1985/9月号のデラックスプロレスに極悪同盟が特集されていたので引用します。
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－－リングネームが変わった(今シ リーズから斎藤真知子改めコンドル 斎藤)現在の心境から聞かせて...。
斎藤 まだ実感としてピーンときませんね。だけど、極悪にも入ったし、もっとがんばらなければいけないなとは思ってます。
－－どうして"コンドル斎藤"にな ったの?
斎藤 もうイイのが残ってないんですよね。シャベルとかスコップじゃサマにならないですから(笑)。ダンプさんはダンプカーで中野さんはブルドーザーで私がハゲ鷹、何か私だけ意味が違うんですけど......。だけど、もし、スコップ斎藤になってたら、スコップ持ってリングに上がらなくちゃいけないですから(笑)。 それを考えれば、まだコンドルでよかった(笑)。
－－極悪同盟には入りたかったんだよね。
斎藤 そうです。私は女子プロに入る前からデビルさんに憧れてたんで す。当時はまだデビルさんが悪役で、 それをテレビなんかで見て恰好いいし強いし、私もデビルさんみたいな悪役になりたいな、って前から思ってました。
－－プロレスが好きになったのは、どうして?
斎藤 中学2年の終わり頃にテレビでたまたまタイガーマスク(初代佐山聡)の試合を見てタイガーのとりこになっちゃったんです。それからは、大阪で試合があると会場へも見に行ったりしました。あと、タイガーのサイン会に行って初めて会った時はうれしくて感動しちゃいました(笑)。
－－オーディションを受けた理由は何?
斎藤 格闘技(空手や柔道など)が好きだったのが第一で、あと、小さい頃から喧嘩ばかりしてた子供だったんです(笑)。それからタイガーマ スクと同じ職業につきたいなあ、 んて思っちゃったんですね(笑)
－－山崎(照朝)先生に空手を教わてた時に失敗談があるんだって?
斎藤 (笑いながら)いま思い出しても笑っちゃうんですけど、道場から山崎先生の家に帰る電車の中で、疲 れてたから寝ちゃって、そうしたら 夢の中にまで空手の練習が出てきて隣の人にチョップをバンバンやってたんです(笑)。起きてから、その人には丁寧に謝りました(笑)。
－－凄いブリッジするね。
斎藤 そうですか......。私、小学校の時、 6年間ずっとバレーやってたんです。 もちろん、踊りの方ですよ(笑)。 その時、体を反らす練習をかなりやらされたので、そのせいじゃないですか。あと、女子プロに入ろうと決めてから家の蒲団を使って練習はしま した。だけど、枕を使ってスープレッ クスの真似まではしなかったですよ
－－絵は小さい時から好きだったよね。
斎藤 もう、物心ついた時から、自分で気がついたら、 絵を書いてました(笑)。私、月に5000円お小遣いもってたんですけど全部マンガ本で消えちゃいました (笑)。だから、お菓子なんて買ったことなかったですよ。 絵は、家にあった 動物図鑑を見て書いたのが最初でし たね。私って好きになると打ち込む タイプで、朝に書き始めて、パッと時計を見たら夜中だったとかいうことはよくありました。
－－へえー、それじゃ何か雑誌に応募したことなんかある?
斎藤 もう、いっぱい数え切れないくらいありますよ(笑)。
－－賞をもらったことは?
斎藤 中1の時『なかよし』で"もう一歩賞"をもらいました。これは雑誌なんかに初めて出した作品だっ たから、とってもうれしかったです。 その時の批評は今でも大切に自分で 持ってます。
－－凄いネ。その時のストーリーは当然覚えてるでしょ?
斎藤 いや～よくあるパターンの恋愛ものです(笑)。あと、プロレスの専門誌にもレスラーのイラストを書いて、よく出しました。
－－えっ!だったらデラプロにも?
斎藤 はい。確か昭和57年の8月号にタイガーマスクの絵で佳作になり ました。だけどなぜだか隣の人と住所が逆になってました(笑)。
－－そう言えばダンプの顔のペイントも書いてるんだよね。
斎藤 あれはダンプさんが自分でイラストの本からデザインを選んでそれを私が書くんですけど、最初は化粧道具を使って書いたんですけど、すぐ落ちちゃうので今はマジックを 使ってます。
－－今までの自信作は?
斎藤やっぱり、この前の札幌(6月12日)で書いた蛇ですね。あれは レイ・ラニ・カイからアイデアをもらってアウさん(ダンプ)の全身に蛇を書いたんですけど、あとで消すのに 苦労したらしいです。
－－ダンプのセコンドに付いてて注意してることは?
斎藤 アウさんの目や動きをよく見て、自分が機敏に反応することですね。だけど、まだうまく出来なくて怒られてばっかりです(笑)。
－－では最後の質問。これからの抱負を・・・。
斎藤 自分は極悪でもダンプさんや中野さんとは全然タイプが違うと思うんです。だから、極悪の試合の中にでも自分の個性である空手技をどんどん使っていきたいです。それから一日も早く極悪同盟の一員として認めてもらえるように、これからも がんばります。
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コンドル自身が色々と語っています。
"コンドル"のリングネームは以前に「ウエダコミッショナー」がつけてくれたという話がありましたが、名前のバリエーションがないということで、ハゲタカをイメージしたようです。のちに「ドリル仲前」が誕生したので他にも建築シリーズはあったように思いますが、どうなんでしょうかね。プロレスのスタイルは重量で押すタイプではないので、空手技をメインにして頑張ろうと思っていたようです。ブリッジの綺麗さは、昔にバレーをやっていたことからだそうです。
イラストに関しては「なかよし」で賞まであと一歩となり、その後はプロレス雑誌にイラストを投稿していたとのこと。イラストが上手なことからダンプに見いだされてダンプ専属の絵師に。代表作は6/12に全身に描いた蛇とのことです。
写真を拡大してみます。
