これは「物事にこだわりを持つ」あるいは「妥協をしない」姿勢であり、ありうべき生き方である。
多くの場合、こういうヒトは、自分の専門分野を持っていて。それなりの実績をあげているヒト。
たとえば、伝統工芸の熟練の職人さん、経験を積んだクリエイター。
あるいは老舗旅館を長年切り盛りしてきた女将さんだってそうでしょう。
自分の生き方にポリシーを持っていて、成功を収めてきたゆえの頑固さ。
由緒正しい頑固さである。
逆に言うと、こういった人々は「頑固」であらねばイケナイ。
長年の経験と実績に裏打ちされた「正しい道」。
他人がなんと言おうが「妥協」する必要などミジンもない。
そういった姿勢が故に、お弟子さんに慕われる。
一方、別の「頑固者」がいる。
自分の生き方にポリシーを持っているし、自信もあると言う点では同じ
違うのは、実績がないというコト。
どういった頑固者かと言うと、いままさに学校で技術を学んだばかりのヒト。
学校で学んだのだという自負があるがゆえ、プライドがやたらと高いのである。
この手のヒトは意外と厄介。
他人の意見を聞く耳を持たないゆえ、間違った道をひたすら突っ走っていく可能性がある。
失敗してわかるかと言うと、さにあらず。
やたらプライドが高いがゆえに、失敗をひた隠しにして、さらに突っ走る。
にっちもさっちもいかなくなって初めて、目覚めると言うパターンである。
この手のヒトの救済方法は、ただひとつ。
「プライドをずたずたにする」こと。
つまり「下積み」である。
若者に下積み生活が必要な理由がココにある。
技術の習得は枝葉のこと。
この不要なプライドを打ち砕くということこそが、大きな成果。
そのヒトの成長にとってプライドは邪魔者以外の何者でもない。
プライドを捨て、ひたすら師匠に従い、学ぶ。
砂漠に水がしみ込むごとく、吸収していくのである。
最も確実な、成功法則がここにある。
成功を収めてきた、頑固者の師匠の面々は、例外なく下積みを経験している。
下積みに耐えてきた面々なのである
実は、やってはイケナイ頑固がもうひとつある。
それは次回のおたのしみ。