笑い事ではすまされない「究極の運命の出会い」
訪れてほしいような、ほしくないような・・・。
かくいうボクにはこんな理想の場面がある。
そこは、ホンワカと柔らかい日差しが注ぐ縁側。
老夫婦がアルバムを観ながら座っている。
「こんなこともあったね」
「あっ、ここ覚えてる?」みたいな会話をゆるーく、交わす仲睦まじいふたり。
けれども、ここに至るまでには、いろんな修羅場をくぐり抜けている。
別れる寸前まで行ったり、罵り合う喧嘩もした。
何十年もの時をかけて、そういったことを、すべて乗り越えてきたふたり。
そういったことを、乗り越えてきて今がある。
前回の記事で書いたような、すさまじい究極の出会いは、確かに人々の魂を揺さぶる。
瞬く間に燃え上がる凄まじい出会い。
一方、この老夫婦のように、
数十年の月日を経て、育くんでいく静かな関係もある。
ドラマや映画のようにカッコ良くないけど、
むしろ地味で、かっこわるい場面もあるけど、
何十年も一緒に暮らしていくことの、なんと大変なことか。
並大抵の苦労ではないと思う。
これも、また究極の出会いであると、ボクは思う。
さて、さらに時を経て、
どちらかが病の床に伏し、はからずも、別れの時がきてしまう。
ふたりは最後の会話を交わす。
「出会えてよかったわね・・・」
「出会えてよかったなぁ・・・」
これ以上の幸せな関係をボクは知らない。