決してプレイスタイルは派手ではない。
むしろ、派手なプレイで魅せる牧の影で、ひっそりと艶やかに咲くそんなイメージが強い。
疲れ果て、眠り込んだ神の髪を撫でながら、ぼんやりと仙道は彼を見つめる。
それなのに、ベッドでは別人のようで。
控えめなそのプレイスタイルとは裏腹に、匂い立つその芳香はそれを知ってしまえば忘れられない。
はじめは、ただの好奇心の筈だったのに。
恋人がいるというのに、躯を重ねるこの関係はただの背徳でしかないというのに。
それでもいい、と少し寂しげに笑う彼。
そして恋人を想いながらも、仙道は彼から抜け出せないでいる。
まるで緩やかに回る毒のように。
その可憐な姿からは想像できないような、強い強い毒素で仙道を蝕んでいく。
そのうち、その毒は全身に廻り、そして堕ちていくのだろうか。
そして、その時自分はどうするのだろうか。
無防備に、そしてきっと無意識に仙道の胸に顔を摺り寄せる神の躯から香る甘い匂いで頭の芯がくらり、と揺らぎ、それを振り切るかのように仙道はゆっくりと瞳を閉じた。
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5月1日。
今日の誕生花は、スズラン。
花言葉は、『幸福の訪れ』
別名を、君影草。
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