忙しい人向け 

画像でわかるキングダムハーツⅢの感想

 

 

圧倒的に向上した超美麗グラフィック!
Pixar作品のキャラも参戦し、より広がった世界観!
極限まで作り込まれた設定!
クオリティの高いムービー!

そこから繰り出される

 

"疾走感と長ったらしさを同時に感じられる"

クソみてえな終盤の流れ。

 

 

長くなるのでとりあえず、一文で感想を表します。

 

「すげえ美味いカレー作ったけど、全員に食わせるには量が足りなかったので大量にウンコ入れてかさ増しをしたゲーム」
 

です。

 

 

はい、いよいよ

キングダムハーツⅢ+Re:mindまでクリアしました、

Ⅰを投稿したのが7月だから半年くらいかけてⅢまでやったのか……

 

言いたいことは色々ある、色々あるけど、クリアしてアルテマウェポンも作ってDLCの真XⅢ機関も全員倒して、裏ボスも倒すまでやりました。

 

神ゲーの要素もあったけど、クソゲーの要素も多量にあった。
光の中にこそ深い闇があるように、そして闇の中に微かな光があるように……
 

1. ディズニーワールド巡り

前半は、毎度おなじみディズニーワールド巡り。

今作ではPixarの作品も登場したので、元ネタを知っているキャラが多く出ていて、ワールドだけなら今までのどの作品より楽しめたかもしれない。

 

ただ、PS4になって一気に性能が上がったせいか、1つのワールドがクッッッッッッソ広くて長い。
 

それでもトイ・ストーリー、モンスターズインク、ベイマックスのワールドはめちゃくちゃ良かった。

 

それぞれの世界観を踏襲しつつも、
「オモチャにも心が宿る」「モンスターにも心が宿る」「データにもにも心が宿る」
など上手にキングダムハーツの設定と映画の設定を絡めていてめちゃくちゃ感動した。

特にモンスターズインクワールドの、「子供の悲鳴を集めていた会社」だったことを利用して負の感情を集める設定なんて本当によく出来ていて感動した。
 

ベイマックスワールドの、ベイマックスのデータにも心は宿っているという
設定を活かしてきたのも完璧すぎた。スタンディングオベーションだった。

 

 

 

 

オリンポスのワールドも、今までのキングダムハーツでさんざん関わってきた
ヘラクレスとハデスの戦いの総決算のような展開で、最初からクライマックスで
結構楽しめた。

 

ただ、アナ雪のワールドとパイレーツ・オブ・カリビアンのワールドは、
元々完成している映画の世界観の中に無理やりソラたちをぶち込んで展開を
作ったような感じなので、「これソラたちいる?」と思いながら、
クソ広いマップでお使いクエストのような散策した

特にアナ雪のワールドはひどい、エルサの城に行くために雪山を登ったら
落とされてまた城を目指して登り直す繰り返し。
ソラたちとの絡みもさほどない上に、アナもエルサもオラフもPTには加入せず、
愛想ない雪のゴーレムと一緒に戦うことになる。

それでもディズニーワールド巡りは今までのシリーズ以上に楽しめていたかもしれない。

FFのキャラが全く出てこなかったのも残念。

 

 

2. キーブレード墓場以降の展開

闇の世界からアクアを救出して、さらにヴェントゥスの心を取り戻して、
光の守護者が集まるまでは良かった。
 
ここまでは本当に良かったし、キングダムハーツⅢまでの世界観やキャラの相関関係も難しいながらも理解できていた。

問題は物語終盤のキーブレード墓場についてからである。
広げすぎた風呂敷をマッハ3.0くらいの速度で雑に畳んでいく超スピードイベント回収。
感情が迷子になりすぎて音を置き去りにするレベル。
 
まず、ゼアノートたちと光の守護者たちが急に、
「よっ光の守護者っち!元気してる?いまから"終末"やるけど空いてる?(笑)キーブレード墓場で待ち合わせな!」
みたいな感じで集結して光と闇の大衝突が始まる。
 
この時点でだいぶ、「特に理由はあやふやだけど、光と闇はぶつかり合う宿命だから……と集合して戦うこの感じ、ファイナルファンタジーディシディアで見たことあるな……?」という感じはしていた。
 
そしてキーブレード墓場に光の守護者たちと、
ゼアノートと、ゼアノートと、ゼアノートと、ゼアノートと、ゼアノートと、その他の8名が集まると、急にゼアノートたちは意味深なことを言いながら大量のハートレスやノーバディやアンヴァースを召喚してくる。
 
そこでなぜかソラたちはめちゃくちゃ苦戦し、1回全滅する。
これだけ最終決戦感を出しといて、雑魚敵を大量召喚させられて
1回全滅するのもわけがわからない。

一度死んだ(?)と言っても良いソラは、ウユニ塩湖みたいなあの世的なところに飛ばされ、もうサ終したスマホ版の裏側を映像化したキーブックカバーを見ていないと
わからないマスコットキャラとこれまた意味不明なやり取りをして、ソラが肉体を取り戻すために「ソラ集め」なるゴミみたいなミニゲームをやらされる。
 
そしてソラを集め終えると、ソラ以外のみんなの心も
集めないと因果を変えられないよ~~~!みたいなことを言われて
キーブレード使いの心の数だけ同じボスと連戦する。

なにこれ??????????

それも終わると、ウユニ塩湖にいるマスコットキャラに
「俺とチリシィはもう友達だもんな!」みたいな事を言い、現世に復活すると、再びキーブレード墓場同窓会のシーンに時間が戻っている。
 
さっきと同じような展開で全滅しかけるも、そこで助けに登場したのは
キングダムハーツⅡのラスボス、"テラの思念!"
(この全滅してから復活の茶番がなければ本当に良いシーンだった)
なんで1回茶番絶滅したの????

その後またピンチになるも、なんかソシャゲ版の主人公の幻影が出てきて、
当時のイベントに参加してたと思われる人間の名前が書いてある
"スペシャルサンクススパチャビーム"でハートレスたちを一掃。
 


それでもまたまたピンチになったところにイェン・シッド様が現れ
モーセの海割りのようにハートレスの波を止めて、ソラたちを
ゼアノートの元へ導く。

そして、いよいよゼアノートたち真XⅢ機関との戦いへ……

いや、今のこの墓場に来てからの流れなに???
後のタイトルにつなげるための設定だったとしてもテンポ崩しすぎだろ……

その後ゼアノートが作った宴会場の砦で、各々因縁のある敵との決戦が始まるが、
7人vs13人なので、数合わせのために敵が一気に2、3人と戦うことになる。

そのせいでさっきまでムービーでほぼ1人でソラたち7人を圧倒していた真XⅢ機関の各々の面々が、戦闘になった瞬間、数的不利でも複数人まとめて相手できるようなクソザコに成り下がっている。
 
まったく整合性が取れない。

戦っている味方にソラが助太刀しつつ、各々XⅢ機関を撃破していくが、
BSB以降ずっと待ち望まれていた、ヴェントゥスとアクアがテラ=ゼアノートからテラの体を取り戻すシーンも、キングダムハーツⅢを通して成し遂げたかった目標であるロクサスを取り戻すシーンも(しかもシオンとアクセルのピンチに颯爽と登場する夢にまでみた最高のシーン)も、広げすぎた風呂敷をベルトコンベアで畳むような雑な流れ作業で終了した。
 
 
 
いや、そのシーンも映像も間違いなく見たかったもので間違いないんだよ!!!
映像のクオリティも声優の演技もまったく文句ない!!!曲のアレンジも最高すぎる!!!でも!!!!!!!

こ゛んな雑な流れ作業で見た゛くな゛か゛っ゛た゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キングダムハーツⅡの時みたいに、もう1周ずつワールドを回って、その先でテラを取り戻すエピソードとか、ヴァニタスとかリク=レプリカを倒すシーンをやればよかっただろ……
 
それで最後の最後にロクサスを取り戻すシーンとか丁寧にやってほしかった!!!!!!!!!

358/2からずっと見たかったんだよロクサスとシオンとアクセルが3人で並ぶシーンを!!!!なんだよこれ!!!!

今まであんなに年月かけて丁寧に扱ってきたキャラたちにどうして急にぶぶ漬け出した???????????
 
 

3.さらに納得いかないド終盤

xブレードを完成させたゼアノートがキングダムハーツを呼び出し、
「ワハハハ!これでキングダムハーツが開く!そしてここが古のキーブレード使いの都だ!」ソラたちを急に風光明媚な観光スポットにご案内し、そこでもまたXⅢ機関を模した地元の悪ダチと連戦。

え、知的好奇心からキーブレード戦争を再現したいんじゃなかったんか?観光案内したかったの?


本当にやっっっっっとゼアノートを倒すと、急にゼアノートは「この世界はもうだめだ、失敗したのだ……」
「光があってもそこから闇が生まれちゃう、だからこんな世界をリセットしようと思ったンだ……」みたいなこと抜かし始める。


え、知的好奇心からキーブレード戦争を再現したいんじゃなかったんか?認知症老人か??????????

なぜかドラゴンアーマーみたいになったゼアノートとの戦闘が終わると、テラの中にエラクゥスを見出したゼアノートが、

回想(?)の中で若いエラクゥスとチェスをしているシーンが流れる。


倒されたゼアノートは「見事だった」などとほざきながら大人しくxブレードをソラに渡して成仏。

そしてキングダムハーツを閉じてめでたしめでたし。


 

🤔?

 

 



そして戦闘中にいなくなったカイリを「俺が助けに行く!」とソラが言って、いつものエンドロール。

ED後はいつも通り意味深かつ意味不明な匂わせ厚ぶりムービー。

 

 

 

まず、サ終したスマホ版をプレイしていないと理解できない設定を盛り込みすぎ。

なんだよマスターオブマスターって、古のキーブレードマスターってなんだよ、ロストマスターってなんだよ。

OPムービーから最初から探してた黒い箱についてEDまで何一つわかってねえじゃん。

あと全体を通してムービー多いよ……ムービー多すぎるよ
ゲームのプレイ時間の3分の2がムービーだよ……

 

いや、でも面白かったか面白くなかったかで言えば、面白かった。

ただ最近やったゲームの中で一番モヤっとしたゲームであることは間違いない。


どうして……ここまで丁寧にやってきたものを……どうして……

 

こんなにも……

 

 

見たかったシーンが……

 

 

待ち望んでいたシーンが……

 

 

どうして………

 
どうして・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
総評:どうして??????
 
 
 
以上が僕のキングダムハーツシリーズを完走した感想になります。
キングダムハーツⅣが発売されたらまたお会いしましょう!(^O^)/
 
 
 
おまけ
 
そこにたどり着くまでの展開の雑さについていけないながらもシーン自体は良すぎて曲も良すぎたので
人生で始めてのベクトルで感情がぐちゃぐちゃになった曲