1985/6/25 「週刊ゴング」でみるジャパングランプ決勝戦 ライオネス飛鳥vsダンプ松本 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1985/7/18号の週刊ゴングに、6/25のジャパングランプリの総括が掲載されていたので引用します。

 

 

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3ヶ月にわたるリーグ戦に終止符

長与の援護で飛鳥が松本に原爆V

 

▽フジTV杯争奪ジャパングランプリ公式リーグ戦優勝戦60分1本勝負

ライオネス飛鳥 (原爆固め、18分9秒) ダンプ松本

 

3月15日の松戸大会でスタートした「フジ TV杯争奪ジャパン・ グランプリ公式リーグ 戦」は、いよいよ6月25日、東京・品川プリ ンスホテル・アイスアリーナで決勝戦を迎えることとなった。
これまで女子プロレスでは極悪同盟対正規軍の抗争、あるいはタッグマッチが多かっただけにこのシングルのリーグ戦では、長与千種vsライオネス飛鳥のクラッシュ対決や、ダンプ松本vsクレーン・ユウの極悪対決など数々のドラマを残した。

 

そして6月25日、決勝戦となったのである。
決勝進出者はこの日の第2試合で立野を破り得点7としたラ イオネス飛鳥、そして6.5点のダンプ松本と長与千種の3人だっ た。

 

まず、松本と長与の間で準決勝が行なわれた。この試合のレフェリーは悪党レフェリーの阿部四郎。これは長与にとっては不利である。だが、飛鳥との対決を夢見る長与はそんな悪条件を吹き飛ばしての全力ファイト。 最初からハイキック、サソリ固め、ニールキックなど得意技を繰り出す。だが、相手は松本 だけでなく、セコンドについているブル中野や謎の覆面マネジャーまでが敵だ。さらに阿部レフェリーも・・・。これではいかに 長与の執念が強くても苦しいところだった。
 

結局、試合は30分時間切れドローとなった。ここで決勝進出者を決めるため延長戦が行なわれるはずだったが、これを長与が、「ダンプとの決着は改めてやりたい。ここは飛鳥に託す」と拒否。決勝戦は飛鳥vs松本の対戦となった。
 

ここでも極悪同盟は総がかりで飛鳥に襲いかかるが、これを飛鳥のセコンドについた長与がカット。リング下で見事なクラ ッシュ連係が光った。
飛鳥は18分9秒、原爆固めで松本を降し、ジャパン・グランプリ優勝を果たした。準決勝で長与が松本を苦しめ、決勝で長与から飛鳥にバトンタッチとい う連係勝利に、まるでクラッシュが優勝したムードだった。

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この紙面から思うことです。

長与が「ダンプとの決着は改めてやりたい。ここは飛鳥に託す」と話しています。ジャパングランプリの決勝戦で、長与は飛鳥に試合を譲ることになりました。6/1号のリングスターに「髪切りマッチ」の件が掲載されていますので、この日の試合(6/25)のときには、長与はダンプと髪切りマッチをすることは分かっていたと思います。

 

いつも「私が私が・・」と自分をアピールする長与が、あっさりと飛鳥に決勝を譲ったのは「髪切りマッチ」というダンプとの最高の晴れ舞台があったためだったのかもしれません。

 

 

 

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このリーグ戦で自分たちの思いを果たした・・

飛鳥 優勝はできたけど、試合内容には満足していません。落第点ですね。でも、長いリーグ戦でクラッシュ対決など色々な想い出があるから、今は思いっ切り喜 びたいと思います。8月22日の武道館ではジャガーさんに挑戦しますけど、ここでは納得できる試合をやり たいと思います。
長与 今日、ダンプとの決着を辞退したのは、飛鳥との共通の敵が極悪同盟だから、ダンプを完全に倒す前には飛鳥とはできない。だからその気持ちを飛鳥に託したんです。私は試合でダンプに勝てなかったけど、飛鳥が私を認めてくれたのが嬉しいんです。 

飛鳥 これからはシン グルでの試合が多くな ると思うけど、私の原点は"クラッシュ・ギャルズ"です。それを忘れないようにやっていきたいと思います。 

長与 武道館では大きな試合があるので、そこで力を試して、その後で、私は飛鳥に挑み たいと思います。
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長与の発言で「武道館で髪切りマッチがあるのでそこで力を試す」とあります。武道館の髪切りマッチに向けて、長与はどうすればファンにとっての最高のベビーフェイスになれるか、そのシナリオを考えている感じがします。実際、髪切りマッチで頂点に達しましたし。

 

写真をみていきます。

 

(何としても勝って決勝戦に出たい・・そんな長与はニールキックを繰り出す。だが、ダンプの巨体はビクともしない)

 

(長与の意表をついてダンプ松本がサソリ固めを見せる。これには観衆もア然。さらにブル中野が悪の連携を見せる)

 

(松本のセコンドには覆面マネージャがつくが長与が割って入る)

 

覆面マネージャは明らかに体格が小さいですね・・。