エロジャケに気をつけろ【連載第9回】 | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

エロジャケに気をつけろ【連載第9回】

ジャケにピクン! 音にピクン!

薄着のシーズン突入、ちゅうことで。

推定少女/ 席替え
あどけない顔と金・銀の三角ブラ。女子の微妙な心理を歌う彼女たち、2002年のシングル。本作は秋元康プロデュースではなく、作詞:野口圭、作曲:ハマモト・ヒロユキ。完全色物、企画ものではあるが、優秀なスタッフの手による作品のためか、楽しめる。かなり、楽しめる。いや、本当に楽しめる。
ザ・スクェア/ ベスト・オヴ・ザ・スクェア
80年代(?)風タップパンツ。カシオペアと共に日本フュージョン界をリードしてきたスクェア(現T-スクェア)。彼らの音は何といっても突き抜けた爽快感。ストラト特有の爽快な音色のギター、安藤氏の曲は、非常にメロディアス。なんと、スクェアのレコーディングには、はにわオールスターズの仙波清彦氏が参加していたらしい。
Reo Speedwagon/Hi Infidelity
黒いブラジャー姿で口紅を直す女性。ゴールド・ディスクを獲得したこともあるが、地味なバンドだ。歌が特に個性的というわけでもなく、曲は淡々としている。なんとなく押しが弱い。「アメリカ、前座バンドの帝王として君臨してきた」とローリング・ストーン誌に書かれたことがある。上手く言ったものだ。
オハイオ・プレイヤーズ(Ohio Players)/Ecstasy
2回目の登場。スキンヘッドの女性との絡み。1973 年の作品で、今一ブレイク手前の時期であるが、このあたりのちょっと雑なノリの方が、カッコいい。かなり歌詞もエロイ。
カーリー・サイモン(Carly Simon)/Playing Possum
黒のスリップとブーツ。姉のルーシーと、サイモン・シスターズでデビュー、その後フォーク・ムーブメントに乗っかるかたちで、プロデューサー、リチャード・ペリー指揮のもと「ノー・シークレッツ」でブレイク。これもペリー制作によるものであるが、前回まで作風に飽きたのか、営業戦略を考えてかディスコ風、ラウンジ・ジャズ風の曲をカーリーに歌わせている。ちょっと無理があったかな。

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