1985/10/25号の雑誌「週刊宝石」にダンプの記事がありましたので引用します。
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恋人? いるワケないじゃない! 男が近づきませんヨ!
悪役には、抵抗はないですね。自分がやりたくってやってるんで。楽しいです。快感さえ覚えます。
客のわめく姿、泣いてる姿、もー大好きなんです(笑)。
タコヤキラーメンの悪口を言えばダンプは悲しむ
9月28日・月曜
午後0時30分。クイズ番組『笑って許して!!』(10月15日から日 本テレビ系で放送)にゲスト出 演。目黒区下目黒にある全日本女子プロレス興業株式会社のジムで録画撮りを行なう。
午後2時。女性雑誌『ミンクス』のインタビュー。
「素顔は写させないんで、サングラスはとれません。でも日清食品の"タコヤキラーメン"の CMでは素顔を出してる? あれはショックなんです(笑)。出したくなかったんですけど、アノー、会社のほうがOKしちゃったんで、「じゃあ、仕方ない』 っていう感じで......。
化粧をおとすとカワイイんで改めてファンになる人も? そんなー、それはないみたい(笑)。 逆ですよ。テレビに出やがって、ふざけんなコノヤロー! とか(笑)。こんなマジーもの食えるか!って、「タコヤキラーメン』を投げてきたりとかね (笑)....。なんか、自分を「タ コヤキラーメン』の会社の社員カナンカだと勘違いしてるみたいで、『タコヤキラーメン』の悪口を言えばダンプは悲しむとか、『タコヤキラーメン』をつぶせばダンプは嘆くんじゃないかっていう(笑)・・・、彼らは間違ってますよね(笑)。コッチはナンニモ関係ないんで······、まあ、それだけCMの影響力が大きいんだろうけど、ナニを考えてんのか、とにかく知恵がない (笑)」
午後6時30分。千葉県扇屋ジャスコ成田店の屋上特設リング へ。ブル中野、斎藤真知子とチームを組んで、ライオネス飛鳥、 長与千種、山崎五紀との60分3本勝負を争うが、2対1でダンプ松本組が敗れる。
「リングまでの花道はガードマンが周りを固めてくれて、ファンを全部どけてもらっちゃってるんで、自分はナニも言わずに、ただ歩いて・・・ ただ歩いて・・・。 ヤクザの親分 みたいなんです。 そりゃ、もうイイ気分です(笑)」
三浦和義さん? いやー、嫌いですね
9月24日・火曜
午前11時30分。下目黒の全日本女子プロレス興業株式会社で『月刊明星』の取材。
「好きな男のタイプは、うーん と、中村雅俊さんとか西田敏行 さんとか、あーいう人間味のある、温かそーな、情にもろいような人が好きなんです。
三浦和義さん? いやー、キライですね。どーしてモテるんだろーと思っちゃう(笑)。気持ち悪いね、顔が。ジーパン姿見 てても、なんか不潔そうで、汚ないっていうイメージがしちゃっ て......。べつに中年だからとか、 そーいうことじゃなく、年のいってる人だって、たとえば誠直也さんみたいな人、イイですよ ね。あーいうスポーツ刈りの、サッパリした人が好きなんです。 キライなのは吉川晃司とか。 あーいうナヨナヨしてるような の、大キライなんです。顔見るとヘドが出ちゃうんですけどね (笑)。オカマタイプ? 勘弁し てください(笑)」
午後1時。テレビ東京入り。
『花の聖カトレア学園』の録画 撮り。
「最近は女優業にも忙しい? イヤー、だってセリフもなくて、 ただ暴れるだけだから......。 ベつにそれがイヤだってわけじゃないですけど。ただテレビってほんの少し、チョコチョコっと出るだけなのに朝から行ってズーッとでしょ。そんだったら主役にしてください(笑)」
午後6時30分。東京都新小岩 サニーボール横の特設リングで 試合。
子供は好きなんですけどね。男のコのちっちゃいのが。ただカワイくない子供は好きじゃないんで。
午後9時45分。ラジオ番組『ひみつのエアメール」(ニッポン放 送)に出演。
「パチンコと宝くじ、好きなんですよ。あそこはみんな目の前に夢中で話しかけてこないし。 年寄りが多いから。"テレビ観たよ"って言われるくらいでウルサクないし。パチンコ屋さんも"出して"くれるし。得なんです」
"彼氏がねぇー"とか、どーのこーのとかって
9月25日・水曜
午前10時。ひとり暮らしを続ける目黒のマンションで起床。 「選手同士、プライベートではいっさい一緒にいません。やっぱし昔の中学とか高校のときの友達とかね......。あまり会えな いんですけど、いま仕事が特に忙しくなっちゃってるんで。会っても、まあ、向こうの話を聞いてるほうが多いですね。"彼氏がねエー"とか、どーのこーのとかって(笑)。"10月ナン日に結婚式だ!"とか言われても行けないんで、もう電報くらいしか打てないし......。自分の恋人? そんなのいるわけないじ ゃないですか。男が近づきませ んヨ(笑)」
午後6時30分。 千葉県四街道市中央野球場の特設リングへ。 ブル中野、斎藤真知子と組んで、対戦相手のライオネス飛鳥、長与千種、小倉由美組と60分3本 勝負に挑むが2対1で松本組敗 れる。
引き続き行なわれた小倉由美とのシングル・マッチでは体固めがキマり、雪辱を果たす。 午後10時。TBSラジオ入り。『所ジョージのバホバホ隊』に 出演する。
「悪役には、抵抗はないですね。 自分がやりたくってやってるん で。楽しいです。快感さえ覚えま す(笑)。客のわめく姿、泣いている姿も大好きなんです(笑)。 "バカヤロー!" "デブ、死ね!!" っていう、そういうヤジがスゴイ励みになって(笑)。逆に"ガンバって!"とか言われると、 ガクッときますね、ハイ」
酒、タバコ、男はダメ。3禁なんです、ここは
9月26日・木曜
午前10時起床。午後6時30分。埼玉県大宮ス ケートセンター特設リングで、 タイトルをかけた公式戦、タッグリーグ・ザ・ベスト'85(ディリースポーツ社後援)に出場。 ブル中野と『新極悪同盟』の コンビを組んで、モンスター、 モニカ組を破り、優勝戦進出決定権を獲得する。
「酒、タバコ、男はダメ。3禁 なんですよ、ここ(全日本女子プロレス興業株式会社)はもちろん守ってます、ハイ。首になりますからね、会社にバレる と。やっぱしタバコ吸っても酒飲んでも、動きが悪くなるし、 試合に出てきちゃうんですよ。 まして男の人ができちゃうとアノー、カワイコぶって、ヤラ レ役に回ってしまったりとか、 そのへん、様子が変わるんで、わかるそうですよ(笑)。それにコ ッチは旅があるから......。離れ離れが多いんで、やっぱしウマクいかないんじゃないですか。 だから男の人がイイ人は、もうプロレスやめてそっちへ行っちゃいます。プロレスがイイって いう人が、いま残ってるわけで す。うっ憤がたまらない?イヤー、試合で全部出しますから。 出しすぎるほど出してるんで、それは大丈夫です(笑)」
9月27日・金曜
午後2時。全日本女子プロレス興業の事務室で、『週刊セブンティーン』の取材。
午後6時30分。 神奈川県小田原市営球場の特設リングでの試合に出場。
「結婚?それは考えてません。 成り行きに任せる主義なんで。 子供は好きなんですけどね。男 のコのちっちゃいのが。ただカワイクない子供は好きじゃないんで。自分はヒイキするタイプ なもんで(笑)。でもそういう子ができたら?どーしますかね」
とにかくイジメられてる人は強い心を持つように
9月28日・土曜
午後2時。全日本女子プロレ ス興業からバスで移動。試合さきの茨城県古河市立体育館へ向 かう。
午後6時30分。『新極悪同盟』 対『クラッシュ・ギャルズ』の ライオネス飛鳥、長与千種組と、 タッグリーグ公式戦30分1本勝負を戦うが、片エビ固めをキメられて敗れる。
「いまのイジメって度が過ぎるなーと思う。自分たちのときも、そりゃ『バイ菌!』とか言って仲間外れにするとか、家まで行って、その子のお父さんの 悪口を言ったりとかやってましたけど(笑)、ナンカ軽いなーと 思うし......。 でもイジメられるほうにも原因があると思うし、 イジメるほうにもあるんで、ナントモ言えないですね。とにかくイジメられてる人は強い心を持つように(笑)」
9月28日・日曜
午前10時。起床。
午後6時30分。 神奈川県愛川町中津陸運局隣りの特設リング で試合を行なう。
「女子プロのオーディションを受けるには親の承諾書がいるんですが、自分は、アノー、反対されるんで、友達に書いてもらって、ハンコだけ押して。で、受かったら、あとは説得ですね。 じゃあいまは応援? イヤ、してくれてないですね。悪役なんで、イヤみたいです、ハイ(笑)。 妹はライオネス飛鳥のファン でね、お母さんが長与千種のフ ァンなんで、どーしようもない。 キャラクターを変える?イヤ、 それはありません。悪役を通して、憎まれて引退したい(笑)」
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タコヤキラーメンのCMですが、ダンプ自身は素顔を出すとは知らずに承諾したようです。会社側からの要求だったようです。
この頃はまだヒールを徹底した頃だったので、絶対に素顔は出さなそうに感じていたのですが、松永会長に説得されたのでしょうかね。
当時は試合会場でタコヤキラーメンを投げられたり、つぶされたり、とにかくタコヤキラーメンにダメージを与えれば、ダンプにもダメージが与えられるというアホなファンが多かったことが記載されています。ダンプはこの点は大人なので、「バカなんじゃないかと」と一掃しています。
続いて、クレーンがファンだった吉川晃司が嫌いと話しています。クレーンが大ファンだったから嫌いなのか、元から嫌いなのか微妙です(笑) たしかブルもモニカという犬を飼っていたので、やはり吉川晃司のファンだったと思うのですが。
さらに休日などは選手同士ではなく幼馴染とよく話すと書かれています。ダンプはあまり選手同士で和気あいあいとするタイプではないようです。極悪のドンなのであまり同期と話すこともなかったのかもしれません。
お酒は一切飲まないと発言していますが、ウソだったようです。男とタバコはやっていなかったと思いますが。
男と関係を持ってしまうような人は、そもそもプロレスをやめてしまうとのことです。それはそうかと改めて思いました。選手で
早く引退してしまった選手は、大半はファンの男の子と恋人になってしまって去ったのかもしれません。