皆様、こんにちは。
自称バイオハッカーの、ろぶすたです。
今日は、昨日書いた記事の続きを書きたいと思います。
昨日は、
『「いつものパン」があなたを殺す』というデイビッド・パールマター米神経科医によって書かれた本の中の、
とりわけ
「グルテンが原因で起こることが証明されている症状・病気の数々」
について書かせていただいた。
普段、あなたがなんとなく感じている体の不調の原因がグルテンにあるかもしれないということと、
もし、そうであれば、グルテンを食事から取り除くだけで劇的な回復が期待できること
をご理解いただけたと思う。
記事の最後で紹介させていただいた統合失調症患者の実例には、私自身深く考えさせられた。
もし、まだ読んでいただけていないのであれば、その部分だけでも目を通していただければと思う。
そして、引用元も含めてコピーして、色々なところでペタペタとペーストしていただきたい。
あなたのその行為によって、救われる人がいるかもしれない。
(少なくとも、救われる人なんていないと誰に断言できるだろう?)
さて、前置きが長くなってしまったが、本題に入りたいと思う。
今日のテーマはずばりタイトル通り、
『グルテンがどのようにしてあなたの健康を損なうか?』
である。
昨日紹介した様々な症状や疾患は、あなたの体の中でグルテンがどのように動くから起こるのか、
本日も『「いつものパン」があなたを殺す』を参考に解説させていただきたい。
ちなみに、グルテンに対して体が過敏に反応し、昨日紹介したような様々な症状や病気を引き起こすことをグルテン過敏症という。
グルテンは、小麦に含まれる「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のたんぱく質に水を加えて練ることで合成される粘着性のあるたんぱく質です。
グルテン過敏症の場合、腸から血管内に漏れ出たグリアジン、またはグリアジンを構成する12個のペプチドのうちどれかが、免疫細胞に抗原であると判断されることが原因であると考えられているようです。
【グルテン過敏症の発症の仕組み】
食べ物に関わる過敏症は、2段階のプロセスを経て発症にいたると考えられている。
1️⃣ 腸壁に穴が開く(腸粘膜の網目が粗くなる)
2️⃣ 通常は血管内に侵入することのない未消化の食物がその穴から漏れ出て血流に乗る。
1️⃣ 腸壁に穴が開く2つの原因
[1]食べ物に含まれる成分を消化する酵素の不足→ 消化不良
[2]その食べ物のある特異的な性質が原因で消化が妨げられる→ 消化不良
ご覧のように、食べ物に関する過敏症発症の根本的原因は、どちらにしても「消化不良」にあるようだ。
グルテンの場合は、その粘着性という性質が消化を妨げるとのこと。
1️⃣ グルテンを適切に消化できず、消化管に「のり」のようなものが残る。
2️⃣ 免疫細胞が異物( 「のり」のようなもの)を発見・攻撃を開始。
→免疫細胞が別の免疫細胞を活性化するために炎症性サイトカインを放出、炎症が発生!
3️⃣ 腸壁の細胞が損傷、穴が開く。(腸粘膜の網目が粗くなる)
→リーキーガット(腸から漏れ出る)
4️⃣ 通常は漏れ出ない未消化のたんぱく質(グルテン過敏症の場合はグリアジン)などが血管内に侵入、体中を駆け巡る。
5️⃣ 血流に乗った未消化の異物(グリアジン)を免疫細胞が追跡しながら攻撃。
→ 体中で炎症性サイトカインの大放出!
6️⃣ グリアジンが「血液脳関門」を通過し脳へ侵入すると、脳内も戦場となり、脳細胞がダメージを受ける。
7️⃣ 免疫細胞によって作り出された抗体がグリアジンと結合し、「抗グリアジン抗体」が生成されるとき、特定の遺伝子のスイッチがオンになる。
8️⃣ この遺伝子のスイッチがオンになるとサイトカインが結集し、脳への攻撃が可能となる。
いかがだろうか?なんとなくグルテン過敏症発症の仕組みをご理解いただけただろうか?
実際にこんなことが起こっているなら、異常が出ない部分があることが不思議だ。
これはこの本『「いつものパン」があなたを殺す』の中でされている説明を私がわかりやすく簡略化したもので、
実際はこれよりかなり複雑になることは頭の片隅にでも入れておいていただきたい。
本書においても省略されている免疫系が働く仕組みについても、この記事の執筆にあたりざっくり勉強させていただいたが、
ただただ、その複雑さに圧倒されてしまった。それでも、勉強するうちに自分の中で好奇心がどんどん膨らむのを感じたので、
近いうちにもっとしっかり勉強したい。
そのあとなら、グルテン過敏症発症の仕組みを、もう少し具体的に説明できるようになっているはずなので、そのときにまた同テーマを取り上げたい。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
次回は、『科学的に証明された、グルテンをやめられない理由』について書きたいと思います。
バイオハッカー ろぶすた