買い物体験で育てる「自立する力」
こんにちは、うさぎです🐰
今回は、知的障害のある子どもたちの「生活力」を育てる上でとても効果的な活動、買い物体験についてご紹介します。
🛒 なぜ買い物学習が大切なの?
買い物は、実はたくさんの力を使う複合的な活動です。
- お金の理解(いくら必要か)
- 選択する力(どれを買うか)
- 社会的ルール(列に並ぶ、レジでやり取り)
- 記憶・注意力(何を買うのか覚えておく)
- 言語的スキル(話す・聞く・読む)
「おつかいを頼まれた」「自分でほしい物を買えた」という経験は、自信や自立心につながります。
👀 どんなつまずきがある?
知的障害のある子どもたちは、以下のようなポイントでつまずきやすくなります。
- 店の中のルールが理解しづらい(静かにする、商品を戻すなど)
- レジでのやりとりが不安
- お金の扱いが難しい(出しすぎる、おつりが受け取れない)
- 欲しい物が決められない・予定外の物を買ってしまう
- 商品が多すぎてパニックになる
これらのつまずきは、「練習不足」や「経験の少なさ」が原因であることが多いです。
📘 買い物支援のステップ
ステップ①:模擬買い物をしてみよう
いきなり本物のスーパーに行くのではなく、まずは教室や家庭で模擬練習から始めましょう。
- 商品カードや空箱を並べて、お店を再現
- 値段をつけて、実際の硬貨やおもちゃのお金を使う
- 「100円で買える物はどれ?」などゲーム形式に
この段階では、失敗しても安心できる場で「やってみること」が大切です。
ステップ②:実際の買い物に挑戦
準備が整ったら、いよいよ本物のお店へ。
- 最初は小さな店舗・空いている時間帯に
- 事前に買う物を絵カードやチェックリストで確認
- 必要な金額と同じ額だけを持たせる(おつりが不要なように)
例:コンビニで「おにぎり1個(150円)」を買う練習
ステップ③:体験をふりかえる
買い物が終わったら、振り返りを忘れずに。
- 買った物を自分で袋から出す
- レシートを見て、いくらだったか確認
- 次は何を買いたいか考えてみる
成功した部分を必ずほめることで、「またやってみたい」という意欲につながります。
💬 実際にあった子どもたちの姿
🧒 Aくん:初めてのおつり受け取り
Aくんは「支払うこと」に強い緊張があり、レジで硬直してしまうことがありました。
事前に教室で繰り返し練習し、初めてコンビニで「おつりを受け取り、ありがとうと言う」までできた時、先生も保護者も涙ぐんで喜んだほどでした。
👧 Bさん:自分で商品を選べた
Bさんは「何を選べばいいかわからない」と不安を抱えやすいタイプでした。
「今日は自分のおやつを1つ選ぼう」という活動で、棚の前に立ち、時間をかけながらも自分で1つを決めた姿は、とても自立的でした。
📌 買い物支援のポイントまとめ
- 模擬買い物で経験を積む
- 事前に買う物・金額を整理
- 環境選び(時間帯・店の広さ)を工夫
- 成功を必ずほめる
- 経験をふりかえり、次につなげる
📝 さいごに
買い物は、日常にある「小さな冒険」です。
その体験の中には、子どもの自立を後押しするたくさんの力が詰まっています。
子ども一人ひとりの「できた!」を見逃さず、生活の中で育てていけるよう、これからも一緒に工夫していきましょう。