1985/2/19 雑誌「セブンティーン」ダンプ松本特集 ペイントは時代を超越している | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

この時期、ついに週刊セブンティーンにも、ダンプ松本が単体で特集されます。

クラッシュ・ギャルズ旋風とはいえ、ヒールのダンプ松本が、1985年初頭でここまで取り上げられるとは・・というほどの異常事態に突入していきます。

 

 

 

 

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「クラッシュの持つタイトルもたしかに魅力だけど、アタシは、あのふたりをいためつけていれば、それで満足なのさ。 フッフッフ」 

 

おおおーーーっと、のっけから過激な発言で先制口撃に出たのは“女子プロレス界の暴れん坊” ダンプ松本選手であります。

 

163cm、100kgという堂々すぎるカラダを駆使したボディー・プレス (相手の上におおいか ぶさる技)は“人間圧砕機”と呼ぶにふさわ しいシロモノであります。
ひとたびこの技をうけた選手は「呼吸困難 と、軽い脳しんとうをおこしたみたいになっちゃう」というから、これはまさに“ひとり 押しくらまんじゅう"でありませんか!

 

チョットでも体重がへると体力が続かなくなって、貧血をおこしちゃうんだよね。だから、100kgをキープするために、四六時中物を食ってんのさ。
マァ、間食の間に朝、昼、晩ゴハンを食べ てるようなもんだね。 フォッフォッフォ」 

 

ウーム、なんとも見上げたプロ根性。 この努力なくしては、あの"人間凶器"は生まれなかったことでありましょう。
しかもダンプ選手の場合 "肉体凶器"以外 に、手にはかならずといっていいほど "ホンチャン凶器"が光っているから、手におえないのであります。鉄パイプからバケツにハサミ、ゴングにクサリに折りたたみイスと、ほとんど"動く金物屋" だあ!!!


「カウント5以内だったら、凶器攻撃だろうがなんだろうが、リッパな攻撃よォ!」
 

この極悪精神で、試合はいつも場外乱闘&流血試合と、超大荒れの大パニック。 会場は、どこもクラッシュ・ファンの絶叫・阿鼻叫喚の海と化すのであります。
 

「あの"帰れ! コール"が大きければ大き いほど、アタシは燃えるのさ。 フッフッフ」 

 

ファンの投げつけた空き缶はおろか、 ミカンをも凶器にしてしまうというクレイジーな暴れっぷりは、みなさん自身の目で会場に行ってたしかめていただくとして、ひとまず熱狂の女子プロ会場からサヨウナラーッ!!! 

ダンプ松本 本名/松本香 S35・11・11 埼玉県出身 B型 昨年、クレーン・ユウらとともに極悪同盟を結成。 現在人気上昇中!
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さて、もう少し細かいところを見ていきます。

「ケジメをつけるため、極悪は食事も別なのさっ」

 

外に出て食事をすると、クラッシュのファンからブーイングを受けるので、バスの中(赤バス?)で食事をしていたようです。

 

「ハンパな試合しやがるから、ヤキ入れなのさ」

 

中野に対してヤキ入れ中ですかね・・(^^;

 

 

「ファミリーのクレーン・ユウ、中野恵子、ヨロシク!!」

ゴッドファーザーならぬ、ゴッドマザーです。ドン・コルレオーネならぬ、ドン・松本。

ファミリーは大切にする、ファミリーは絶対に守る、そういう意味では、本当にゴッドファーザーですね。

 

ダンプのメイクですが、「BATMAN」のようなコウモリ型のメイクに、額に「極」と書かれたものです(一歩間違えると、「キン肉マン」みたいでマヌケになりそうですが、これが紙一重でキマッています。しかも今見ても、笑ってしまうわけでもなく、時代の古さを感じさせません。むしろ今のレスラーよりも、よほどアバンギャルドで、時代を超越しています。アートに関しては、他の追随を許さないというか、他のレスラーがそうは簡単に真似できない領域にいます。ダンプにしかできない独特のスタイル、雰囲気です。おそらくダンプが持っているコミカルさとプロフェッショナルな部分がうまく融合しているからだと思うのですが、うまく説明できません)。

 

ダンプ以降のヒールレスラー、例えばブル中野、アジャ・コングまたは井上京子などは、固定されたメイクに落ち着くのですが、ダンプ松本のメイクはつねに変化するアーティスティックなものです。

ダンプのヘアスタイルやメイクをみれば、1984年なのか、1985年なのか、もっというと、何月なのかも、おそらく分かります。それだけメイクは試行を重ねています。

彼女のメイクは常に進化をしていきます。これが他のレスラーとは全く違う、ダンプ松本の特徴です。常に新しいものを取り入れ、なんでも挑戦してみるというアートの面でも前衛的です。

 

(ちなみに、1985/2/18の大阪大会でこのBATMANみたいなメイクをしており、セブンティーンの取材(1月末から2月初旬?)にしていたようですね)