1985/8/6 雑誌「セブンティーン」その② 赤バスは極悪同盟の絆を育てた | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1985/8/6の雑誌「セブンティーン」に極悪同盟が登場していたので引用します。

 

 

 

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ベストドレッサーはだれだっ!

 

原チャリに乗ってバリバリ登場のダンプ。「一年中シャツにパンツの組み合わせが多いね。スカートははかねぇよ。スカートでバイクに乗れるかよ!」ごもっともで。

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ホンダのリードSSで自宅から目黒の全女まで通勤していたダンプ。ナンバーは「目黒区 き 564(ころし)」です。

ブルは半ハゲになってから自転車通勤に帽子のようです。半ハゲのまま歩くのは抵抗があったようです。

 

 

続いて恒例の連載フォト劇画⑤ ダンプがゆく

 

 

毎回、悪に徹していたとは思えないほどの素晴らしい演出です。

 

 

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極悪移動用に使われる赤いバス、人呼んで「極バス』。このバスには秘密兵器がいっぱい。そこで、ダンプからご紹介。「まず、土足厳禁だろ。 スモークガラスで外からのぞけないし、テーブルにシャンデリアもあるから、くつろげるワケだ。 時計に鏡までついてて、こりゃ動く応接間だゼ」

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極悪同盟専用の赤バスですが、1985年の年初から導入されたと思われます。(1984年にもあったのかも?)

社長夫人たちが乗るために作られたバスのため、内装は豪華でした。このバスについてはブル中野著の「金網の青春」に詳しく書かれているので引用します。

 

 

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極悪同盟の絆

手の乗るバスを新しく買い替えることになったのは私が入門して四年目の時だった。
今までのバスはもう何十年も日本全国を走って私達を試合会場に運んでくれた。人間の年でいったら、もうに八十才をすぎていると思う。私の新人時代の辛さも、苦しさも、このバスとともにある気 さえしていた。
何故、バスを買い替えることになったかというと、バスが試合会 場に行く移動の途中に動かなくなり、試合開始時間に間にあわないことがしょっちゅうあったのだ。おまけに、何時間も移動するうち、 バスのクーラー、つまり冷房がきかなくなってしまった。バスの窓 は開かないようになっていた。だから夏場の移動は、汗だくになってしまう。そのバスの中に八時間、 九時間も乗っていると、サウナの中にいるくらい大量の汗をかく。試合をするときにはもう選手全員バテている。そんな理由でバスは買い替えられた。
新しいバスは外国から取り寄せてもらった二階建てのベンツのバスだった。このバスには、トイレ、テレビ、ビデオ、湯沸かし器、 氷製造機、冷蔵庫、電話、と何から何までそろっていた。このバス が走っていると、みんなが注目した。
でも私達は、そのバスには乗らない。極悪同盟のバスが出来たからだ。それは、赤の小型バスだった。初めこの赤バスは会社の社長や社長の奥さん達が会場に来る時だけ使っていたもので、そのバス を極悪同盟のバスにしてくれることになった。二階立てバスにくらべれば少し古いが、新車と変わらない。トイレもあるし冷蔵庫もあ る。電話もある。それに電気はシャンデリアだし最高だった。この 赤バスの中は、ファミリーなアットホームな雰囲気がした。先輩後輩のケジメはつけているが、静かになると影が歌を唄ったり、お菓子をみんなで食べたり、毎日が楽しかった。しかし、それもつかの間だった。まず、電話は使いすぎではずされ、トイレはちょっときたない話だが、掃除しないままになっていて、"くさい"ということではずされた。シャンデリアは、ボロボロ落ちてくる。しまいには、 走っている最中に運転席のドアがポロリとはずれてしまった! 運転してくれていた駒崎さん(元スタッフ)がガムテープでドアをつけて走っていた。運転手が運転席に座るのにわざわざうしろのドアから入って席にすわるという、オンボロバスに大ヘンシンしてし まった。
それでも私達は、このバスが大好きだった。天井には好きなスター のポスターを貼り、カセットをガンガンかけて、歌を唄う。その時 の極悪同盟のメンバーは、前よりさらに増え、アウさん、コンドル、 影、仲前、岩本、木村(今のバイソン木村)、宍戸(今のアジャ・コング)、豊田(今はFMW)。石黒はベビーフェイスに移ってしまったが、私を入れて九人のメンバーだった。極悪同盟が強かったのは、 赤のおかげかもしれない。みんなが家族のようで、ベビーフェイスにないチームワークがこの赤バスの中で出来上がった。

極悪同盟の絆はこの赤バスから作り出されたものなのだ。
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ちなみにベビーフェイス側が乗っていたというベンツの新型二階建てバスというのはこちらだと思います。

(このバスはハイデッカ型と書いているので、ダブルデックの二階建てのものが正しいのかも?)

 

 

 

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高い場所に上ると、気持がいいと いうのは、だれもが感じること。だ からかどうかは知らないが"ハイデ ッカー"とか"ダブルデッカー"と 呼ばれる背高ノッポの観光バスが世 界的な流行を見せている。
このほどウエスタン自動車(株)の手 で輸入が開始された、メルセデス・ ベンツ0303RHDは、バスの老舗であるダイムラー・ベンツ社の製品だけに、一味異なったハイデッカ・バスに仕上がっている。
ボディやエンジンなど一貫して造られているだけに、スペース・ユー ティリティやコンポーネンツのレイ アウトにも無理がない。
ヨーロッパでは、バスによる長距離旅行は常識であり、1日に数百キ口を一気に走ってしまうなどよくあることだから、トイレや簡単なキッチンなども最初から備えられている例が多い。この0303RHDにも立派なトイレと数十人分の軽食が造れるキッチンがオプション設定され ている。

エンジンは、リアに、定評のあるOM422A型を持ち、320ps、2300rpm、132.5kg/1200rpmのパワーとトルクを発揮する。
モノコック構造による大きな窓は気持のいい旅を約束するだろう。

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このベンツのバス、実際は窮屈だったようで、極悪の赤バスのほうがファミリー感があって、ブルの話によると赤バスのほうが良かったようですね。