エクソルフィンとは、


グルテンが消化されてできるポリペプチド混合物のこと。


血液脳関門を通過する性質を持つため、脳内へ侵入することが可能で、そこでオピオイド受容体と結合する。


オピオイド受容体は、エンドルフィン(体内で生成されるモルヒネ様物質)のための受容体だが、アヘンやモルヒネのようなエンドルフィンに似た麻薬様物質も結合してしまう。


グルテン由来のエクソルフィンも、アヘンやモルヒネ同様に、このオピオイド受容体と結合すると多幸感を生み出す。


「小麦をやめられない」原因となっている。


エクソルフィンという名は、外因性モルヒネ様物質【exogenous morphine-like compounds】を略したもので、この性質を最初に発見した米国国立衛生研究所のクリスティン・ジオドロウ博士たちによって名付けられた。


ちなみに、体内で生成される内因性モルヒネ様物質をエンドルフィン【endogenous morphine-like compounds】という。


アヘンやモルヒネと結合するオピオイド受容体がなぜ存在するのかを研究していたところ、エンドルフィンの発見に繋がった。