千歳烏山 癒空間 13/5/25
その日は何だか変な気分だった。
どうしてもそれまでの長きにわたる禁を犯して、チャイエスに行かないでは気が済まなかった。
店は、駅の近くのビルの4階にあった。
チャイムを鳴らすと、やさしい笑顔の子が迎えてくれた。
店に導き入れられ、初めに、「当店は風俗店ではないので、そのようなサービスはないですが、よいですか」と目をまっすぐに見つめながら尋ねられた。私はただ「はい、いいです」と答えるほかなかった。
そして、どのコースがいいか尋ねられた。
「洗体」。よくそう書いてある看板は見るが、受けたことがなかった。それの一番時間の長いコースを選んだ。
個室に入ると、紙パンツを渡された。小姐が部屋の外で待っている間にそれに着替えた。
洗体の部屋には、横になれる大きな台があった。その上にうつぶせになった。
小姐は台の横に立つと、「垢すりと洗体とどっちが好きですか」と聞いて来た。
「洗体です」というと、垢すりはパスされた。
もう一人の小姐が中国語で「垢すりと洗体両方しないといけないよ」といった。
私は中国に留学や駐在したことはない。でもその割には中国語が(結構)できる。
彼女は中国語で「洗体だけていいと言われたよ」と言い返していた。
私は、それは違うだろうと思ったが、黙って、そのまま洗体をするにまかせた。
それから少しずつ会話が始まった。
聞けば、その日にこの店で働き始めたばかりとのことだった。
それまでは、新宿の店で2年ほど働いていて、そして、最近友人から紹介されて、この店に移ってきたとのこと。
再び個室に移って、マッサージが始まった。
なかなか、うまい。そして、手がだんだん期待の高まっているところへ近づいて行く。
「気持ちいい」私はそういってため息をもらした。「私も気持ちよくなってくれるとうれしいです」そういうと、手が期待の中心に近づいて行った。際どいところに手が伸びるたびに、脳に軽く電流が走るような感じがした。しかし、ついぞ、その核心に触れることはなかった。
初日だったからかもしれない。これからさらなる発展はあるか。期待したい。