洋服ダンスの整理をしてきた際にお子様の白のセーラー服が出て来たんやけど、、、。
え!!
全体が黄ばんでる!!
クリーニングしたのに!!
なんで??!!!
出したクリーニング屋に持って行ったら、
「長い間タンスに入れっぱなしやったからでしょう。責任持てないし、クリーニングしても綺麗にはならない」
と言われたそう。
で、ネットで当店を見つけてのご来店。
では、見てみましょう。
こちらのセーラー服上着です。
全体的に黄ばみがでてますね。
ぱっと見は、普通のジャケットにも見えますが、
でも、首の両サイド、三角になってるでしょ?
後ろ側も、四角になってますね。
セーラー服の「襟」が掛かっていた跡ですね。
襟の跡がクッキリ!
こちらも。
襟が掛かってた部分だけ黄ばんで無い。
うーんとね。。。色々考え中。
の資格を持ってまして、衣類のトラブルについては一応、、精通、、してるつもりです。
で、
お客様に保管時の状況をお聞きすると、
クリーニング屋から引き取ってきて、包装されたまま洋服ダンスに入れた。
との事。
なるほど。
その時、TESとしての嗅覚が働き「ひょっとして?」と思い、確認テストをしてみました。
さぁ、テストしますよ。
シミ抜き台にセットしました。
そして、ある薬剤を。
垂らします!
ポタッ!
すると、
やっぱりなぁ!
黄ばみが薄くなりました。
あくまで、私の予想ですが、
この白セーラー服の全体的な「黄ばみ」の原因は、長い間被せていたクリーニング屋の「ビニール袋」に含まれる「酸化防止剤(BHT)の影響やと思います。
専門的には、この黄ばみ・黄変の事を「BHT黄変」と言います。
テストで垂らした薬剤は「酢酸」の薄め液。
黄ばみの原因がBHTの場合酢酸で消失します。
なので、私はBHTと判断しました。
よく似た事例が私が所属する「TES会西日本支部アパレル問題研究会」でも報告
されてます。
ちょっと専門的なレポートですが、ご参考まで。
今回のケースは、クリーニングしても取れる黄ばみではありません。
全体的に酸性処理しました。
黄ばみは、かなり軽減したと思います。
クリーニングで使われるビニール袋はあくまで仕上がってから、お渡しして、ご自宅にお持ち帰りされるまでに、万が一にもホコリ等で汚れない為の保護で被せているとご理解下さい!
お持ち帰りになられたら、必ず外して収容して下さい。
よろしくお願いします。
では、では。