあげようと思っていたのに、そっちくれやと大きい塊を持った手の方を攻撃してきた。コワッでもこれが野良としては普通なんだと思う。

未だになんだかボーッとして(良く言えばおっとりして)野性味の少ないクロ。小鳥にまでなめられている。鳥たちは他の猫が近づくとパッと飛び立って逃げるのに、クロの場合は「こいつはトロいから大丈夫」と思われているのか、鼻先で遊んでいる。さすがにクロもイラッとするらしく何度か飛びかかってはみるものの余裕で逃げられてた。いつだったか、バタバタする獲物を口にくわえて得意そうに私に見せに来た。「ついにやったか～」と思ってよく見ると、、、、それは大きな蛾だった。クロ、それ、鳥じゃないんだよ。でもよく頑張ったねえ

クロ、あんた野生としては落ちこぼれだぞい。クロもそれを知ってか知らずか、一生懸命、人間に可愛く媚びる技を身につけた。お腹が空いていると目を細くして首をかしげてみせる。可愛い～と誰もが何かあげたくなる。目を細めるのはあなたに敵意はありませんよ、という意味なんだって。

我が家は二人ともクロにぞっこんだ。チーズは長期熟成が好みだけれど、塩分が強いので子供用チーズを別に買い置きしている。クロが来ないと「クロ来なかったねー」と嫌々人間が食している。私の事はママと思っているのか、仲間と思っているのか、、、。いずれにせよ今のところ相思相愛だ。