ワーキングメモリを支える学習支援|すぐ忘れてしまう子への工夫

こんにちは、うさぎです🐰
今回は「ワーキングメモリ」に課題のある子どもたちの学習支援についてお話します。

「話している途中で内容を忘れてしまう」
「2つ以上の指示を出すと混乱する」

そんな子、身近にいませんか?
実はそれ、ワーキングメモリの弱さが関係しているかもしれません。


🧠 ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリは、情報を一時的に頭の中で保持し、処理する力のこと。

たとえば、

  • 「ノートを出して、名前を書いて、1ページ目を開けてね」と言われたとき
  • 計算の途中で、繰り上がりを覚えておくとき

このような「聞いたことを一時的に覚えて使う力」が求められます。

ワーキングメモリが弱いと、

  • 指示を忘れる
  • 手順が混乱する
  • 途中で何をしているのか分からなくなる

といった「できない」ではなく「思い出せない」困り感が起こります。


📌 よくある困りごとの例

  • 「あれ?何するんだっけ?」とよく聞き返す
  • 音読しながら、読み飛ばしが多い
  • 作文が途中で終わる
  • プリントを最後まで解けない

これらは理解していないわけではないことも多く、
記憶の保持・順序の整理がうまくできないことで起きています。


💡 支援の基本は「見える化」

ワーキングメモリを支える学習支援で一番大切なのは、「頭の中に入れなくてもいい仕組み」を作ることです。

つまり、「思い出さなくても見ればわかる」ようにすること。

🔹 見える化のアイデア

  • 手順をイラストで掲示(例:国語の授業なら①教科書を出す → ②音読する → ③ノートを書く)
  • ホワイトボードで板書を残す
  • 使う物を写真で提示(持ち物カードなど)
  • スケジュールをタイムライン化(始まり・終わりが見えるように)

🛠 具体的な支援ツール例

● 手順カード

→ イラストや写真つきで「やること」が順に並んでいるカード。
終わったら裏返す/マグネットで動かすなど、達成感も味わえます。

● 作業チェックリスト

→ 自分で「できた・まだ」をチェック。
行動の見通しを持ち、切り替えもスムーズに。

● ホワイトボードメモ

→ 数学や作文の途中で「次にやること」や「今までの流れ」をメモ。

● ストップウォッチ or タイマー

→ 時間を意識させることで「見通し」がつき、集中力UP。


📖 授業での工夫ポイント

  • 1つの指示は短く、はっきり
  • 一度に出す指示は1〜2つまで
  • 手順はホワイトボードに書く
  • 復唱させたり、絵に描かせる
  • 忘れてもOKな環境づくり

大切なのは「覚えていられない子」に対して
がんばらせすぎない支援をすること。

ワーキングメモリの負担を減らすだけで、
その子の本来の力がスムーズに出せるようになることもあります✨


🕊 まとめ

  • ワーキングメモリは「頭の中のメモ帳」
  • 情報を一時的に覚えて処理する力が弱いと「できないように見える」
  • 支援のカギは「見える化」と「指示の整理」
  • できないのではなく「思い出せないだけ」かもしれない

一つひとつの工夫で、子どもの「わかる・できる」が広がります🌱

ぜひ、明日からの学びの場で取り入れてみてくださいね😊


💬 コメント歓迎です!

「こんな工夫がよかったよ」「こんな困りごとがあるよ」
よろしければ、コメント欄で教えてくださいね🐾