スモールステップ学習とは?達成感を育てる教え方

こんにちは、うさぎです🐰
今回は、知的障害のある子どもたちの学習でとても大切な考え方、「スモールステップ」についてお話しします。

「1回教えただけでは覚えられない」
「途中であきらめてしまう…」

そんな子どもたちに必要なのは、小さな成功体験を積み重ねる工夫です。


🌱 スモールステップって何?

スモールステップとは、学習の内容や行動を細かい段階に分けて教える方法です。

いきなりゴールを目指すのではなく、

  • まず最初の一歩だけ
  • 次は二歩目
  • できたら次へ

というように、少しずつステップアップしていくことで、子どもが「できた!」を積み重ねられるようにします。


📌 なぜスモールステップが大事なの?

知的障害のある子どもたちは、

  • 記憶に時間がかかる
  • 抽象的な言葉が苦手
  • できない体験が重なると自信を失いやすい

という特徴があります。

だからこそ、「これならできる!」と感じられる課題から始めて、
成功の経験を積み重ねていくことが大切なんです🌟


🧩 スモールステップの実例

● 例①:はさみを使えるようになるまで

  1. 紙を持って、はさみを開く
  2. 開いたはさみを紙に当てる
  3. 1回だけ「チョキン」と切る
  4. 直線を切ってみる
  5. 短い線を切る
  6. 波線を切る

このように、「切る」という動作だけでも6段階以上に分けることができます。

● 例②:たし算の導入

  1. 1つのものを「1個」と認識できる
  2. 同じものを並べて「数を数える」練習
  3. 「1+1=2」をブロックで操作
  4. 「3+2」のように数を変える
  5. プリントに書いてみる

理解の浅い段階でプリントだけを渡してしまうと、拒否反応や混乱が起きることもあります。

少しずつ、確実にステップを踏んでいくことで、安心して学べるのです。


💡 こんなときはスモールステップを見直して

  • できていたのに、突然やらなくなった
  • 「わからない」「むずかしい」と言って避ける
  • いつも途中で席を立ってしまう

そんなときは、ステップが大きすぎたサインかもしれません。

もう一度「できるレベル」まで戻り、
その子が安心して取り組める課題から再スタートしてみましょう😊


🛠 スモールステップを作るコツ

  • 1つの行動・課題を細かく観察する
  • 「できた」を実感できるレベルに分ける
  • 毎回の目標を1つだけにする
  • できたらたっぷりほめる

たとえば、「ひらがなを1ページ書く」のではなく、

  • 1文字だけなぞる
  • なぞりなしで1文字だけ書く
  • 大きく書く
  • 正しい位置に書く

というように、目的を1つに絞って提示すると、子どもも集中しやすくなります✨


🕊 まとめ

  • スモールステップは「学びの成功体験」を作る方法
  • 知的障害のある子どもには「できた!」という気持ちが何よりの原動力
  • 困ったときは「その子に合ったステップになっているか?」を見直す

小さな一歩でも、できた喜びは大きな成長につながります🌱

無理に引っ張るのではなく、その子の歩幅に合わせることが、学びを支える第一歩。

ぜひ、明日からの支援にスモールステップを取り入れてみてくださいね😊


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