1985/7/11 千葉公園体育館 永堀一恵vsコンドル斉藤 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/7/11 千葉公園体育館 コンドル斉藤vs永堀

 

(00:00から~)

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

 

 

今回は1985/7/11に行われた永堀一恵vsコンドル斉藤の試合を見ていこうと思います。

コンドル斉藤は1985/6/29に「斉藤真知子」改め、「コンドル斉藤」にリングネームを変更したようです。

 

 

入場シーンはテレビ放送ではカットされています。

 

 

コンドルは極悪メイクに、髪の毛は緑色に染めています。メイク師だけあってなかなかファッショナブルです。

 

志生野アナ「最近は成長目覚ましいと言われております、コンドル斉藤」

志生野アナ「永堀一恵もコンドル斉藤も全戦健闘はしているんですけれど」

志生野アナ「このリーグ戦、白星がないんですよね」

宮本「永堀選手が3連敗、斉藤選手が小松美加と引き分けた試合はあるんですけど」

宮本「あとは小倉、中野、この2人に負けてますね」

 

ここで試合開始です。

 

 

開始早々に永堀得意のキックが決まりますが、すぐにコンドルがラフファイトで反撃します。

顔面攻撃、ストンピングなど、ワルい攻撃をしながらペースを掴みます。


志生野アナ「思い切って顔面を攻めて今度は髪の毛を掴んで」

志生野アナ「早くもマット上、ラフファイトが展開されております」

志生野アナ「現在、永堀選手が小倉に敗れ、小松に敗れ、中野に敗れております」

志生野アナ「永堀の場合は3敗は仕方がないといえば仕方がない3敗であります」

志生野アナ「一方のコンドル斉藤の場合は、小倉に敗れ、小松と引き分け」

志生野アナ「中野に敗れております」

 

志生野さんの解説にありますが、3年目の小倉やブルの世代に対して、2年目の永堀やコンドルでは、なかなか勝てないでしょう。

 

 

志生野アナ「今日はジミー加山が言っていたんですけど」

志生野アナ「永堀の場合は最後の一歩ですね、トドメを刺す最後の一歩が」

志生野アナ「なかなか出てこないというんですよね」

宮本「そうですよね、これは新人時代から中堅にあがるときの」

宮本「ひとつの課題みたいなものですけど、なかなかフォールへもっていける」

宮本「最後のツメってのがなかなか難しいんですよね」

志生野アナ「カウントツーまでは取れるんですけど、三つは入れられないんですよね」

志生野アナ「そのためにはその前の色んな技があるんでしょうけど」

宮本「これには色々と性格的なものもありますし、勝負にこだわる執念といいますか」

宮本「そういう積み重ねというのが大事なんですよね」

 

2年目になるとプロレスはある程度サマになってくるのですが、最後に「決める」技というのが難しいようです。勝つための流れを作る経験が必要なんでしょうね。

 

 

志生野アナ「コンドル斉藤選手も『斉藤真知子』でやっている時代には」

志生野アナ「やや性格的にもおとなしいかなと、特に目立つような動きも」

志生野アナ「レスリングもありませんでした」

志生野アナ「それが一転いたしまして極悪同盟に入り、髪の毛の色を染め」

志生野アナ「メーキャップいたしまして、リング上に登場するようになりました」

志生野アナ「このあたりから力がついて参りました」

志生野アナ「なにか自分でも一つ、吹っ切れたものがあるようであります」

志生野アナ「極悪同盟に入るとどうしても中堅以上の自分のレベル以上の選手と」

志生野アナ「リングの上で対戦しなければならないということもありまして」

志生野アナ「気合が入るというか、いいレスリングを覚えてくるものと思われます」

 

極悪入り前の「斉藤真知子」時代の斉藤は、善悪どっちつかずな印象ですし、顔もどちらかというと地味な印象しかないし(失礼ですが)、試合も地味でしたから、極悪に入って良かったと思います。しかし、宮本よりも志生野アナのほうがよほど解説してますね。

 

そして、コンドルが場外戦を仕掛けます。

 

 

すぐさま永堀が場外戦をやり返しです。

 

志生野アナ「場外戦、おおっと放送席であります」

志生野アナ「椅子に叩きつけております、コンドル斉藤」

志生野アナ「今度はお返しだ、永堀のお返しであります」

志生野アナ「永堀も黙っておりません」

宮本「やはり、あのー」

宮本「これ以前のリーグ戦はですね、先輩相手だったからですからね」

宮本「今日は同期生対決ですから、ライバル意識がすごいですよね」

志生野アナ「次第に両選手のライバル意識がむき出しになって参りました」

 

お互い場外戦を終えたところでほぼ互角です。

あとはどうフィニッシュを持っていくか、自分の得意技で決めるかなんですが・・。

 

志生野アナ「さぁ永堀が行きました」

志生野アナ「これからが永堀にとっても、斉藤にとっても辛いところであります」

志生野アナ「永堀がキック攻撃をして、しかし逆にやられました」

志生野アナ「永堀一恵もやや攻撃が直線的であります」

 

 

志生野アナ「そしてコンドルが行ったぁ!!!」

志生野アナ「カウンターで入った、キックが入りました」

志生野アナ「今のは一種の三日月蹴りのようなものですか?」

宮本「そうですよね」

志生野アナ「盛んに山崎照朝さんに教えてもらっていた三日月蹴りが入った」

志生野アナ「今度はボディに浅く三日月蹴りが入りました」

 

この三日月蹴り、後に先輩たちが「あまりに痛いのでヤメロ」と言われたとか。顔面に蹴りが入るので、ものすごい痛いようです。

 

 

志生野アナ「今度は上から言った」

志生野アナ「さぁ、入るか、カウント3つ」

志生野アナ「入りそうだ、入りました」

志生野アナ「なんともしぶといコンドル斉藤」

志生野アナ「このあたりがコンドル斉藤の持ち味であります」

志生野アナ「永堀も力はあるんですけどね、あっという間」

志生野アナ「コンドル斉藤の粘りに屈しましたね」

宮本「やはりカウンターの蹴りが効いたようですね」

志生野アナ「そうですか、やはりああいった大技を出しておくと効果があるわけですね」

宮本「そうですね」

志生野アナ「いまのはカウントツーではないかという意味で」

志生野アナ「いまボブ矢沢に八つ当たりでありますが、これはちょっと遅かったようであります」

志生野アナ「同期生対決、破れてしまいました永堀一恵」

志生野アナ「その悔しさをいまレフェリーにぶつけております」

 

宮本の解説にありますが、コンドルの三日月蹴りが最終的に効いたようです。

必殺技があるコンドルと、必殺技がない永堀の差が出たような試合でした。

この三日月蹴りをもっと極めていけば、コンドルも試合巧者になっていった可能性があるのですが、いつの間にか先輩に潰されてしまったのが残念です。

 

 

 

今日の凶器 なし