書くのが苦手な子への支援|文字・絵・表現のつまずきと対処法
こんにちは、うさぎです🐰
今回は「書くのが苦手な子」に向けた学習支援についてお話しします。
「なかなか書き始められない」
「字がぐちゃぐちゃ」「ノートが真っ白」
「作文で何を書いていいか分からない」
そんな子どもたち、学校や家庭にいませんか?
書くことが苦手な背景には、いくつかの理由があるのです。
✏ 書字の困りごとには種類がある
書くことが苦手といっても、困りごとは様々です。
- 運筆の問題:筆圧が弱い・線がまっすぐ書けない
- 文字の理解:ひらがなや漢字をうまく覚えられない
- 構成の困難:作文や日記で何を書いたらいいかわからない
- 注意の問題:字の大きさや行がバラバラ
つまり、「書けない=やる気がない」ではないのです。
🔍 具体的な子どもの様子
- プリントに全く手をつけず、時間だけが過ぎる
- ゆっくりしか書けず、いつも時間が足りない
- 書くことが嫌で授業を拒否することがある
- 「できない」と泣き出してしまう
こうした様子の背景には、努力ではどうにもならない苦手さが隠れていることが多いです。
💡 支援の基本:段階を分ける
書くことの支援では、①運筆 → ②文字形成 → ③構成・表現と
段階的にアプローチしていくことが大切です。
🔹①運筆を助ける工夫
- 太めの鉛筆や筆圧が出やすいペンを使う
- マス目に色をつけて視覚的に補助
- トレース(なぞり書き)を繰り返す
🔹②文字形成の支援
- ひらがなカードで形を覚える
- 書き順アニメーションを活用(ICT)
- 見本と同じサイズ・位置で書けるよう補助線をつける
🔹③構成・表現の支援
- 絵を描いてから文章を書く
- 「いつ・どこで・だれが・なにを」の枠を使って考える
- 話す→書く(音声入力・文章化)を段階的に支援
📌 書くことを「減らす」工夫も必要
苦手な子には、あえて書く量を減らすことも大事です。
- 選択式プリントに変更する
- 板書をノートに書かせず、プリントで配布する
- 発表・録音・シール貼りなど、書く以外の表現方法を選ばせる
「書けない子」に「もっと書かせる」ことは
かえって苦手意識を強めることもあります。
🧰 ICT活用も有効
最近は、iPadやタブレットを活用して、書字を補う方法も広がっています。
- 音声入力:話した内容が自動で文字になる
- 絵カード作成アプリ:言葉の整理に活用
- テンプレート活用:作文の構成支援
「文字にする前に、考えることに集中できる」
そんな時間をつくることが、書く力を伸ばす第一歩になります。
🌱 書く力は「環境と支援」で育つ
書くのが苦手な子にとって、
必要なのは「がんばる」より「わかる」「できる」体験。
- ほんの少しでも書けたら大きくほめる
- 苦手な部分は代替手段でサポートする
- 得意な表現方法(絵・音・身体)を活かす
「書けるようになってきたね」
そんな実感が、子どもたちの自己肯定感につながります😊
💬 コメント・ご質問歓迎!
「うちの子はこんなふうに困ってる」
「こんな支援がうまくいったよ」
皆さんの体験もぜひ教えてくださいね🐾