Evito-X-PuroさんのYoutubeより
1985/7/11 千葉公園体育館 ダンプ・デズリー・ドーンvsジャガー・山崎・立野
(27:00くらいから～)
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみを抜粋)
今回は1985/7/11に千葉公園体育館で行われた6人タッグマッチを見ていこうと思います。
まずは極悪の入場から。
志生野アナ「ご存じ、極悪同盟の入場であります」
志生野アナ「今日もまた竹刀を担いで極悪同盟のドン、ダンプ松本が」
志生野アナ「そしてその後ろからブル中野が、そして阿部四郎の姿も見えております」
志生野アナ「なんとも異様な青コーナーの花道です」
ついにデズリーさんが悪っぽい演出をするようになりました(笑)
志生野アナ「放送席を睨むようにして入って参りましたピーターセン」
前回の試合では投げキッスをしていましたが、悪に徹し切れていないと感じたのか、路線変更してきたと思われます。
ダンプは前回に引き続き、デズリーさんとドーンさんの面倒を見なくてはならず、大変です。
続いて赤コーナー。久々に極悪と対戦するジャガーと、立野と山崎の3人です。
花道を通って通常のリングインせず、リング下で阿部四郎にイチャモンをつけています。
そして、ベビーフェイスなのにパイプ椅子を持ってのリングインで、いきなり揉め事を起こします(笑)
志生野アナ「赤コーナーの選手であります」
志生野アナ「おおーっと、いまジャガー横田が何か阿部四郎のところにいっております」
志生野アナ「赤コーナーの3人は入場してまいりません」
志生野アナ「また試合前から騒然として、リング上に椅子が運び込まれました」
志生野アナ「ジャガー横田がやる気十分だ」
志生野アナ「ジャガーとダンプ松本、やっています」
志生野アナ「騒然としております」
前回の試合と同様に、試合開始前にベビーフェイス側が揉め事を起こしています。
大森、ジャンボ、デビルのときは、阿部四郎に突っかかる程度でしたが、ジャガーに至っては椅子まで持ち出す暴れっぷり。
ジャガーは以前から阿部四郎がレフェリーになることを非常に嫌っており、レフェリーを交代させたり、今回のような椅子を持ち出す抗議をしたりと、とにかく不公平な判定をするのが大嫌いなんだと思います。
また、放送席のゲストに今は亡き山田康夫さんがいらっしゃるのが印象的です。
30分一本勝負です。
氏家アナ「同じくWWWA世界シングルチャンピオン、130パウンド、ジャガ～～ヨコーータ～～!!」
と選手コールしているあいだに・・。
ここでダンプが竹刀でいきなり襲い掛かります。
最初からベビーフェイスに椅子で攻撃されたのがムカついたのでしょうか(^^;
竹刀の乾いた音が「ピシャッ、ピシャッ」とうなっております。
先輩のジャガーに対して、この頃になるとダンプも試合では遠慮なくやっています。精神的な成長が見られます。
志生野アナ「ジャガーに対しまして早くも竹刀攻撃を仕掛けました」
志生野アナ「ダンプ松本、竹刀攻撃であります」
志生野アナ「やりますねぇ、先制攻撃、そして極悪がいずれもあがっております」
志生野アナ「試合は始まったんでしょうか」
逃げまくる山崎に対し、阿部四郎が背中を押してフクロにします。ダンプが山崎の腹に竹刀を数発喰らわせてますね。
志生野アナ「竹刀を持って山崎五紀を追い回しておりますダンプ松本」
志生野アナ「なんとか竹刀を取り上げてもらいたいところ」
阿部四郎が山崎の背中を押す
宮本「あ、あれは(笑)」←思わず声に出して笑う宮本
志生野アナ「五紀コールが巻き起こります」
デズリー・ピーターセンにタッチ。
今回のデズリーさんはかなり荒々しいファイトスタイルになってします。立野に激しいストンピング攻撃を喰らわします。
来日して数試合をして、ようやく日本のマットにも慣れてきた感じでしょうか。
志生野アナ「いまやウェンディ・リヒターとニューヨーク、マディソンスクウェア」
志生野アナ「ガーデンで大変な人気レスラーにのし上がってきたデズリー・ピーターセン」
志生野アナ「あーとっと、ブル中野、斉藤であります」
志生野アナ「デズリー・ピーターセンもでました」
志生野アナ「出てこないのはドーン・マリー1人ですね」
志生野アナ「ドーン・マリーのほうが実は試合に参加しているんですが」
志生野アナ「この人はジーッとコーナーにいます」
志生野アナ「味方ながら開いた口が塞がらない、こういった感じで」
志生野アナ「試合を冷静に見ております」
立野を捕まえるダンプに対して、ブルと斉藤が反則攻撃。さらにデズリー・ピーターセンも一緒に攻撃しています。デズリーさんは最初の試合では空気のような存在でしたが、慣れてきたのか極悪の反則に加担して活躍できるようになってきました。もうヘタレとは言わせませんね。
一方のドーン・マリーはまだ参加できる感じではないようです。志生野さんが「味方ながら開いた口が塞がらない」という表現をしていますが、本当にどうしたらいいのか分からないのかもしれませんね。
デズリーさんからドーン・マリーにタッチ。この試合、はじめてドーン・マリーの姿を見ました(^^;
青い可愛い柄の水着を着ていますね。
志生野アナ「そしていま、やっとドーン・マリーが出て参りました」
志生野アナ「ドーン・マリーが山崎相手にどういった試合をやるでしょうか」
志生野アナ「もう飲まれていますね、宮本さん」
宮本「そうですね、積極的な動きが見られないですからね」
宮本「」
志生野アナ「もっとも自分が出る前に関係ない選手が出てきますから」
志生野アナ「極悪同盟の中に現在は入ってる形になっていますが」
志生野アナ「試合をどうしていいのか分かりません」
志生野アナ「まだキャリアの浅い選手だ」
立野に一方的にヤラれてしまうドーン・マリーに対し、デズリーさんがキチッと助けに入りました。さらに外人2人の連携攻撃です。ようやく活躍らしい活躍をし始めました。
志生野アナ「やはり出て参りましたのは」
志生野アナ「デズリー・ピーターセンであります」
志生野アナ「やっと二人攻撃になりました」
ダンプの水着はグレーと黒の縞模様です。あまり記憶にない水着です。
志生野アナ「ここ一番という時は試合に参加していないブル中野が出て参ります」
志生野アナ「このあたりが分かりません」
志生野アナ「抱え上げられました、ジャガー横田」
志生野アナ「カウントが早い!!」
志生野アナ「今日はジャガーのテクニックを楽しんでいただきたいのですが」
志生野アナ「極悪同盟相手のときはジャガーのテクニックを発揮するまでもないんですね」
志生野アナ「徹底的な反則攻撃でちゃんとしたレスリングができません」
このあともブルの乱入、阿部四郎の超高速カウントが続き、ついに会場の観客がブチキレ。
観客「ジャガー!! ジャガー!! ジャガー!! ジャガー!! ジャガー!! ジャガー!! 」
観客の声援もむなしく、ジャガーはチェーンを首に巻かれて、そのまま放送席に叩きこまれました。ゲストの山田康夫さんも声は怒ってはいますが、乱闘は喜んでいるようです。
志生野アナ「鉄柱攻撃、鎖がでました」
志生野アナ「ああーっと、ジャガーが鎖を首に巻かれて」
志生野アナ「放送席にやって参りました」
志生野アナ「これはちょっと・・大丈夫か、ジャガー!?」
志生野アナ「ジャガーがいま放送席に叩きこまれました」
志生野アナ「大変なことになりました」
志生野アナ「放送席に・・・あれがダンプ松本の挨拶なんですよ」
リング上に戻った立野にダンプがラリアート。立野がまたまた一回転。
立野にはあえてフォールにはいかず、ジャガーにタッチをさせる優しいダンプさんです。
この試合、ダンプがリング上にいることが多いです。
ダンプは長与と30分ドローで戦うスタミナがありますから、一人で出場し続けても体力的には問題なかったのでしょう。試合の組み立ても外人さんには任せられませんから、仕方ないところもあったのかもしれません。
ジャガーを寄ってたかってリンチにする図。
志生野アナ「また青コーナーに引きずられまして」
志生野アナ「え、噛みついてますか?」
志生野アナ「そしてブル中野も出て参りました」
志生野アナ「千葉公園体育館、騒然としております」
志生野アナ「依然として青コーナーはめちゃくちゃな試合が展開されております」
志生野アナ「関係ない選手が次々にリング上に上がって参ります」
志生野アナ「極悪同盟が控室から全部リングサイドに終結」
志生野アナ「ジャガーがやられております」
ドーン・マリーの目つぶし、ダンプの噛みつき、ブルの噛みつき、デズリーも噛みつき。良く見たら斉藤も腹キック。
5対1でドSすぎます(笑)
終盤になってもまだジャガーが反則でやられ続けています。今度は外人とブルをいれて4人がかりです。ジャガーがほぼ反撃できていないのも珍しいです。
ジャガーは本当に何もできません!!
志生野アナ「ジャガーが自分の持っているテクニックを披露するチャンスがありませんもんね」
宮本「常にあの、凶器攻撃もありますけど、乱入で多人数で捕まりますから」
志生野アナ「残念ですね」
その後、ようやくジャガーが反撃。
得意のヒップアタック。
100kgのダンプを持ち上げるテクニックも披露。体幹もしっかりしたジャガーならではの強さです。
ベビーフェイスにも、これくらいの見せ場を作ってあげないと、控室で怒りそうです(笑)
志生野アナ「とうとう鎖が出ました」
志生野アナ「顔面に鎖がさく裂しております」
志生野アナ「失敗した山崎の首に、いま鎖を巻きつけました、ダンプ松本」
ここでゴング。
志生野アナ「おおーっと、どうしたんですか、いまのは」
志生野アナ「反則を取ったんですか?」←そんなわけない
宮本「取ったんですかね?」
志生野アナ「反則をとったか、あるいはギブアップを取ったか」
極悪チーム「バンザーイ!!」
宮本「ギブアップですかね」
志生野アナ「ギブアップはしてないっ」
志生野アナ「いまカウントを取ったんだと思いました」
志生野アナ「反則を取るなら分かる」
志生野アナ「ギブアップを取るのは分かりません」
志生野アナ「山崎五紀、果たしてギブアップをしたのでしょうか」
山崎のギブアップが宣言されたようです。しかし当の山崎は納得できません。
ついに山崎のマイクパフォーマンスが!! しかもけっこうガチギレで!!
山崎「ギブアップなんかやってないよ!!」
山崎「アベッ!!」
この「アベッ!!」の一言がなかなか強烈です。
宮本「あれはチェーンを使っているわけですから、ギブアップにはならないですよね」
宮本「そういう裁定は絶対におかしいですよね」
志生野アナ「鎖をもって攻めてきた」
志生野アナ「それに対してギブアップをとりました」
志生野アナ「凶器攻撃をしていますから、いまのは凶器攻撃をしているほうの」
志生野アナ「反則負けですね」
極悪チームはとっとと引き上げましたが、残った阿部四郎にとばっちりが回ります。
ジャガーや山崎にタコ殴りにされる阿部四郎。
志生野アナ「ああーっと、ジャガーが怒った」
志生野アナ「目の色を変えて怒った」
志生野アナ「阿部四郎を追っていきました!!」
志生野アナ「阿部四郎が叩き込まれます!!」
志生野アナ「ジャガーがいま本当に怒りの阿部四郎に対する攻撃であります」
志生野アナ「わかりますよねぇ」
さらにジャガーと阿部四郎が追っかけっこ。
イジメられる阿部四郎。でも彼にはおいしい役どころです。ますます憎まれる阿部四郎、憎まれて有名になっていく稀代のパフォーマーです。
志生野アナ「阿部四郎というレフェリーが出る限り」
志生野アナ「なかなか試合は普通の形では決着がつきません」
志生野アナ「これは仕方がないことかもしれません」
志生野アナ「ちょっと残念な感じがいたしました」
志生野アナ「改めてファンに挨拶をするジャガー、立野、山崎であります」
この試合、極悪の乱入が凄すぎて、試合後にダンプがジャガーに怒られていないか心配になるような内容でした(^^;
今日の凶器 竹刀、チェーン