Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-ライムライト1
素顔で出演のチャップリン
落ちぶれた道化師カルヴェロ役

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デュオ・ケーナルパ 12月公演で
演奏予定の新曲。
映画『ライムライト』~テリーのテーマ

チャップリンは、1977年の12月25日に
この世を去った。
やぎりんが大学生になった初めての
クリスマスだった。
27日のラジオのニュースで訃報を聞いた。
FMの音楽番組で
名作『ライムライト』の《テリーのテーマ》が
流れたのを忘れない。


『ライムライト』
20世紀最高の喜劇王
チャールズ・チャップリン(1889—1977)の
1952年の作品。ライムライトとは、
電球が普及する前の舞台照明器具で
現在ならスポットライトのこと。

チャップリンが長編映画では
最初に素顔で出演した作品であり、
英国生まれの彼の
アメリカでの最後の作品となった。

資本主義的大量生産と労働現場をパロディにした
『モダン・タイムズ』、
ヒットラーをパロディにした『独裁者』、
反戦思想をテーマにした『殺人狂時代』などにより、
いわゆる「アカ狩り」の対象となり、
『ライムライト』の英国でのプレミアのために
ロンドンに向かう最中に、
国外追放命令が出たのだった。

「ハリウッド」は
チャップリンの追放を
阻むことができなかった。

ハリウッドの仲間を当局に「売った」といわれる
最大の有名人はウォルト・ディズニーでは
ないかと思う。
夢のような作品をたくさん創った人なのに
とても残念に思う。

21年後の1973年ハリウッドは、
『ライムライト』をリバイバル上映。
テーマ曲を作曲したチャーリーには、
アカデミー音楽賞が授与されて、
チャップリンはアメリカでの復権を果たす。
これはハリウッドからの「謝罪」だった。

内容は、落ちぶれた道化師と若く才能ある
バレリーナの純愛物語。バレリーナの卵テリーは、
姉が娼婦をしながら自分のバレエ学校の学費を
捻出してくれていたことを知り、
ショックで踊れなくなり自殺を図る。
落ちぶれた道化師のカルヴェロ(チャーリー)は、
彼女を懸命に介抱し、励まし、バレエに復帰させる。

作曲家ネヴィルに認められ
スターダンサーになったテリー。
一方カルヴェロはカムバックに失敗し、
テリーに励まされる。
ネヴィルがテリーに求婚するが、
テリーの気持ちはカルヴェロにあり、
彼女はカルヴェロに求婚。

歳の差や境遇の違いから、
結婚話を馬鹿げたことと一蹴し、
カルヴェロはテリーのもとを去って行く。

ある日、
街角で辻音楽師をしていたカルヴェロに
偶然に出逢ったテリーは、
もう一度彼を舞台に立たせるための手はずを整え、
コメディとバレエの興業を企画。

再起の舞台で熱演するカルヴェロに
観衆は惜しみない拍手を送る。
舞台から転落して最後の大笑いをとる演出だが、
予定より勢いよく落ちてしまい、
カルヴェロはそのまま担架で運ばれ、
舞台袖からテリーの踊りを見ながら
息を引き取る。
その時テリーが踊っていた音楽がこの
《テリーのテーマ》。


チャップリンはプロの作曲家ではない。
しかし、
だからこそひらめく素晴らしい発想がある。
この曲の冒頭の響きから
「あこがれ」や「ときめき」を感じないだろうか?
http://youtu.be/VzvVWgLZyHY

わかりやすくハ長調に置き換えて話すと
この曲の冒頭、
「ドミソ」という主和音が鳴る中、
「ドレミレファーー」という旋律がいきなり現れ
和音の「ミ」の音と、
旋律の伸ばし音「ファ」が半音でぶつかる・・・と
思いきや、
それは決して濁ることなく
高みをめざすバレリーナの
憧れや胸のときめきを表すように
清らかに響き渡るのだ。

あっぱれチャーリー♪




Duo QuenArpa 12月公演
セカンドCD
コンドルは飛んで行く100年記念アルバム
『大地の詩』
発売記念コンサート


Duo QuenArpa 公式ブログ(新)-12月チラシ
Duo QuenArpa 12月公演
セカンド・アルバム 発売記念コンサート
★12月1日(土)午後7:00
千葉市/美浜文化ホール・音楽ホール
全席指定¥2500
★12月5日(水)午後7:00
横浜市/鶴見区民文化センターサルビア
    音楽ホール
全席指定¥2500
★12月9日(日)
1回目◎12:00開演/2回目◎15:30開演
新宿区/東京オペラシティ3階 近江楽堂
全自由席¥2500(前売)¥3000(当日)
お申込み
プラネット・ワイ(03)5988-9316
または
やぎりんEメール yagirin88@gmail.com


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