1985/8/28 髪切りデスマッチについて、1985/9/20号の雑誌「FRIDAY」の記事がありますので引用します。
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ダンプ松本のバリカン攻撃に悲鳴・絶叫・失神
満員の観客沸かせた「おんな」の最後の売り物
坊主頭にされた長与千種にファンの同情と涙が集まり極悪同盟に罵声!
悲鳴・絶叫、アビキョーカン! さァ、大変なことになりました。 8月28日、大阪城ホールを埋めつくした超満員の少女ファンたちは、もはや興奮の極限状態であります。 彼女たち女子プロレスファンのスーパーアイドル、"クラッシュ・ギャルズ"の長与千種(=本名・20)が血の海でKO負け。 予想だもしない敗北をきっしたのでありますっ!
少女たちの泣き叫ぶ声と罵声をものともせず、リング上で不敵な笑いを浮かべているのは、 これぞ女子プ ロレス界初まって以来のダーティ・ヒロイン、"極悪同盟"のドンといわれ ダンプ松本(本名=松本香・24)。ややっ? ダンプたち極悪同盟のメンバーがリング上の長与を取り囲んでい ます。ダンプの手にはバリカンが握られているゥ!
そうです。この試合は敗者が髪の毛を切られるという「髪切りデスマ ッチ」だったのであります。
いまや、長与は体重100kgのダンプに押さえつけられ、その黒髪が無残にも刈り取られていきます。 まさにダンプのCMでお馴染みの、ラーメンに浮かんだタコヤキのごとき頭へと、少女たちのアイドルが変身させられていくのでしょうか。 あっ、泣いています。泣いています。広い館内に少女たちの泣き声が巨大な渦となって巻き起こり、耳を聾せんばかりの凄まじさです。オッ? 先ほどまで女子高生が座っていた椅子は、 なぜかグショ濡れであります。
しかし全国の長与千種ファンの皆さま気を取り直してください。写真左上は、翌日美容室でトラ刈り頭をきれいにカットし、「おんな」の命ともいえる黒髪を失った精神的ショックから立ち直った彼女です。
「この借りは必ず返すッ!」
長与は早くも復讐宣言をしました。 が、本業以外の芸能活動でも超多忙な彼女。この"ほとんど男子中学生"みたいな頭はそちらの面でマイナス にならないのでしょうか?いや、 副業などかえりみないこの過激さこそが現在の女子プロレスブームを支えているのです。
なにせ当日はピンの特別リングサイド1万円席からキリの3千円席まで1万2千人の観衆で超満員。 本業の方はしっかり坊主丸儲けだったの ですから。
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ついにFRIDAYにもダンプと長与の記事が登場。
いたいけな少女(?)がリング上の大女に血の海でバリカンで髪を剃られるという前代未聞の光景が、全国の関心を呼んだのは間違いありません。
クラッシュファンには悪いですが、この長与の処刑的な髪切りは社会的にも相当なインパクトを残したことが当時の資料から分かります。