2回目のコロナがやっと治った8月11日のことだった。
久々に外出が許され、家の下のポストを見に行くと、Amazonからヅニノル宛てにギフトが届いていた。
 
 
 
そこに入っていたのは謎の鉄の棒2本と
夏休みの宿題ですというメッセージだった。



✨27歳夏休みの宿題✨

~夏の思い出を探せ~🌊🌞


ラジオのアンテナにしか見えない。

何これ?ダウジングロッド・・・?
そういえば昔10万円のエリュシデータとかマニ車と一緒に
冗談半分で欲しい物リストに入れたな・・・

何に使うんだ???
土に埋まったピーピーエイドでも探せばええんか・・・???

それはそれとして歴戦のポケモントレーナーはこういう岩には四方向から話しかけるから
ダウジングマシンは基本不要説。



しかし、せっかく出された夏休みの宿題なので、使い方をちゃんと調べてみよう。

頭から否定して入るよりは遊んでみたほうが楽しいに決まっている。

 


ダウジング資格講座ってなんだよ

さてさて内容は・・・

 

 

L字のダウジングロッドを手作りするには、針金ハンガーを2つ用意しましょう。針金ハンガーがあると、簡単に手作りのダウジングロッドを作成できます。また、材料としてはストローも2本必要です。さらに、道具としては、針金をカットするためのペンチと、ストローを切るためのハサミを準備してください。これらのものさえあれば、すぐにL字のダウジングロッドを作成できます。


針金ハンガーとストローで作れちゃうんだ・・・
 

こんなんで探し物が見つけられるすごい装置が出来てしまうなら、
おとうさんスイッチは相当ヤバい代物である可能性がある。

おとうさんスイッチヤバい、押せば週5日で8時間労働させる洗脳くらいできる。



ついでにダウジング講座ではプラチナコースでは資格試験免除でダウジングの資格が100%取得できちゃうのもヤバい。ダウジングヤバい。

使い方は、肘を固定し軸を安定させ、力を抜いて前に構えるように持つようだ。
潜在意識にアクセスをすることで答えを導き出すものなので、特別なスキルは必要ないらしい。
🤔

ダウジングの精度を高める練習の仕方を見ても基本的に抽象的な事しか書いていない。
だが、書いてある練習方法くらいは実際にやってみよう。
 

"Yes Noクエスチョンの練習をする場合は、まずは誰かに手伝ってもらい、箱の中に物を隠してもらいましょう。それについて、人工物かどうかについてダウジングでYesまたはNoで答えを導き出します。シンプルな練習ですが、何度もおこなっていると正しい答えを出しやすくなっていくでしょう"


さすがにサイトに書いてあるように、家族に手伝ってもらおうものなら頭がおかしいと思われるに違いないので、丁半のようにコップにサイコロを入れ、偶数か奇数かを当てることで

Yes Noクエスチョンの練習としよう。


コロコロコロ・・・


サイコロを転がす音を聞いていると大学の研究室を思い出す。
大学3年生になると、4年で本格的に配属される研究室の体験会があった。

その中に主にゲーム制作や自主制作アプリ専攻の研究室があったのだが、
研究室の教授がトンチキで、"乱数を計算する体験"として、やってきた学生たちに小一時間サイコロを転がさせ、出た目をデータに取らせ、その偏りを数週に渡り計算させるというハイパー苦行を体験させていた。

もちろんそんなトンチキなことをさせる教授は人気がなく、
その研究室から定期的にサイコロを転がす音が聞こえるたび、学生たちはあの研究室には
入りたくないと囁いていた。

結局、僕は第1~第3志望の研究室は志望動機が薄すぎて落ち、
その不人気トンチキ研究室に配属されることになってギャン泣きしてしまうのだが、

それはまた別のお話・・・

(なんやかんやそこの教授は僕の人生で一番の恩師となった。人生はふしぎ。)

閑話休題。

 

実際にダウジングをやってみると、なんとなく奇数か偶数かを予想した時に動いてる気がする。

コップを開ける前に奇数か偶数かを宣言し、当たっていたらYes、外れていたらNoとして、

50回ほど統計を取ってみた。



 

それの結果をGoogleスプレッドシートでBINOM.DIST.RANGE関数を使い、

当選確率p%(50%)のサイコロをn回(50回)やった時にm(33個)以上当たる確率と的中率を計算した。

 

(計算方法合ってるか?)

 

当選確率50%のサイコロを50回回した時、

50回中33回的中する確率は1.64%で的中率は66%であることがわかった。

つまり的中率66%を出せる確率は1.64%ということだ(進次郎構文)

 

早速上振れしているらしいが、ダウジングの効果かもしれないし、

ビギナーズラックだったのかもしれない。

 

この方法で毎日50回の測定をし、確率が常識的なブレの範囲で収まるのか観測していこうと思う。

ダウジングが鍛えられるものであるならば、徐々に確率は下がり、的中率は上がっていくはずだ。

 

少しずつ練習を行っていこう。

 

~数日後~

 

僕は毎日50回の検証を朝と夕の2回行っていた。

その結果は・・・

 

平均的中率52%!

 

び、微妙すぎる!
ただのサイコロのブレの範疇でしかない。

しかも一番最初が一番的中率高いってどういうことだよ・・・
やはりダウジングは無意識下の推定が強化された気持ちになる程度の
オカルト的な効果しかないのだろうか・・・?

いいや、まだだ。実はサイコロでダウジング力は鍛えられていて、
実際に外でモノを探してみたらすぐにダウジングできるかもしれない。



そうだ、フィールドワークをしよう。

 

 

 

 

 

 

~隣町の森~
早朝4時30分、僕はほんのり空が明るくなりつつある森の入り口にいた。

 

 

夏休みと言えば、そう、クワガタである。

ダウジングロッドを使ってノコギリクワガタを制限時間30分以内に見つけようと思う。


カブトムシは種類が少ないしクワガタなら種類も多いので、ノコギリクワガタならちょうど良いレア度だろう。

ランニングウェアで変装はバッチリ!誰が見てもランナーにしか見えない!
 
 
誰もポケットにダウジングマシンが入っているとは思うまい・・・

準備は万端!
フィールドワークダウジング開始!

お墓も近い明朝の森は鬱蒼としていて怖ろしい気持ちが勝ると思っていたが、
いざ森に入るとそんな恐怖は微塵も感じなかった。

何らかの虫が木からポトポト落ちる音、木から木へと飛び移る羽音、
セミの鳴き声、スマホの明かりに群がってくる小虫の羽音等
の虫地獄により
人気のない暗い森らしい恐怖心は一切失われていた。

そもそも僕は虫が大の苦手なのだ。(なぜノコギリクワガタを探そうと思ったのか)

~森に入って10分後~
 

 

ダウジングロッドが動いた気がする場所で見つかったものはセミの抜け殻とダンゴムシの巣しかなかった。制限時間残り20分。

~20分後~
カブトムシの死骸を2匹と大量のセミの抜け殻を発見。
しかしノコギリクワガタではないし、コクワガタすら見つかっていない。
制限時間はあと10分。

~30分経過~
ちょうど山を登りきってしまったが、遂にクワガタの1匹さえ見つけることができなかった。
幼少期に培った知識で樹液の出てる木の下の土を確かめ始めた時点でもはやダウジングではなくなっていた。

やはりダウジングロッドでは何も見つけることなんて・・・

その時、ふと気づいた。

山頂から見える明け方の街並みに。

 

夜が明けつつある街はまだ眠りについていた。
燃えるような朝焼けが遠くの山の稜線をシルエットにして、夜と朝の境界線を明瞭にしている。
なんて綺麗な景色なんだろう。
僕の暮らしている世界は、僕の知らない所で毎日こんなにもドラマチックに朝を迎えていたのだ。

僕がダウジングで本当に見つけたかったもの、それは・・・
この夜明けの美しい朝焼けの街並み・・・・・・・




ではない、ノコギリクワガタだ。
僕は30分かけて鉄の棒を持って森をウロウロして、ノコギリクワガタを見つけられなかったのだ。
僕はノコギリクワガタに負けたのだ。

 

 

ダメだ・・・ダウジングに一切の効果を感じられない・・・

 

こうなったらもうアレしかない。
正々堂々宝くじロト7を当てるしかない・・・

ルールは簡単、反応が合った気がする数値を選び、マークシートに記入、反応した数字が多かった場合は、その中から更によく反応がある数字を選ぶ!

これでロト7を当てるしかもはや道はない!

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!(購入)

 

 

ダウジングはオカルト。

ソースは俺。

 

 

 

おまけ

 

ダウジングの資格を取るならココ!w

 

 

実際に使ったメモ

 

みんなも欲しい物リストの扱いには気をつけよう!