前回は→その④            最初から→その①



父王パセーナディが死んで・・・・・・


ビドゥーダバ王子が王位を継いで国王になりました。


前回のお話の様に、過去に釈迦国に弓を習いに行った時に、周りから差別を受け、身分の低い女性から生まれた事を知ってしまいました。


その時にお付のバラモンとした約束・・・・・・

 毎日毎日・・・・・一日に一回ずつ・・・

「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』と私に言い聞かせて欲しいという約束でした・・・・・




 「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』

        

              「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』


「釈迦族に辱められたことを思い出せ!』



それを聞くうちに、「今こそ釈迦国を滅ぼしてやる!」とビドゥーダバ王は決意するのです。 

   そして・・・・いざ出兵!となるのでした・・・・・



【一度目の進軍】

ビドゥーダバ王は、軍を率いてカピラ城へと向かいました。 


 これを聞かれたお釈迦様は、やがてカピラ城へ通ずる街道にある一本の枯れたチークの木の下で端座されました。 


 その前を通りかかった王は、お釈迦様を礼拝してから「ほかに繁った木があるのになぜ枯れた木の下にお座りですか?」とお尋ねすると・・・・


「王よ、親族の蔭は涼しいものだ」というお答えでした。(チーク樹は釈迦族発祥に関係していて、いわゆる親族の象徴的なもの)


 王はお釈迦様が釈迦族出身である事と

「遠征のとき沙門(僧侶)に会ったなら兵を返せ」

という言い伝えを思い出して、その場から兵を引き揚げさせました。 



【二度目の進軍】

 しかし、王はまもなくかつてのことを思い出し、耐え切れなくなり兵を出しました。 すると、またお釈迦様が枯木の下で座っておられたので、王はまた兵を返しました。 


【三度目の進軍】

二度目と同じように、王はまもなくかつてのことを思い出し、耐え切れなくなり兵を出しました。 すると、またお釈迦様が枯木の下で座っておられたので、王はまた兵を返しました。


さて、しつこく三回も現場に乗り込んでいくビドゥーダバ王でしたが・・・・


三回も兵士を現場に送り込んでしまいましたが・・・・・

果たして後、何回お釈迦様と遭遇するのでしょうか?


この呆れた進軍の結末は・・・・・?

一体どうなるんでしょうか?目




続きは→その⑥