その①の続きです。
★青春革命より
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"ゴクアク志願" 少女・A
斉藤真知子 身長165センチ体重64キロ 昭和42年8月11日生まれ 大阪市守口市出身 星座獅子座 血液型B型
大阪帝国女子大学大和田高校に入学。同時に、修堂館空手に入門。 59年1月、新人オーディションを受けるため単身上京、合格と 同時に高校を中退し、女子プロレスに入門。 デビル雅美を目標とする斉藤は黙々とトレ ーニングに打ち込むタイプであり、6月のプロテストもスンナリと合格しプロの仲間入りを果たした。
7月の大阪遠征の際にデビューし、9月から永堀一恵とともに山崎照雄氏に預けられ、 本格派としての基本を身につけた。
しかし最近になってダンプ松本の魅力に取り憑かれ極悪同盟志願の一人でもある。体が柔らかくしなやかなバネの持主である斉藤は、 ストロングスタイルを取り入れ、極悪同盟に入ればやはり異質でもあり、面白い存在にな りそうだ。
抱負はあくまでも極悪志願だからもっとウエートをつける事にポイントを置いています。それと私はよく人に"気が弱い"と言 われるので、気が弱いゴクアクではサマにならないから徹底的にガッツをつける覚悟でや っています。あとはウンを天にまかせてただひたすら食べて体を作るっきゃないです。 一日も早く極悪に入ってダンプさんのようなプロ根性の塊りのようなレスラーになりたいですね。
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★神聖クラッシュギャルズより
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念願の極悪入りを果たした"ワル志願"17歳の熱意
プロ入りして2年目、かねてから極悪同盟志望だった斉藤真知子が、 リングネームを、「コンドル斉藤」と改名した。
「私、ダンプさんをとても尊敬しているんです」という言葉には真剣味がある。
普段はやさしくてもリングに上がったときの迫力と集中力には尊敬に値するものがあるという。
「セコンドにいても、もたもたしていると思いきりひっぱたかれちゃうんですよ」という。
「そもそもは悪役時代のデビルさんにあこがれていたんです。迫力のあるヒールって見ていて気分いいですもん」
ベビーフェイスは自分に向かない、悪役だったら思いきり力を出せる。 そこまで徹しなければ自分の中にある気の弱い部分がどこか に出てしまうのではないか、という不安もなくはない。
「先輩たちからは"気が弱い"っていわれち ゃうんです」という斉藤もメイクをすると、たちまち声のトーンまで変わってしまう。普段は女の子らしい細い声をしているのに。
ダンプ松本、ブル中野とともに現われる姿はまだ板についてないという感じだが、精一 杯頑張っている様子はよくわかる。
地方巡業でのある真夜中、ブル中野とともに道場でトレーニングをしている斉藤を見かけた。
「こうでもしないとみんなについて行けない から」とほほ笑む顔にはビッショリと汗をか いていた。
「もし髪の毛を切れっていわれたらですか? そりゃあ、もう、切りますよ」
極悪に入った以上、どこまでも徹底してや っていきたいという強い覚悟がある。
「親はもちろんなげいていました。"極悪同盟に入る"といったら、大阪に連れて帰るっていって。でも、もう入ってしまいました から、今では応援してくれてますけど」
くっきりメイクした表情に、気の強い部分 と弱い部分が同化して見える。
「悪役ってやっぱりむずかしい。私なんか身体が小さいから、同じ反則しても迫力がないんですよね。どうしたら大きく見えるか、そ れを今は研究中です」
尊敬するダンプに追いつけ追いこせ、 コン ドル斉藤の行く末が楽しみだ。
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斉藤の入門前の目標はデビル雅美だったようです。
元々全日本女子プロレスの中継を見て、ヒールの迫力に惹かれていたと話しています。元々ヒール志向だったんですね。
そして、ダンプのヒールとしてのプロ意識に惹かれたようです。
斉藤は少女マンガの典型のようなキラキラした目のマンガを描きます。なんとなくですが、現実の自分と理想の自分がにギャップがあり、変身願望が強かったんじゃなでしょうか(分かりませんが)。
間近でみるダンプ松本は、リング内とリング外では別人と言えるような見事な変身を遂げていたのでしょう。ダンプの姿に自分の理想を重ね合わせるのに、たいした時間はかからなかったようです。
ブルもコンドルも、最初は"デビル雅美に憧れて"というのは一緒ですね。ただブルはアイドルになりたくて無理やりヒールになったのに対し、斉藤は最初からヒール志望だったという点は違います。
同期の永堀には一緒に空手を教わった仲間であったため、極悪入りは申し訳ないと感じたのではないでしょうか。