神道の根源は、唯一神教である。が、日本神話の中で、一人の際立った神だけが活躍するという場面はほとんどない。

  

 また全国の神社を見ても、祭神が一人だけというのは極めて少ない。

 

 神道の最高神である天照大神を祀る伊勢神宮にしても、内宮と外宮、更には別宮、摂社、末社、所管社等があり、その数125.それら全ての総称が伊勢神宮で有り、多くの神々が一緒に祀られている。


 そうした視点で眺めて行くと、神道には「1」以外に、いわゆる聖数というべき数字が存在することに気が付く。中でも重要な数は「3」である。例えば、天照大神には兄弟があり、月読命とスサノオ命と合わせて「三貴子」と呼ばれる。


 実は唯一神で有る元初の神もまた、3人ワンセットなのである。

一人なのに3人て何?


実は日本神話の冒頭において、単独で出現した神は、天之御中主神=国常立尊ひとりではなく、3人居る


①陰「天地が初めて分かれた時に、高天原に成り出でた神の名は、天御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神。この三柱の神は、みな単独の神として成り出でた神で、姿形をあらわされなかった」


②陽「天地が開けた初めに・・・(中略)・・・・間もなく、それが神となった。国常立尊と申し上げる。次に国狭槌尊、次に豊狭槌尊と、全部で三柱の神は陽気だけを受けて、ひとりで生じられた」


ここがわかりにくいのですが、これが元になるシステムらしいので、是非知ってもらいたい部分です。


最初に出た方が「陰」天御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神



次に出た「陽」国常立尊。次に国狭槌尊、次に豊狭槌尊


つまり①の三柱の龍が陰で・・・そこからまた「陽気」だけを受けて出来たのが、②の国常立尊等でしょう。


実はこの話し・・・・過去の話しでも自分でちらりと触れて居ました。


その時はあまり意味が解らなかったのですが・・・


今なら解ります。


八王子の件で前に書いたのですが・・・

「高皇産霊神」の七人の皇子

ニギハヤヒと天照の八人の皇子


とは・・・天照=国常立尊なので、つまり陰の子供と陽の子供って事ですよね。簡単な言い方にすると。


モアイちゃんの謎に書きました。→こちら