『ある種の情報には、それを知るだけで人生を劇的に変える力がある』
と信じて、余計なお世話だと思われようとも、この情報が誰かを救うきっかけになることを願って発信します。
以下『2週間で体が変わるグルテンフリー健康法』青春新書 溝口徹 著
序章 「小麦」を抜けば、体が変わる、心が変わる! 「グルテンフリー」とは何か より引用
ADHDと診断された患者が「グルテンフリー」で改善!
”グルテンが子どもの発達障害にも影響を与えることがあるといったら、驚かれるだろうか。
私のクリニックには発達障害に悩むお子さんと親御さんもよく訪れる。
A君の落ち着きのなさが目立ちはじめたのは、小学校6年生のときだった。
音が気になる、集中できずに歩き回る、授業中におしゃべりしてしまう、授業にとりかかるのに時間がかかるなどの行動が高学年になってから出てくるようになったのだ。
思い余って発達障害専門のクリニックを訪れると、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断された。
ADHDとは文字通り注意力が持続できず、行動に多動性や衝動性が見られる発達障害だ。
発達障害専門のクリニックでA君のような症状を訴えれば、多くはADHDと診断されるだろう。
A君は薬を処方され、服用している間は症状が落ち着いているため、なんとか授業中は座っていることができる状態だったという。
しかしこのままでは根本的な改善はないと悩んだお母さんに、通院していたクリニックのカウンセラーから私のクリニックを紹介され、A君を伴ってやってきたのだ。
早速血液検査をすると、遅延型アレルギーであるIgG抗体の値が高い食品がたくさん出てきた。
なかでも、小麦グルテンや全粒小麦のほか、チーズ、牛乳、ヨーグルトなどカゼイン(乳に含まれるたんぱく質)が含まれる食品で突出して高いことがわかった。
次にグルテンに対するセリアック抗体を調べてみたところマイナス、つまり、つまりA君はセリアック病ではないということがわかった。
IgG抗体値が高く出る食品というのは、得てして好物であることが多い。
それだけよく食べるという意味だ。
実際A君も、パンと乳製品が大好きだという。
そこでグルテンフリー、カゼインフリーの食事指導とサプリメントを用いる栄養療法をおこなった。
もちろん、最初はつらかっただろう。
ところが、そのつらさを乗り越えるだけの結果が出た。
A君が1ヶ月ほどで元気になり、毎日学校にも通うようになったと、お母さんから報告があった。
それまでは疲労感がひどく、学校へは車で送っていかなければならなかった子が、だ。
ソファでごろごろすることもなくなり、勉強もよくするようになったというのだ。
さらに3ヶ月後。
こだわりがなくなり、友達ともめることがなくなった。
それどころか、学校の先生から、「小さい子の面倒をよくみるようになった」といわれたという。
つまり、自分以外の者に興味が出てきた証拠だ。
この頃には、発達障害の薬の服用はストップしていた。
セリアック病の子どもには低身長で体重増加不良が多いと書いたが、実際、グルテンアレルギー(グルテン過敏症)の場合も同様に栄養不足のことが多い。
グルテンで腸の粘膜がボロボロになると食べ物の吸収が悪くなるため、正常な成長・発達ができなくなってしまう。
A君の場合も例外ではなかった。
症状が改善してからは、クリニックに来るたびに背も伸びて筋肉もつき、会うたびに大きくなっていくので驚いたものだ。
集中力も出てきて、新聞や本をよく読むようになったというA君には、さらに驚く後日談がある。
最初の受診から1年半後、中学3年になり、成績も上がって塾にも通うようになっていたA君は、進学校への推薦が決まったそうである。
A君のケースでは、1ヶ月で効果があらわれはじめ、1年半後には発達障害が消えてしまったことになるが、これは決して珍しいことではない。
グルテンフリー、カゼインフリーで適切な栄養をとることで、劇的な変化は誰にでも起こり得るのだ。”