EvitoさんのYoutubeより
1985/4/6 後楽園ホール ダンプ・ブルvs長与・立野
1:10:00くらいから~
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
これまでの経緯-------
今回は1985/4/6に後楽園ホールで行われたダンプ・ブルvs長与・立野を見ていこうと思います。この時期はジャパングランプリの真っ最中で、4/3の相模原総合体育館でダンプvs長与でダンプが反則負け、クレーンvsブル戦も同時に行われて、クレーンが首つりでブルに勝利しています。そんな中で4/6の後楽園ホール、メインイベントで行わたのがこの試合です。
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紙吹雪を飛ばしている観客もいます。空き缶みたいなものも飛んでいますので、極悪は徹底的に嫌われていますが、熱狂的なファンもごく一部いるという感じでしょうか。
阿部四郎はテレビカメンの攻撃はしていないようです。ダンプ単体での存在感が大きくなった証拠でしょうか。
長与にはリングを埋めるほどの紙テープが。
志生野アナ「極悪の紹介です」
志生野アナ「頭を半分剃って、ご意見無用。本当に度胸があるブル中野」
志生野アナ「そして極悪同盟の頂点に君臨しておりますダンプ松本です」
相変わらずレフェリーの阿部四郎には「カーエーレー!!」コールのオンパレードです。まだまだ阿部四郎は存在感はバツグンです(^^;
今回のダンプのメイクは、左目が妖怪のようになっていますが、「妖狐」か「お岩さん」を表現しているのでしょうか? 映像が悪いためによくわかりません。
ブルが試合前から立野を焚きつけています。極悪の切り込み隊長として自覚が出てきました。
1本目
比較的ゆっくりなスタート。ダンプと長与の力比べ、ブルも噛みつき攻撃。
ブルの水着ですが、かつて松本香時代に松本が着ていたようなカラフルな水着ですね・・。黒ベースの水着ならば、カラフルでもOKだったのかな。(^^;
ブルは序列的に長与と立野の後輩なので、攻撃してもすぐに反撃されてしまいますが、負けじと顔面攻撃で対応。3年目ですが、すでに堂々と立ち回っています。
この頃から徐々にダンプの得意技になっていくヘアホイップ。髪の毛を掴んで投げ飛ばすという力技です。見た目も痛そうで、ヒールとしては華のある技です。
志生野アナ「ああっと、物凄い勢いで振り回しました」
志生野アナ「とにかく人間扱いをしてくれません」
宮本「ダンプ松本、最近あーいう髪の引っ張り方をして投げるんですよね」
志生野アナ「ちょっちと怖いですね」
宮本「投げられる選手は髪の毛の皮膚が一瞬、ふぁっと盛り上がるような感じがするらしいですね」
志生野アナ「実際に髪の毛が何十本も抜けるらしいですからね」
デビルはこの頃からクラッシュのセコンド役が目立ってきます。
今回もブルの足を引っ張ったりと、極悪のセコンドのやり方に対抗しようとしていたようです。
元々ヒールでセコンドとして大暴れしていたデビルですから、盛り上げ方は分かっていたのでしょう。
ブルがピンチになると、ダンプがハサミを持って乱入。
志生野アナ「なんですか、あれは」
志生野アナ「ハサミですか、なにかキラリと光りましたよ」
志生野アナ「あるいはフォークかもしれません」
志生野アナ「フォークが出ると心配です」
志生野アナ「かつて茨城県の勝田市総合体育館で大森ゆかり選手にフォークを突き刺されました」
志生野アナ「フォークに対しましては反応を示します、ダンプ松本」
クレーンも凶器攻撃に加勢。
極悪相手に果敢に場外戦を仕掛けていくベビーフェイス軍。立野がブルにトペを実行したあと、長与がダンプにも仕掛けますが、体重差であっさりとダンプにやられています。
1本目は立野だけが場外から戻り、極悪がリングアウトで1本取られました。ブルはトペを喰らったあとに気絶していたのか!?
志生野アナ「ああーっと、ゴングが鳴った」
志生野アナ「極悪同盟、誰一人あがれませんでした。あざやかでした」
志生野アナ「シマッタという表情のダンプ松本」
志生野アナ「いまのは宮本さんどうしたんでしょうか?」
宮本「いまのは、場外で長与と松本がやりあっていましたよね」
宮本「一方、中野選手は長与組のセコンドが場外で釘付けにしてしまったわけですよね」
宮本「結局リングにあがっていた立野選手がリングアウトを狙ったわけですね」
ブルはベビーフェイス軍団に捕まっていたようです。(^^;
意外と立野が姑息な戦法を使ってきたのでビックリです。
2本目に行く前にブルにアドバイスするダンプ。「立野を痛めつけてタッチしろ」とかそんな感じなんですかね。
2本目
極悪同盟が反撃を開始。
ブルが立野をある程度痛めつけた後、ダンプがロープ2段目からのヒップドロップ。
ダンプのラリアートで、立野が空中を一回転。
そのままダンプが体固めで立野をしとめて2本目を取りました(^^;
志生野アナ「さぁ、どうか」
志生野アナ「完全に決まった、すごい迫力であります」
志生野アナ「物凄い破壊力、あっという間でした」
宮本「いまのラリアートの破壊力ですね、以前にもこういう場面がみられましたが」
宮本「本当に宙で一回転しますからね」
志生野アナ「かつて最初にこのラリアートを喰らった時は」
志生野アナ「立野が失神したそうですから」
宮本「松本の100kgの体重を腕に乗せる訳ですから、相当な破壊力ですね」
挑発的なダンプ。しかしこの顔面ペイント、やはり何なんのかよく分かりません・・。(^^;
3本目
立野とダンプでは、体重差もあり、相手になりません。ある程度立野を痛めつけたところで、長与にタッチさせてあげる優しいダンプさんです。
長与のローリングソバットを軽くバックステップで避けるダンプ。デブなのに身が軽いです。こういうところがただの100kgとは違うところです。
志生野アナ「長与千種はシングル志向、ダンプ松本も本当はシングル志向と言われております」
志生野アナ「ですからいつの日か、WWWAの世界シングル選手権をかけて」
志生野アナ「この2人の対決というのも十分予想されます」
ゲスト「ダンプは想像以上に運動神経はいいですね」
志生野アナ「いいですよ。体は大きいですが、動きは速いですよ」
ゲスト「凄い速いですね」
志生野アナ「ですから怖いんですね」
長与のソバットやパンチを反射神経で交わしていくダンプ。ダンプは重量攻撃で動きが鈍い印象ですが、この試合をみると全然印象が変わります。動きは軽快で、スバシッコイです。
ダンプの顔のアップですが、やっぱり何のペイントなのか分かりません・・。(^^; 日本の妖怪なのは間違いないと思うのですが。
やはりダンプの相手は長与が合っていますね。長与の空手技が、ダンプの体格に対して、効くか効かないかの微妙なバランスがいいです。
ブルとクレーンの地味な栓抜き攻撃。ジワジワと痛めつけていきます。
このあと長与のフランイグ・ローリングソバットがダンプを直撃してブルにタッチ。
ブルもキャメルクラッチに捕まります。
ダンプはブルが反撃するのを見ている感じがします。ブルが噛みつきでなんとか長与に反撃を試みたところで、竹刀を持って乱入。ブルには必ず反撃をさせるという方針だったみたいですね。
志生野アナ「竹刀が出て参りました」
志生野アナ「最近は竹刀で喉をつくんですよね」
宮本「そうですね、これが常套手段なんですけど危険な技ですね」
志生野アナ「見るに堪えないような反則攻撃であります」
さらにパイルドライバーを仕掛けますが、長与がカウント2で返して、そのままダンプを場外へ。
ブルを引っ張り出して、立野がトップロープからのジャンピングニードロップ。
そのまま長与がフィッシャーマンスープレックスで勝利。長与はジャーマンに続き、当時流行していたフィッシャーマンまで覚えていたんですね。ビックリです。
メイクが取れかかるダンプ。ブルの成長に期待している感じでしょうか。それともまたまた控室でブルに対する指導が始まったのか。どうなんでしょうね(^^;
今日の凶器 竹刀、ハサミ、栓抜き