1985/11/8 戸田市スボーツセンター 飛鳥・立野vsダンプ・アギラール | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/11/8 戸田市スボーツセンター 飛鳥・立野vsダンプ・アギラール

(0:00くらいから~)

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

 

今回は戸田市スボーツセンターで行われたライオネス飛鳥・立野記代vsダンプ・アギラールの試合を見ていこうかと思います。

まず冒頭に右膝を脱臼した長与の話があります。

 

 

志生野アナ「まだ足の状態が完全ではない長与千種選手です」

志生野アナ「ファンのみなさん心配だと思いますが、現在の具合はどんな状態なの?」

長与「現在は骨はくっついちゃったんですけど、あと半月板の横のところに靭帯があるんですけど」

長与「細い靭帯が切れっぱなしで、後ろの十字靭帯もまだ伸びているんで」

長与「それを治すように訓練しているんですけど、でも他はもう十分です」

志生野アナ「痛くはないの?」

長与「伸ばすと痛いんですけど、曲げるとあまり痛くないんですよね」

長与「だから曲げるだけの力がまずついたから、それはもう回復してきたってことで」

志生野アナ「あと何週間くらいで試合ができそうかな?」

長与「まだまだ、まだ十分かかるんですけど、今回はみなさんには悪いんですけど、時間をかけてゆっくり治したいと思います」

志生野アナ「選手生命にもかかわりますし」

 

ということでした。

長与がいないと、極悪としてもやりがいがありません。

長与は居なくなるとやはり存在感がずば抜けた選手であることが認識できます。

 

 

まずは極悪の入場です。ダンプは前回と同じく獅子舞のような紫のカツラをかぶっての登場です。

 

 

志生野アナ「長与千種選手をジッと睨みつけているリング上、ダンプ松本であります」

志生野アナ「あがってこいというダンプ松本、早くも異様な熱気に包まれております」

志生野アナ「ライオネス飛鳥が赤コーナーから入場してまいります」

志生野アナ「場内は興奮しきっております」

志生野アナ「おおーっと、また大山カメラマンがやられました」

志生野アナ「カメラに竹刀を振るいました、ダンプ松本」

志生野アナ「いや~、ライオネス飛鳥も負けておりません」

志生野アナ「早くもやりあっております」

志生野アナ「いつも極悪同盟が登場いたしますと、試合になりません」

 

ケガで欠場の長与を利用しての挑発。長与もこれはこれで自己アピールになるからいいのかもしれないです。

ダンプは放送席の長与と、さらに飛鳥を同時に挑発できるので効果的です。

 

 

そして選手紹介です。

 

 

志生野アナ「ダンプ松本、今日はどういった試合をみせてくれるでしょうか」

志生野アナ「イルマ・アギラールとコンビは組んでいるんですけども、おそらくイルマ・アギラールとタッグを組むというよりも」

志生野アナ「ブル中野も控えていますし、影武者の人たちもチラッとリングサイドに集結しております」

志生野アナ「こういった極悪同盟の手下とコンビを組んで試合をすると思われます」

 

1本目

 

 

試合開始早々、観客からの"飛鳥コール"。

怒ったダンプがすぐさま場外乱闘に持ち込みます。そして放送席の長与に向かって、飛鳥を叩きこみます。

 

志生野アナ「早くも場外戦を仕掛けました」

志生野アナ「いきなり放送席にくる、いきなり放送席にきました!!」

志生野アナ「ああーっと、(飛鳥を)叩きつけました」

志生野アナ「長与千種はほとんど右ヒザが使えません」

 

(本日のダンプは胸にドラゴンのマーク)

 

長与としばし睨み合った後、リング内に戻りました。

 

志生野アナ「ライオネス飛鳥を放送席に持ってまいりましたダンプ松本であります」

志生野アナ「長与千種がライオネス飛鳥になにやら耳打ち」

志生野アナ「いや千種、いまライオネス飛鳥になんて言ったんですか?」

長与「深追いはするなと。深追いすると向こうの思う壺なんで」

長与「向こうのほうが断然人数が多いし、向こうの動きをよく見ていかないと」

長与「いつも失敗しているから、それで。そのへんを言ったんですけど」

 

長与がアドバイスしていますが、人数に関してはどうしようもできないんですけどね。

 

 

張り手一発で場外に叩きだされる立野。

体重差があるので、立野としては攻めようがありません。

 

志生野アナ「立野記代ですが、ダンプ松本の前ではどうしようもありません」

お客様「カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! 」

志生野アナ「ダンプにカエレコールを浴びせております」

志生野アナ「ダンプの表情が変わりました」

 

この頃からダンプ自身への「カエレ!」コールが起きるようになります。以前は阿部四郎に対するものメインでしたが、髪切りマッチ以降はダンプへのコールオンリーですね。

 

 

志生野アナ「よくライオネス飛鳥はこうして力比べをやるんですけれど」

志生野アナ「ダンプ松本はどうなんですか?」

長与「強いことは強いです、凄く、パワーありますしね」

長与「ただし飛鳥もいまは互角に持っていくぐらいついていると思います、力は」

 

この頃は飛鳥もかなり体重が増えているので、ダンプとも力では大きく劣るということはなさそうですね。

 

 

ダンプをフォールしようものならば、すぐにセコンドのブルが出てきます。これは絶対にスリーカウントが入りませんね。

イルマ・アギラールも念のためカバーには出てきていますが。

 

 

イルマ・アギラールに飛鳥がドロップキック、その後コンビネーションによって、立野がイルマ・アギラールに対してスリーカウント入れました。

 

 

いくらなんでもアギラールは伸びすぎでしょう。パフォーマンスだけは大きいです、この外国人。

 

 

2本目

 

志生野アナ「千種選手、このイルマ・アギラールってのは実際戦ってみてどういう選手ですか」

長与「強引なんですよ、なにをやるにしても」

志生野アナ「強引なの?」

長与「すごい強引ですよ」

長与「コーナーに乗せたかと思うと普通なら雪崩式ブレーンバスターとか決めそうに感じるんですけど」

長与「そのまますぐ投げちゃうような」

志生野アナ「お母さんの血を引いているのかな、そういうところがあるね」

 

 

ダンプをジャイアントスイングに持っていく飛鳥。足腰が強いです。

 

 

ブルの乱入のあと、ダンプが立野をラリアートで沈めて2本目を取りました。

 

長与「あまりセコンドが中に入ってきちゃうとどうしようもないですね」

志生野アナ「本当にセコンド陣が乱入してまいりまして、ちょっと試合にはなりません」

長与「この辺はコミッショショナーがちょっとキツく言ってくれるといいんですけど」

志生野アナ「今日は声を大にして長与選手からもアピールしてください」

長与「本当にもう・・」

志生野アナ「しかし逆に言うと長与選手ねぇ、ブル中野ってのは本当に積極的ですね、試合が始まったら」

長与「あのー、プロレス的にいえば頭いいんですよ」

長与「卑怯じゃないんですけど、悪知恵が働くんです」

志生野アナ「とにかくいつでも出てきますもんね」

長与「とにかくダンプの後ろについてますから、私がダンプの代わりにやられなきゃいけないってのもあるし」

志生野アナ「完全に分身になりきっていますね」

 

長与はブルの積極的な行動については、褒めているようなコメントですね。

 

 

3本目

 

 

飛鳥がマイクパフォーマンス。この頃はよくやってます。

 

飛鳥「なんであいつが一緒にいるんだよ」

飛鳥「あいつがいるのにまともに試合ができるかよ!!」

志生野アナ「いま放送席で長与千種がいったことを抗議」

長与「下げたほうがいいですね」

お客様「カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! 」


 

志生野アナ「最近はねぇ、ファンのほうがよく知っております」

志生野アナ「どうすることもできません」

志生野アナ「さぁライオネス飛鳥、竹刀攻撃にどう戦うか」

 

 

久々にバケツを見た感じがします。

この頃になると影武者軍団がいるので、竹刀とチェーン以外の凶器があまり使われなくなりました。

 

 

場外では放送席の長与が参戦。

ダンプの竹刀を奪って、飛鳥と一緒にダンプを反則攻撃しまくります。

 

 

ここで両者場外リングアウトにより引き分けです。

あっさりとした幕引きでした。

 

志生野アナ「いまのは両者場外カウントアウトでしょ?」

宮本「そうですよね、両者引き分けですね」

志生野アナ「試合のほうは両者場外カウントアウト、その前に両者一本取ってましたでしょ」

宮本「だから一本一本取ってましたから試合は引き分けですね」

 

今日はほとんど喋っていなかった宮本が、最後に誰でも分かっていることをさらに解説をして終わりました・・。

 

この頃の極悪はブルのセコンド乱入が積極的すぎて、ダンプからはフォールは取れないですね。

極悪同盟の最終系が出来上がったといえるでしょう。

ブルが忠実にダンプの教えを守っている以上、試合中のベビーフェイス側のムカツキ度はこれからどんどん上昇していきます。

ブルとコンドルが先輩たちの前(おそらくデビルやジャガー)では、かなり肩身の狭い思いをしていたのではないでしょうか。

 

 

 

今日の凶器 竹刀