「・・でさぁ・・・って聞いてんの?」
「あぁ…ごめん。何の話?」
「・・・もういいよ。」
たまにフラッシュバックするこの記憶。
幼い頃の記憶なんて
とうに薄れかけているのに。
あの日の記憶だけは
今も鮮明に蘇ってくる。
かといってトラウマになっているわけでもないのに…。
思い出すたびに
不思議な感覚に包まれる。
今じゃ怒鳴られることなんて日常茶飯事。
社会人になってから
それなりにいろんなことを経験してきた。
恋愛も含めて。
世間の波とかってやつに揉まれながらも
それなりにやってきた。
ただなんとなく…普通の人生を歩んできた。
そんな私にだって「夢」とか「希望」とか
そんなものを追いかけてたりもした。
毎日がキラキラして、明日がどうなるとか
そんなのどうでもいいくらい
ただひたすら「今」を必死に楽しんでた。
でもいつからだろう…
「夢」とか「希望」とかって言葉すら忘れて
将来を真剣に考え出して
目の前にいる自分を見たら
何も残ってない。
ただのOL
ただなんとなく仕事をこなして
ただなんとなく過ごしてた。
彼と出会うまでは…