1985/10/10 後楽園ホール ジャパングランプリ決勝 週刊ゴングでみる | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1985/10/31号の週刊ゴングにジャパングランプリ決勝の模様が記載されていましたので引用します。

 

 

 

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クラッシュが惨敗! 初優勝はならず。

松本は極悪時代の到来を力強く宣言

 

極悪同盟が全日本女子プロレスのマットを制覇。 クラッシュ、 敗れる!のシーンにホールに詰めかけた二千三百人の観衆(超満員)は壮絶な幕切れに泣き出 すファンも見うけられた。
今年のタッグ・リーグ・ザ・ ベスト3の優勝戦は、6点のクラッシュと5点同士の極悪同盟vs山崎、立野の19歳コンビの勝者で争う三つ巴のサバイバル・ マッチであった。順当にゆけば一 番有利なのはクラッシュだが、不運の負傷が運命の女神を極悪同盟に与えた。

 

優勝戦を2日後に控えた秋田・鷹栄大会で千種は極悪同盟との一戦で右膝を負傷。そして決戦前夜、帰京して医師の治療を 受けて試合に臨んだ。
まず初めに行なわれた山崎、 立野の19歳コンビvs極悪同盟の一戦は、パワーの差が歴然だっ た。山崎と立野が大いに善戦したものの、松本が伝家の宝刀ラ リアットで山崎をKO。優勝戦進出のチケットを力でもぎ取った。

 

その後、10分間のインターバ ルが入ったが、この時、極悪同盟は恐るべき作戦を練っていたのだ。クラッシュがリングに登場した時、なんと黒に赤いデザ インのマスクを被った極悪同盟の影武者が6人出現。場内は「オー!」という驚きの声があがった。
「ダンプではないぞ!」 のクラッシュの言葉通り中野の横にいた影武者は、松本そっくりの偽物だった。

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試合は松本が竹刀を片手に現われてスタートとなったが、クラッシュは極悪同盟のこの奇抜なかく乱戦術で心理を崩されてしまった。一本目は極悪同盟の反則攻撃のラッシュに、クラッシュ が手痛い反則勝ちを拾ったが、 二本目は極悪同盟の絶妙な連係殺法が被露。


松本が飛鳥を肩にかついだと ころへ中野がコーナーポストからジャンプ。フライング・ラリアットを叩き込み、トドメは松本が圧殺した。この殺人攻撃で後頭部を痛打した飛鳥は、脳しんとうを起こして半失神状態。 植田コミッショナーは千種一人の続行を認め再開した三本目は ルール無視の極悪同盟の残忍なファイト。


飛鳥の恨みに燃えた千種だったが、極悪同盟の竹刀、ヌンチャ ク、灯油カンで、負傷している右膝への集中攻撃にダウン。リング上に大の字になったところで、植田コミッショナーからレフェリーストップがかかった。 「このまま試合を行なったら千種の選手生命にかかわる」(植田コミッショナー)と判断。極悪同盟の勝ちが宣せられた。


試合後、「何をしたのか覚えていない」と脳しんとうで放心状態のクラッシュ。8・28大阪城 ホールでの髪切りマッチでの勝利に続く極悪同盟のタッグ・リーグ戦初優勝。どうやらクラッシュを撃破した、極悪同盟時代がやってきた感じだ。
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続いてダンプとブルへインタビュー記事があります。

 

 

 

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―まずは優勝した感想について聞きたい。
松本 優勝なんてどうってことではない。早い話は強い奴が勝つということ、いつだってクラ ッシュとやってやるよ。
中野 (私達の)思ったとおりの優勝だ。

 

―山崎組、クラッシュ・ギ ャルズとの二連戦は、体力的にハードでしたか?
松本 全然平気。 このあと5 試合ぐらいできるスタミナが残っていたほどだ。

 

―セコンドについていた怪 覆面の影武者たちに、ファンは 驚いていましたよ。
松本 奴らは私のアイデア、全部で6人いる。これからも極悪同盟のセコンドにつかせようと思っている。
 

―タッグリーグ戦を制し た次の狙いは、ズバリWWWA世界タッグ王座ですか?
松本 そう、あわてることはな いよ。奪おうと思えばいつだって奪えるんだから。ベルトは、しばらくの間、クラッシュに預けているだけだ。来年の後楽園ホールでの試合を期待していてくれ。

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インタビューは週刊プロレスの方が詳しく掲載されていました。

最近はプロレス一試合に60分なんてことはありませんが、この頃はザラに30分戦ったり、この試合のようなダブルヘッダーもありました。昭和のみなさんのスタミナに驚くばかりです。

 

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