1月1日、午前3時。
年明けの熱狂が冷めやらぬ深夜、
まだ人々で賑わっているDiscord通話にて、
1人の"王の器"が産まれた。
彼ら"大いなる意思"と
ああではない、こうではないと意見を交わしながら
理想の"王の器"にふさわしい男の創造に取り掛かった。
彼らは言った。
「ちょっとイケメンすぎないか?」
「髪型がないから本人に髪型変えさせたほうが早えだろこれ」
「逆にブサイクすぎないか?」
「似てるけど覇気がありすぎ」
「もうちょっと姿勢悪くできないか?」
等々、新年初笑い頂戴しながら、
最悪の福笑いを経て産まれた"王の器"
ー人々は彼を"kingmugi"と呼んだ👑ー
〜ELDEN LING〜
ゲームの感想
一言で表すなら
「悪意で煮込んだブレスオブザワイルド」
馬で各地を巡って、武器を集めて、祠で謎を解き、
大ボスを倒しながらマップを埋めて進めていくオープンワールドゲームなので、
やっていることはほぼブレスオブザワイルド。
何より地形の悪趣味がすごい。
地形に潜む悪意、敵配置の品性の無さ、
毒、霧、沼、腐敗、出血、
などの状態異常の悪意が半端ではない。
「ここはさすがに正規ルートじゃないやろ……」
と思った裏道がボスに行くための必須ルートだったり、
超重要アイテムが"裏道の横道からジャンプして穴に落ちた死体の懐"なんてこともザラ。
毒の沼、腐敗の沼、出血の沼、ガチ腐敗の湖、洞窟で追いかけてくる玉、
見づらい霧、本当に何も見えない猛吹雪。
そして呼び出さないと戻ってこないクソエレベーター。
「これを作った人間は本当に文部科学省が定めたカリキュラムの義務教育を受けたのか?🤔」と真剣に思った。
毒の羊水を産湯に腐敗の乳を飲み育ち、
邪教の経典を教科書に生贄の儀を習って育たないと思いつかないだろこんなの。
また、敵の動きも非常にイヤらしい。
操作キャラのステータスに対して敵が強すぎる。
これはソウルゲーのお約束だが、その他にも
「ねっとりディレイ」
「連撃から3泊置いて3撃目」
「急に3フレームの近距離攻撃」
「こちらの回復行動に合わせて攻撃」なども健在。
むしろねっとりディレイの悪意には更に磨きがかかっている。
もう、これでド腐れ陰キャ陰湿陰鬱出血鬱屈ゲームだということは
十分におわかりいただけただろう。
ここまで挙げた内容だとプレイする理由がないレベル。
しかし、少しだけ本当にキラキラ輝く部分もある……!!!
「モンスターと戦うゲームとしては
最高クラスに工夫のしがいがある」
本当に、ただこの一点が優れているから名作で、
他のすべてのクソ要素をギリギリ笑って済ませることができる。
戦い方や遊び方は無限大で、武器種もステ振りも多用。
剣、大剣、超大剣、弓、クロスボウ拳、槍、斧、杖、聖印、……
他にもまだまだ色々な武器種があり、武器種だけでも戦闘スタイルの幅はあまりにも広い。
遊び方の自由度もかなり高く、戦闘が苦手ならレベル、ステータスをじっくり上げてからボスに挑んでも良いし、
腕に自信があるなら低レベルでも工夫次第で理論上倒せないボスは存在しない。
難しいゲームではあるけど、理論上は絶対倒せる高難度の敵との戦い……!!!
明らかにステータスの足りていない状況で、敵の攻撃を見切り、
ヒット&アウェイでチクチク倒した時の脳汁ドバドバは
他の1人用ゲームではなかなか味わえないだろう。
明らかに強そうなボスを、じっくり探索して手に入れたスキルや武器を使ったり、
ステータスを上げた後でゴリ押すのもまた一興。
つまり理論上は誰でもクリアできる。
やれ……!積むな……!持ってる奴はやれ……!!!
もう1つ、地味ながらも大きな良い点が
世界中の他のプレイヤー達が遺していったメッセージが
地面に刻まれる"メッセージ機能"だ。
これによって、1人用ゲームでありながらも、
1人で苦行をプレイしている虚しさや、
「なんでこんな思いしながらやらなきゃいけねえんだ……?」
と冷静になってしまう現象が軽減される。
同じ悲鳴の旗を目印にすることで、
「こんな思いをしているのは自分だけじゃないんだ……!」
と励まされることも多い。
エルデンリングをプレイしている間は、誰もが弱者であり、
弱者は同じ弱者の悲鳴にこそ勇気づけられるのである。
序盤こそ「ここに隠し通路があるぞ!」「ここに嘘つきがあるぞ」的なメッセージで溢れかえっているが、
中盤、終盤に向かうにつれて「まずは右」「前に貴重なアイテムがあるぞ」
「この先、無駄があるぞ」など、先に苦行を味わった褪せ人たちからの
本当に為になるメッセージが増えていくため、1人プレイでも常に誰かに励まされているように
楽しくプレイすることができた。
~kingmugiの冒険~
【旅立ち編】
始まりの地にて「まあお前は王にはなれんだろうけどなw」みたいなことを言ってくるモブを早速攻撃。
返り討ちに遭い死亡。
ちょっと先にいるツリーガードにボコられ死亡。
「こいつは今戦う敵ではないな……」と理解して、
逃げた先でドラゴンにボコられ死亡。
雑兵がいる集落ではぐれ兵を1人ずつ狩り、夜盗のようにしてなんとか
生計を建てるも、うっかりリンチに遭い死亡。
そうして雑兵から集めた騎士からくすねた装備と金で
なんとか最初のボスに遭遇。
重装備の重さにローリングが間に合わず、最初はタコられまくるも、
やがて上半身裸で両手に槍を持つ"パンテオンスタイル"を確立し、見事最初のボスを撃破。
王となる男の記念すべき第一歩である。
その後、ストームヴィル城でガチ迷子になり、1月2日、3日と、
三が日をほぼストームヴィル城の迷子として過ごした。
クソが。
城を攻略できないため、
埋められそうなマップを埋めることを優先したkingmugiは
強力なスキル、"炎麦"と"黒炎麦"を会得する。(そう呼び続けて正式名称を覚えていない)
"黒炎麦"の習得により、本格的に祈祷ビルドへと進む道を選んだkingmugiは
まだ城も攻略していないにもかかわらず、理論上は倒せそうな中ボス達を
青ポーションガン積みのヒット&アウェイ"黒炎麦"で次々と討伐していく。
そして、再びストームヴィル城攻略へと向かったkingmugiは道中で
昔Twitterにえっちなイラストが流れまくっていた女と出会う。
早速意味不明なことを言われ、何を言われたのか一切理解できなかったが、
えっちなので彼女に協力することを選ぶ。
これ以上城攻略でイラつかないように、ネタバレを踏まないように慎重に城のルート動画だけ
攻略をチラ見しながらボスにたどり"黒炎麦"で、接ぎ木のゴドリックを討伐し、大ルーンを獲得。
次に向かうように神託された土地、魔術学院レアルカリアへ向かうのだった……
【魔術学院~星砕きラダーン編】
行けって言われたから来たのに……💢💢💢
早速「おぉその資格はない」を喰らい、鍵を探し街中をウロウロ。
迷子になること数時間、なんとか鍵を入手し、ボス"月の女王レナラ"の間へ。
「こんなあらゆるゲームで使い古されたようなギミックが
このkingmugiに通用すると思うなよ……!雑魚が……!」
「第二形態なんて聞いてないんですけど」
降ってきた祈祷ステータスがまったく通用せず、"黒炎麦"も通らないため、
再びマップ埋めに修行の旅へ出るのだった。
旅の最中、NPCと協力して、倒したボスで武器をゲットしたり、
新しいスキル、通称"マリービーム"(なぜそう呼んでいるかは割愛)などを習得し、
さらなる力を得たkingmugiは打倒レナラを目指しふたたび魔術学院へ向かう……
はずだった……!
居酒屋くらいフラっと寄った城で本来は次に倒すであろう大ボス、
"星砕きのラダーン"を、前世(SEKIRO、モンスターハンター等)で覚えた
華麗な大技回避と"黒炎麦"によってサクっと討伐。
筋力も鍛えて装備できる剣を増やし、遺灰のユーグさんを強化し、
今度こそレナラの討伐に向かうも
結局、"黒炎麦"で倒してしまうのだった。
【王都ローデイル編】
実は守護霊のようにずっとついてきていた謎の女、メリナが
「ここまで連れてきてくれてありがとう……」的な発言をし、kingmugiの器(?)から離脱。
ストームヴィル城の突破で身につけた
(そういうクソみてえなルートを正規ルートにするんだな……)と癖読み
ルート攻略で、普通なら通らなそうな所をあえて通ることで存外迷うことなく大ボスへ到着。
串刺し。
やや苦戦したところで、入口で協力NPCを呼べることに気づき、メリナを召喚して
kingmugiの代わりにメリナを串刺しにしてもらい、その間に"黒炎麦"を叩き込みまくり
最後の王、モーゴットを討伐。
メリナの目的は狭間の地の中心にある"黄金樹"を燃やすことだと告げられるも、
黄金樹がそもそもなんだかよくわかっていないkingmugiは、
楽しそうなので軽々と了承し再びメリナと旅を続けるのだった……
貼れるスクショの関係上、とりあえずここまで!
ここから先はkingmugiが"竜の力"を経て強くなりすぎてなろう系になってしまった。
ド終盤までは苦戦もなく、案外サクサクだったとだけ言っておこう。
おまけ
kingmugiおたのしみスナップ
kingmugi(没ver)
上司にまもなく嫌味を言われるだろうなと思っているkingmugi
寝不足、二日酔い、寝起きで仕事に行く前のkingmugi
現実が充実している同世代の友達と飲み会に行った帰りの電車から降りた時のkingmugi
クソギミックのエレベーターで2万円落とした直後のkingmugi
「それぞれのキャパシティ」になるkingmugi
それぞれのキャパシティ
泣いて叫ばな、気づいえ貰えん。 pic.twitter.com/lnIszLwlTi
— 夏ノ瀬 いの (@stylish_gorilla) May 25, 2018
正しい参照元
強くなった後のkingmugiかっこいいピクチャー
"黒炎麦剣"
"血涙ソード"
"雷麦"(らいむぎ)