皆様、こんにちは!
塩水で朝から冴える、バイオハッカーのろぶすたです(笑)
嬉しくて笑っちゃうほど、頭も体も動きます(笑) まるで全身の細胞に感謝されているかのようです(笑) 気持ち〜🎵
今日は、昨日予告したように、
『あなたが小麦(グルテン)をやめられない科学的に証明された理由』
について語りたいと思います。
参考にした書籍は、
『「いつものパン」があなたを殺す』
三笠書房 米神経科医デイビッド・パールマター著
です。
グルテンフリー食事法を生活に取り入れることで得られる恩恵は、多岐に渡ります。
例えば、一昨日の記事で紹介させていただいたような数々の症状や病気からの回復が、『グルテンを抜く』だけで起こるかもしれないのです。
典型的なグルテン過敏症の私は、はじめてグルテンフリーを実践したとき、もの凄いエネルギーの上昇を感じました。
それはまるで、長年私のエネルギーの間欠泉のようなものに蓋をしていたグルテンが、キレイさっぱり取り除かれたような爽快さでした。
テニスのトッププレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手は、御自身の著書『ジョコビッチの人生を変える食事術』の中で、グルテンフリーの体験を、
“まるで生まれてからずっと付きまとっていた煩悩が奇跡的に消滅してしまったかのようだった。”
と表現しています。
確かにグルテンフリーを始めてからのジョコビッチ選手の活躍ぶりは、その表現がけっして誇張ではないことを十分過ぎるほど証明していると言えるでしょう。
もしかしたら、あなたのまだ知らない、あなたの中に眠れる潜在能力も、グルテンによって妨げられているかもしれません。
それを確かめるには、食事から小麦を抜くだけで良いのです。
ただ、グルテンが完全に体から抜けきるまで、14日から21日ほどはかかると言われています。
私の場合も効果を実感するまで3週間かかりました。
もし、
「今から2週間小麦食べないで」
と言われたら、
あなたは小麦を我慢できますか?
おそらく、
「できない!」
もしくは、
「しない!」(笑)
と答える方が大半ではないでしょうか?
2週間小麦を食べないということは、
パン、うどん、パスタ、ピザ、そば、ラーメンだけでなく、
ケーキやクッキーなども
2週間食べられない・・・
ということです。
くどいようですが(笑)、
あなたに我慢できますか?
する必要を感じなければ、もちろんする必要はないですし、
できなくても、自分自身を責める必要はありません。
実は、あなたが小麦をやめることができない、科学的な理由があるのです。
それが、
『小麦は麻薬様物質である!』
なのです。
どういうことなのか、説明します。
「小麦は麻薬に似ている」
グルテンが体内で消化されると、ポリペプチド混合物が形成されます。
ペプチドとは、たんぱく質よりも小さい、アミノ酸がいくつか連なったものです。
そして、このペプチドがいくつも連なったものが、たんぱく質と呼ばれます。
たんぱく質→ペプチド→アミノ酸
というように、消化が進みます。
「ポリ」とは「複数の」という意味なので、ポリペプチドとは、たんぱく質ほど大きくない、複数のペプチドが連なったもののことです。
このグルテンが消化されてできるポリペプチド混合物には、なんと「血液脳関門」と呼ばれる、脳に入れてはいけない血液中の成分を堰き止め、入れてもいい成分だけを通すフィルターのようなものを通過する能力が備わっています。
その血液脳関門を通過して脳内へ侵入したこのポリペプチド混合物は、あろうことか、「オピオイド受容体」にぴったり結合してしまうのです。
「オピオイド受容体」とは、アヘンなどの麻薬やモルヒネが結合することで、多幸感や鎮痛作用を与える、鍵穴のようなものです。
鍵であるアヘンやモルヒネが鍵穴であるオピオイド受容体に差し込まれると、効果が現れます。
これは、カフェインがアデノシン受容体に結合するのとはかなり違います。
アデノシン受容体は、神経伝達物質のアデノシンが結合するための鍵穴です。
アデノシンには鎮静作用があり、鍵であるアデノシンが鍵穴であるアデノシン受容体に差し込まれると、その効果が現れます。
カフェインは、「鍵」としてではなく、「蓋(ふた)」として、アデノシン受容体の鍵穴をふさぎ、アデノシンが鍵穴に入れないようにしてしまいます。
アデノシンが本来発揮するはずの鎮静作用が妨げられ、結果的に覚醒作用がもたらされるのです。
カフェインそのものに覚醒作用があるわけではないのです。
「オピオイド受容体」も本来はエンドルフィンという体内で分泌される神経伝達物質のための鍵穴です。
アヘンやモルヒネ、さらに問題のグルテン由来のポリペプチド混合物は、その本来の鍵であるエンドルフィンに似ているため、オピオイド受容体にしっかり差し込まれてしまうのです。
だから、小麦(グルテン)を食べると麻薬同様に多幸感が得られ、それを私たちの脳は無意識に求めて、
「もっと、もっと食べたい!」
と、思うようになるのです。
最初にこの働きを発見した、米国国立衛生研究所のクリスティン・ジオドロウ博士たちは、この脳を破綻させるポリペプチドに
エクソルフィン[外因性モルヒネ様混合物]
【exogenous morphine-like compounds】
という名前をつけました。
内因性、つまり体内で生成されるモルヒネ様混合物であるエンドルフィン【endogenous morphine-like compounds】との違いを明確にするためです。
ナロキソンやナルトレキソンといった、麻薬中毒患者の中毒症状を緩和させる薬を「小麦中毒」患者に処方したところ、小麦断ちが容易になったことも、
「小麦は麻薬に似ている」
という主張の裏付けとなりました。
いかがでしたでしょうか?
体に悪いと思いつつも、どうしても小麦をやめられない自分を
責める必要がない
こと、わかっていただけましたでしょうか?
けっして意志が弱いから、小麦断ちできないわけではないのです。
敵がわかれば戦い方もおのずと見えてくるもの。
今年こそは小麦断ちを成し遂げたい
と、敵を知ってなお奮い立たれたのであれば、
一緒に頑張りましょう!
私は、書籍等で知識をアップデートしながら、これからも記事を書き続けるので、ぜひ参考にしてください。
私の説明でわからないところなどがありましたら、遠慮せずに質問してください。
あなたの健康改善の一助になれれば幸いです。
バイオハッカーろぶすた