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 たかちほは、これはSの体調に異変が有るだろうと感じます。


そして、この女の想念の有り方から考えると婦人科系の病気にSがなっていると感じます。

所謂女性としての僻みですから、女性を司る病気になると容易に想定出来ました。


所謂呪いの様な感じと言えば良いでしょうか?

Sもそうですが霊が見える人の方が所謂憑依は受けやすいように思います。

それは、見える=存在を認識する。訳ですから、

「この人なら自分の気持ちを聞いてもらえるのではないか?何かして貰えるのではないか?」と当然考えるからです。


そうです、「霊=そこに残る人間の想念」とたかちほは定義してますから。人間の感情を持っている存在と考えれば全ての答えが出ます。


所謂不幸に心を曇らせ、私だけが悲劇のヒロインになってる人間と関わるとどうなるでしょうか?

人間の幸福や不幸って、誰にでも平等に訪れるものです。


大事なのはそれをどうやって解決するか?なのです。


いわゆる、病院。自殺の名所などに、悪い霊がたまっているのは、その苦しみや辛さの意識体だからでしょう。


だから、貴女がその立場だと考えて頂ければわかります。

所謂幽霊スポット等に遊び半分で行く人が狂い死にしたりする例が有るのは・・・・



人の不幸を笑ったからです。



自分が病気で痛みに転げ回ってる時に、好奇心たっぷりの眼差しを向けられたら呪いたくなりませんか?


自分の苦しむを解決するのはあくまで本人でしか有りません。

解消するまでそこに居たいから居るのですよ。


彼らだって自分が死んでるのは解ってるはずです。

気が済むまで、ほっといてやればいいじゃないですか?



だから、たかちほは、所謂霊能者の方と違う事を言います。

何で持ちあげるの?ほっとけばとね。



霊道何て言いますけどね、時代をさかのぼれば、どの場所でも人や動物が死んでますよ。家の家だってそうに違いません。

特に古戦場で有った所なら死体だらけだったはず。



その場所に家が立ったからって、果たして住人全員呪われて死んでますか?確かに建てる前に浄化のお祓いとかは必要かもしれませんけど。



私は霊が、そこに居た所でそんな実害有りませんけどって思ってます。

そう言う事をむりくり大量にやってる霊能者の人どうなってますか?


噂によると体調をくずしたり、下手すると死んでるらしいですよ。


それでも良いという人はやればよいし、良くない人はやらない方が懸命であるとたかちほは感じて居ます。



強烈な霊などそうそう居ません。それがたかちほの見解です。


話しは大きくそれましたが、再び話しを戻しますと。

Sに確認の為電話します。

口裏合わせにならない為。

私は、そのものずばりを言います。


タカチホ「Sは今、婦人科系の病気にかかって居ない?体調が悪くありませんか?それとお墓参りに行ってないでしょ?」


S「え~!その通りだけどどうしてわかったの?」


タカチホは自分が見た物を話して行きました。


すると・・・・Sは言うのです。


自分が子宮ガンであり、それは確定に近い事。

出血も酷く、腹痛が凄く酷く寝込んでばかりいたこと。


おばあちゃんの事、すっかり思いだすことも無かったこと。


そして、私にはもう一つの映像が送られて来ました。


それは埃を被って居る写真。水が供えられてない仏壇。

仏壇も全体的に・・・・


たかちほ「今、ちょっと家の仏壇を見てもらえるかな?」


S「うん。いいけど」


たかちほ「仏壇に埃が全体的に被ってるでしょ?写真にも凄い埃がつもってます。水を最近供えてないでしょ?」


Sは実は中学生の頃からの私を知って居ますから。

驚くよりも私が見える事が当たり前だと思っているので。


S「やっぱりこれが原因だね。ちょっとおばあちゃんの所に行ってくる。そして掃除もする」


と素直に聞いてくれました。


そして電話を切った後、我が家でも、その女の凄まじい悪意に満ちた嫌がらせをされます。


次回は、その女の凄いパワーを書いていきます。



続きは→その7