仲良しのSとはお互いに仕事などで忙しく5.6か月程連絡を取っていない時の事でした。
その間何の情報も聞いてない状態です。
で・す・が・・・・・実は私の所に、とある者がやってくるんです。
その、とある者が相当曲者でした。
私が部屋で一人ボォ~っとしてる時でした・・・・。家のリビングの飾棚から気配がするんです。鏡張りです。仏壇に水を置く。鏡が霊の出入り口になるとか。そいう話しは本当なのでしょう。
どうやらそこからとんでもないものが出現してしまったのです。
その出現したものは何かと言いますと・・・・
何と等身大の女性が姿を思いっきりはっきり姿を現しました。
普通ならその段階でもですが、そこが、たかちほは一味も二味も違います。
恐怖の想念が無いです。子供の頃から見なれているので、免疫が有りすぎて驚かないのです。案外勇敢です(笑)
先ずは話しかけます。
たかちほ「お前何者だ!」
すると彼女は、長い黒髪の青ざめたギョロリトしたガリガリの顔でうらみがましい目でこちらを上目使いに黙っています。
たかちほ「お前はここに何をしに来た?」
たかちほがその様な質問をしたのは、明らかに良くない感情で、ここに何かの悪だくみが有って来ていると解るからです。
すると女は、語り始めます。
女「私は、Sの所からやってきた。Sが余り私の事が認識できないので、見えるお前の所にやってきたのだよ。ふふふふふっ」
と不気味な笑いを浮かべながら話し始めました。
たかちほ「Sに何をした!?」
たかちほは、この女がSに何かをしているとこの時点でわかりました。
女「ふふふふふっ!Sのおばあちゃん・・・・・私はその人と知り合いなのだよ・・・Sは不義理な女だ!そのくせ私より幸せなんて許せないんだよっ!Sのおばあちゃんの墓参りにも来ない女さ!
私はね。一度も彼氏が居た事が無いし、結婚だってした事がない。おまけに子供を産んだことも無く、若くして死んだんだ!皆から根暗だ!気持ち悪い!と苛められてね!何も生きていても良いこ事なんて無かったんだよ~!お前もとりついて殺してやるっ!」
たかちほ「ほぅ・・・・面白い・・・。お前ごときに何が出来るのかやってみるが良い!」
霊が生きてる人間に出来る事なんて小さいです。ただ、たまに生きてる人間にも、超越したフォースを持つものが居ますが、霊の世界にも有るようですね。悪しきフォースが異常に強いものが。
でもたかちほにとってはこの女の笑いなんぞ
ふふふふっ!というより負負負負負負負!としか聞こえませんW
そうなんです負のオーラたっぷりな物には負ける訳が無いですから。
たかちほは、これはSの体調に異変が有るだろうと感じます。
そして、この女の想念の有り方から考えると婦人科系の病気にSがなっていると感じます。
所謂女性としての僻みですから、女性を司る病気になると容易に想定出来ました。
所謂呪いの様な感じと言えば良いでしょうか?
Sもそうですが霊が見える人の方が所謂憑依は受けやすいように思います。
それは、見える=存在を認識する。訳ですから、
「この人なら自分の気持ちを聞いてもらえるのではないか?何かして貰えるのではないか?」と当然考えるからです。
Sに確認の為電話します。口裏合わせにならない為。私は、そのものずばりを言います。
タカチホ「Sは今、婦人科系の病気にかかって居ない?体調が悪くありませんか?それとお墓参りに行ってないでしょ?」
S「え~!その通りだけどどうしてわかったの?」
タカチホは自分が見た物を話して行きました。
すると・・・・Sは言うのです。
自分が子宮ガンであり、それは確定に近い事。
出血も酷く、腹痛が凄く酷く寝込んでばかりいたこと。
おばあちゃんの事、すっかり思いだすことも無かったこと。
そして、私にはもう一つの映像が送られて来ました。
それは埃を被って居る写真。水が供えられてない仏壇。仏壇も全体的に・・・・
たかちほ「今、ちょっと家の仏壇を見てもらえるかな?」
S「うん。いいけど」
たかちほ「仏壇に埃が全体的に被ってるでしょ?写真にも凄い埃がつもってます。水を最近供えてないでしょ?」
Sは実は中学生の頃からの私を知って居ますから。驚くよりも私が見える事が当たり前だと思っているので。
S「やっぱりこれが原因だね。ちょっとおばあちゃんの所に行ってくる。そして掃除もする」
と素直に聞いてくれました。
そして電話を切った後、我が家でも、その女の凄まじい悪意に満ちた嫌がらせをされます。
Sの所では余り見えないからと何故か私の所に姿を現したその女。毒々しいまでのその雰囲気は正に『不気味』という言葉がぴったりでした。
彼女の嫌がらせとは・・・・鏡台の鏡を見ている時に急に後ろに立って居たり・・・・ドアを開けようとした瞬間、ドアの真ん中に彼女の首だけが生首の様にニュッと出てきたりしました。
普通なら怖がるでしょう・・・
だが、そこはタカチホなので、実はタカチホは生きている人間の方がずっと怖いと考えてるので
「そんなんで怯えると思ってるのか!」と動じないのです。
そうなんです。この態度こそがミソなんです。
私が無視していると顔を覗きこんだりしてきます。私は目線を合わせず意識を絶対そちらに向けない様にします。
そして、極めつけな出来事が起きました。家で飼っているウサギを抱っこしていてふとみたら、彼女の顔になって居たんです。これには、さすがに、うわっ!と思いましたが、タカチホは、一瞬でウサギとすもんか!という瞬時の判断をします。
私が思う、幽霊の霊障ってこいう事も含まれると思います。
お岩さんの怪談にも有る様に、こういうのが自分に見えてしまい、かといって他からは解らず、恐怖に気がふれたりするという事。
または、崖などで見掛けてしまい、恐怖でハンドル操作を誤って下に落ちてしまった話し等もこういうところでは?と思うんですよね。
私は徹底的に「恐れない!」でん!と構えるという事を主張いたします。
そして、このSに取りついていた女は最終的にどうなったかと言いますと・・・
私は彼女が良く出入りしている場所の近くのカウンターに、これでもかって位にW大きな盛塩をしました。
そして、ふすまを閉めて寝て居たのです。なので、向こうの様子は見ないまま寝てしましました。
寝たのが9時過ぎ位・・・・
そして私は、家に泊まっていた友人の叫び声で眼を覚まします。
「うわぁぁぁぁぁぁぁあっ!
何だ、これは~!」
私は、突然の大きな声で驚いて飛び起き襖を開けたのです。
するとね・・・・・
するとそこには・・・・
何と、少なくとも水をコップ一杯程もかけた様に、ビシャァッ!と塩が水浸しになって居たのでした。友人が帰宅したのは夜中12時、つまり置いてから三時間程度です。その時間内にそれほど塩が水を吸湿したりは不自然ですよね。