【教訓】
私が私のこれまでの人生を通して学んだことは、テレビやインターネットで宣伝されている数多に存在する健康食品やサプリメントなどで足りないと思われる栄養素を"補完"することよりも、体に害を与えるものを食べたり飲んだりしないことの方がずっとずっと大事だということです。
私はおそらくジョコビッチと同じように“グルテン過敏症”を患っていて、グルテンを食事から抜くという行為によって得られる恩恵が正常な人よりも多かったのかもしれません。
しかし、グルテン過敏症を患っていない一般の人たちにとっても、現代の小麦がもたらしうる人体への悪影響は決して看過されるべきものではない、という主張が著名な医者たちによってなされているのもまた事実です。
つまり、あなたがグルテン過敏症かそうでないかに関わらず、美容や健康に良いと言われる食品やサプリメントを摂ることよりも、小麦製品、乳製品、糖質、食品添加物、加工食品、トランス脂肪酸など、あなたが日常的に摂り、あなたの体を傷つけているものの摂取をやめることの方が美容や健康改善に絶大な効果をもたらしうる、ということなのです。
新しい本を本棚に入れるには、まず古い本を出さなくてはいけません。
グルテンを生活から抜くことによって活力が戻った私は、Web記事や書籍を読み漁り、小麦だけでなくそれ以外で健康を害している可能性のあるものを食事から少しずつ排除していきました。
以前はぎちぎちに詰まっていた私の本棚も今はスカスカで、新しい本がいつ入ってきても準備は万全です^_^
今は飽食の時代と言われ、生活は豊かになり、多くの人が食べ物に困らない生活を送れるようになったことは当然喜ぶべきことですが、それと同時に人の健康を害する偽りの食品がコンビニやスーパーマーケットの棚を席巻するようになってしまいました。
私たちが足繁く通う人気店で出されるその料理は、私たちの体が異物だと認識する化学調味料や農薬・化学肥料をふんだんに使って栽培された野菜、遺伝子組み換え飼料を与えられて育った牛や豚や鳥の肉で構成されている可能性が非常に高いのです。
そしてそれらは私たちの健康を、肉体面と精神面、その両方から蝕んでいるのです。
このことは高度経済成長期以降のがん、糖尿病、認知症、心臓病、脳卒中、肥満やうつ病といった深刻な病気やその原因となる症状に苦しむ人の急激な増加が示しています。
私たちが現在アクセスできるほとんどすべての食品は、30~40年前には存在しなかったものではないでしょうか。
"美味しい"という人の"美食"への飽くなき欲求や利益・効率・利便性の盲目的な追求が、世界の食産業を現在の間違った方向へと牽引した大きなモチベーションです。
その結果、美味しさのみを追求した、人の健康を害する食品やそれを提供する飲食店のみが認められる世の中となってしまいました。
「今存在するほぼすべての飲食店は、そのような"人の健康"よりも"美味しさ"を優先する店である」と言う私を否定するのであれば、あなたはもう少し自身の食生活を見直してみる必要がありそうです。
私たちが無意識的に手に取るその食品は、"間違った食品"なのです。
それが今の世の中です。
そんな世の中に生きる私たちにとって大切なことは、真の食品を見分ける知識を身につけることです。
日本だけに限らず、世界中の人々に必要なことは、まずなによりも『真の食育』だと思います。
それは足りない栄養素を補う『プラスの栄養学』ではなく、摂ってはいけないものを摂らない『マイナスの栄養学』です。
従来の『プラスの栄養学』は、『マイナスの栄養学』の上にしか成り立たないのです。
まず、何を摂ってはいけないのかを学び、それらを食事から排除すること。
それができたとき、自分の体が発する声に耳を傾けてください。そのような有害な物質が体に入っていないとき、どのような気分になりますか?
きっと今までよりも体が発する言葉を理解できるようになっているでしょう。
飽食の時代を生きる恵まれているはずの私たちのほとんどが、現在の地球に蔓延る偽りの食品の誘惑に抗えず、それらで体を満たし、自身の体が発揮できるはずの“ベストパフォーマンス”を知ることなく、人生を終えている・・・。
これは言い表わしようのないほど残念なことです。
もし、ベストパフォーマンスを発揮できるほどの健康体を手に入れたとき、どのような気分になるのかを一度でも体験できたとしたら、ほとんどすべての人がそれを手に入れることを人生の目標とするのではないか・・・
幸運なことに私は、三度だけですが、そのような“これが最高の自分だ“と感じられる強烈な体験をしたことがあります。
そのときの私はまさに”幸福ホルモンの渦“とも呼べるものに飲まれていました。
一度目はバスケットボールのゲーム中で、あとの二度は仕事中でした。
お腹と頭から発生した最高に気持ちの良い、強烈なしびれが全身に何度も何度も波及し、ネガティブな感情は消え去り、”理不尽な“幸福感で心は満たされ、ただただ嬉しくて、顔は自然と笑顔になりました。
その渦の中に飲まれている間、不安や躊躇いというものが完全になくなり、普段とは段違いのスピードで判断を下し、無駄な動作・作業がほとんどなくなり、非常に生産的な仕事ができたのです。
この幸福ホルモンの渦は、三度とも30分ほども続き、渦から解放されたときには決まって軽い頭痛が残りました。
渦中の私が感じたものは、文字通り“完全”でした。
もし世界中の人がこの状態に達したとしたら、世界から戦争や犯罪、些細な争いもまるごとすべてなくなるだろう、そう思えるほど最高に幸せな体験だったのです。
今は再びその条件を満たすべく、起きている間は常に自分の体との対話に集中しています。
もちろん私は、戦争や犯罪を無くすなどという、そんな大それたことを目標に、この記事を書いているわけではありません^_^;
ただ、私がこの記事を書くことで、自身の、そして愛する家族やパートナーの体の健康を今一度意識するきっかけを得た人が一人でもいたとしたら、私のその行為は実を結んだと言えるでしょう。
そして、その一人があなただとしたら、私があなたにまずやってほしいことは、昨日または今日あなたが食べたり飲んだりしたものをすべて紙に書き出すことです。
そしてその中に小麦、乳製品、糖質、人工甘味料、人工着色料、化学調味料、保存料、防腐剤、防黴剤などが含まれている食品があるか、
もしくは、
それらが含まれていない食品がひとつでもあるかどうか考えてみてください。
この記事が、あなたが“本当の自分”を取り戻すきっかけとなることを願っています。