1984/12/5 雑誌「プロレスリングFOCUS」 その① 阿部四郎記事 | 時系列でみる! 極悪同盟 ダンプ松本 ファンブログ

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極悪同盟(特にダンプ松本さん)のプロレスを時系列で整理します。思い入れのある雑誌処分のためブログに残して廃棄します。「テーマ別」で時系列で閲覧することができます。妄想で書くこともしばしばですが1年(+α)かけてやる予定です

1984/12月に発売されたプロレスリングFOCUSの記事に阿部四郎が登場しました。

 

記事の前に、当時の全女の体制とレフリーについて、当時の志生野さんの本に記載がありますので、引用してみます。

 

革命戦士より---------------------------------------

全日本女子プロレスはひとつの会社で、社長の松永高司を中心に専務の健司、常務の国松、俊国の3人がサポートしているんだけど、彼ら4人は松永四兄弟として有名。もともと松永家は5人兄弟と妹が一人。長兄は女子プロレスとは縁のない電機関係会社を経営しているが、あとの5人はすべて女子プロレスに人生を賭けた人たちだ。少年時代は松永5兄弟として柔道界で知らぬ者はいない、というくらいの腕前だったらしい。

松永兄弟が格闘技の技術を身に着けているからこそ、選手も安心してプロレスに専念できるし、コーチも受けることができるんだ。プロレスの基本は受け身だから松永兄弟が柔道の有段者だったことは女子プロレスの宝だね。この松永兄弟を中心に優秀なスタッフが周りをしっかり固めている。

総務部長の黒川さんは元は横浜検察庁に勤めていた人で英語はペラペラ。主に外人レスラーの来日に関してアメリカ等の団体と交渉する任に当たっている。

営業本部長の高橋さんは、興行を売り込んだり、金銭面の交渉をしたりと営業の前衛で働く人だ。

広報の小川君は取材の窓口や宣伝を一手に引き受けている。180センチ近い身長と90キロの巨漢で、そのままリングにあがらせても立派にレスラーとして通用する体格の持ち主だ。学生のときに女子プロレスの大ファンでリングサイドで夢中になってカメラのシャッターを切っている妙な男が目につて、松永社長が声をかけたのが縁で広報に収まってしまった。

レフリーも会社の重要なスタッフ。レフリーは松永俊国審判部長を中心にジミー加山、ミスター郭、阿部四郎、柳下勝江の5人の正式レフリーにトニー松崎、ボブ矢沢の2人が現在見習いレフリーとして活躍している。

ジミー加山は国松マネージャ、ミスター郭は健司専務がつとめている。

ミスター郭の命名は僕(志生野)がしたんだ。何かいい名前ないって聞かれて、ちょっとした思いつきなんだけど、愛嬌いっぱいの健司専務の顔見ていて、ちょっと迫力不足かなって感じで、ミスター郭。謎のレフリーって印象もあるし、コミカルな言葉の響きもある。それでも健司専務の人のよさはかくせないけど。

阿部四郎はいうまでもになく極悪同盟の一員といってもいい悪役レフリー。

この人は昔、板前さんをやっていて、彼がいた料理屋に国際プロレスの看板レスラーだった豊登が常連の客で出入りしていて、親しくなった阿部四郎がプロレスの世界を知るようになり、いつの間にかリングの上でレフリーをやるようになったんだ。

男子プロレスで興行の仕組みを知り、やがて自分でもプロダクションを設立して成功していくんだ。その時にはレフリーもやめていたんだけど、女子プロレスの興行を手掛けるようになって、どうしてもレフリーの味が忘れられない。そして女子プロレスのリングの上でレフリー復帰。だからレフリーのキャリアも長いし、今ではレフリーを生きがいにしているんだ。

ではなぜ公平な立場のレフリーが極悪のレスリングに参画して、レフリー自ら反則を犯し、一方的で収拾のつかない試合にしてしまうのか。

阿部四郎という人はとてもお人好しなんだよな。リングの上では憎まれてばかりだけど。

その人のいいところに付け込んだのがダンプ。阿部レフェリーは当初極悪おどらされて極悪の一端をかついでいたけど、だんだん自分のレフリー・スタイルが気に入って、エスカレートしていったらしいんだ。

日本では悪役レフリーというのは今まで存在しなかったけど、アメリカでは立派に活躍している。レフリーも試合に参加するキャラクターの一人として試合を盛り上げていく役目もあっていいんじゃないかとの考え方があった。だから阿部レフリーはアメリカン・スタイルで試合に参加している、といえるだろう。

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上記は志生野さんの本なので、ダンプが気の良い阿部四郎を騙し込んだみたいな話になっているのだが、本当のところは2人で相談して極悪を作ったと思います。

 

 

 

 

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いまをときめく女子プロレス、その爆発的な人気の立役者は言わずと知れたライオネス飛鳥と長与千種のクラッシュ・ギャルズ、その人気はかってのスーパースター、ビューティ・ペアを上回る勢いなのだ。
そのクラッシュ・ギャルズの因縁の相手と言えば阿部レフェリー率いるダンプ松本とクレーン・ユウの極悪コンビ。このレフェリングがまたメチャクチャなのだ。極悪コンビの反則など見て見ぬふり 「俺知らんもんね」とそっぽを向いているが、クラッシュ・ギャルズの反則とあれば急に仕事に忠実になってしまう。
クラッシュ・ギャルズの怒りの仕返しを食って殴られ、蹴られ、血みどろになってしまうのは日常茶飯事。
柏市から車で10分、小雨降る昭南町の 特設リングは開幕の6時半頃にはすでに超満員、雨の中女子プロを見ようとファンの行列は延々と続く。8時ともなれば会場のボルテージは盛り上がり、コノヤロ~!という勇ましい声が鳴り響く。
ダンプ松本、クレーン・ユウと悪の密談をしている阿部レフェリーがいきなり立ち上がった。"おうおう乱入かな"と思いきや、入口と反対方向に歩を進める。なにか拍子ぬけして見ていると、なんと立ちションなのだ。
カメラを向けられた阿部さん「いやー 今日は冷えるね・・・」と言うとぶるぶると武者振い。立ちションもいいけれど、何かとファンのヒンシュクを買っている事をお忘れなく、悪質ファンに大事なものチョン切られでもしたらそれこそ一生ボーに振ってしまう事になるのだから・・・。

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