ICTを使った学習支援|タブレット・音声・写真で広がる学びの世界

こんにちは、うさぎです🐰
今回は、ICT(情報通信技術)を活用した学習支援について紹介します。

知的障害のある子どもたちにとって、タブレットや音声教材、写真などのデジタルツールは、「わかる」「できる」を支える強い味方になります。

「文字は読めないけど、写真なら理解できる」
「音声で説明されると安心できる」

そんな子どもたちの可能性を、ICTがそっと後押ししてくれます。


💡 ICTって何?どんな支援に使えるの?

ICTとは、タブレット・パソコン・スマホ・デジタル教材など、情報を扱う技術のこと。

学習の場では、以下のような活用方法があります。

  • 視覚的にわかりやすく伝える(写真・動画)
  • 耳から情報を届ける(音声読み上げ・録音)
  • 繰り返し学べる(ドリルアプリ・自作教材)
  • 言葉以外の表現を引き出す(絵・音・操作)

「できない」を「できるかも」に変えてくれるのが、ICTの力です。


📱 タブレットの学習支援例

最近では、iPadやChromebookなど、学校現場でもタブレットが導入される機会が増えました。

よく使われているアプリ例

  • ロイロノート:写真・絵・音声で「わかる」「伝える」を支援
  • そろタッチ:計算練習に特化したそろばんアプリ
  • お絵かきアプリ:描くことで表現力を伸ばす

「鉛筆は苦手でも、タブレットならできる」子もたくさんいます。


🔊 音声で支援する方法

1. 読み上げアプリ

  • VoiceOver(iOS):画面上のテキストを読み上げ
  • UDトーク:リアルタイムで音声を字幕化

「読む力」が弱い子どもも、聞く力を使って学べるようになります。

2. 音声による指示・説明

  • 先生や支援者の声を録音して、いつでも聞けるように
  • 活動の流れややることを音声で知らせる(例:「次はプリントやってね」)

「何をすればいいか不安…」という子に安心感を与える手立てになります。


🖼 写真・動画の活用

文字よりも写真や動画のほうが理解しやすい子どもは多くいます。

  • 活動の手順を写真で示す(例:トイレの使い方・給食の配膳など)
  • 動画でルールを伝える(例:掃除のやり方、道具の使い方)
  • 子ども自身の成功体験を撮影して振り返る

「やって見せる」→「一緒にやる」→「自分でやる」
この流れを視覚的にサポートできます。


🎓 表現の手段としてのICT

言葉で気持ちを表すのが難しい子にとって、ICTは「伝える道具」にもなります。

  • カメラで「今日楽しかったこと」を撮影して報告
  • 録音で「ありがとう」や「ごめんね」を練習
  • 自作のスライドで「ぼくの一日」を発表

ICTを使えば、「話せない」子も、「伝えたい」を表現できます。


👀 ICT導入時の注意点

便利な反面、ICT活用にも配慮が必要です。

  • 操作が難しすぎないか
  • ゲームに夢中になりすぎていないか
  • デバイス依存にならないように

目的はあくまで「学びを支えること」。
子どもに合った量と使い方を、支援者が見守ることが大切です。


📣 まとめ|ICTは「もうひとつの学びの道具」

ICTは、知的障害のある子どもたちにとって、
「できる」「わかる」「伝える」を支える強力な道具です。

苦手なことを補い、得意なことを伸ばす。
そんな視点で、ICTを活用していきましょう。

一人ひとりの可能性を、
デジタルの力でそっと支えることができたら素敵ですね😊