若気の至りとでもいうのか
私にとってそんな大事になるなんて
予想外どころか問題外。
しかもアドリブもできない
嘘もつけない私には
どう乗り切ろうか無い頭で
必死に考えた。
「つぅか、何様のつもり?」
自分でも驚くぐらいの
意外な言葉が飛び出していた。
「大体、ちゃらちゃらバンドなんかやって
声かけてきたのだってそっちでしょ?」
もう止まらない・・・
まさに逆切れってやつ。
「はっきりいってあんたみたいなの、むかつくんだよね。
自分が正しい、自分はかっこいいみたいな。
周りからきゃーきゃー騒がれてるからって
調子乗ってんじゃないの?
そこら辺の女と一緒にしないでよね。
こっちはそんな飢えてるわけでもないし
まぢウザイから」
いいたいだけ言って勢いで電話を切ってしまった。
あぁ・・・計画は台無し。
切った後もしばらくは呆然・・・
私、とんでもないことしちゃった・・・?
とりあえず礼子に電話しなきゃ。
でも・・・
私の心は罪悪感とは裏腹に
すっきりしていた。
これが本当の私なのかもしれない。
今まで周りの目を気にして
言いたいこともいつも言えず
腹におさめて愛想笑いばかり振りまいてた。
本音なんて言っても伝わらない。
誰も信用なんかできない。
そうやって常に壁を作ってきた私にとって
初めて自分を解放できたのかもしれない。
そんな事を考えながら
礼子に電話した。